ローカルのOutlookメールフォルダを移行する

ExchangeとIMAPのメールはサーバ上に保存されるので、Linuxパーティションに移行する必要はありません。ただし、メールをコンピュータ上に保存していた場合は、Evolutionでアクセスできるようにする必要があります。

まず、インポートするメッセージをWindowsで準備します。

  1. メールをクリーンアップします。不要なメッセージとフォルダを削除します。[ファイル]>[フォルダ]>[プロパティ]>[Advanced (詳細)]>[Compact (最適化)]の順にクリックして、古くなった削除済みメッセージをPSTファイルから消去します。

  2. フォルダがネストしている場合は、どのフォルダに属しているかわかりやすくなるようにサブフォルダの名前を変更します。Evolutionにロードした後で、再びネストさせる必要があります。

  3. Mozilla Mail (またはNetscapeやEudoraなど標準のmboxフォーマットを使用する他のメーラ)にファイルをインポートします。Windows以外では使用できないライブラリが必要なので、この作業をLinuxのメーラで行うことはできません。Mozillaでインポートするには、[Window Mail & Newsgroups Tools Import (Windowsメールとニュースグループツールのインポート)]を選択します。

  4. 「Windows\Application_Data\Mozilla\Profiles\(UserName)\(Random Letters)\Mail\Local Folders\OutlookMail\」というディレクトリにファイルが作成されます。拡張子がないファイルは、データファイルです。

    Windows XPまたはWindows 2000を使用している場合、ハードディスクがNTFSフォーマットになっている可能性があります。この場合、一部のLinuxシステムでは追加ソフトウェアがないとアクセスできません。メールフォルダを別のドライブやCDにコピーする方が簡単かもしれません。

メールがEvolutionで認識できるフォーマットになったら、Linuxを再起動します。そして、次の手順に従います。まず、新しいフォルダを作成します。

  1. Windowsドライブまたはメールファイルを保存したディスクをマウントします。

  2. 自分のホームディレクトリまたはその他の都合が良い場所にすべてのメールファイルをコピーします。

  3. Evolutionを起動します。

  4. <Shift>+<Ctrl>+<F>キーを押すか[ファイル]>[新しいフォルダ]の順にクリックして、フォルダを作成します。

データファイルをインポートするには、次の手順に従います。

  1. Evolutionで[ファイル]>[インポート]の順にクリックして、ファイルインポートアシスタントを開きます。

  2. [次へ]をクリックして、[ファイル単体をインポートする]を選択します。

  3. ファイルタイプは[自動]のままにしておき、[Browse (参照)]をクリックしてデータファイルを選択します。

    拡張子がないファイルがデータファイルです。

  4. インポートしたデータファイルを格納するフォルダを選択します。

  5. [OK]をクリックします。

  6. すべてのメールをインポートするまでインポート手順を繰り返します。