ハードウェア要件は、eDirectoryの実装条件によって異なります。キャッシュメモリの量およびプロセッサの速度の2つの要素が、パフォーマンスの向上に関係します。最適な結果を得るためには、できるだけ多くのDIBセットをキャッシュに入れるようにします。
eDirectoryはシングルプロセッサ上で良好に動作します。ただし、Novell eDirectory 8.8では、マルチプロセッサの利点を活用できます。プロセッサを追加すると、ログイン時のパフォーマンスが向上するほかに、複数のプロセッサ上で複数のスレッドをアクティブにできるなどの利点があります。eDirectory自体は、プロセッサ集中型ではなく、入出力集中型です。
次の表に、Novell eDirectory for Solarisの一般的なシステム要件を示します。
オブジェクト | プロセッサ | メモリ | ハードディスク |
---|---|---|---|
100,000 |
Sun* Enterprise 220 |
384MB |
144MB |
100万 |
Sun Enterprise 450 |
2GB |
1.5GB |
1,000万 |
Sun Enterprise 4500(複数のプロセッサ使用) |
2GB以上 |
15GB |
必要なプロセッサは、コンピュータで利用できる追加サービス、およびコンピュータが処理している認証と読み書きの数に応じて、表に示されている値よりも増える場合があります。暗号化や索引付けなどの処理では、プロセッサが集中して使用されることがあります。