負荷均衡および障害対策

すべてのORB NamingContextsでは、次に示すIDLにより指定されているように2つの追加メソッドが実装されます。
/**
 * Extended Naming Context.
 */
interface NamingContext : ::CosNaming::NamingContextExt
{
    void add(in ::CosNaming::Name n, in Object obj) raises(
       NotFound, CannotProceed, InvalidName, AlreadyBound);

    void add_context(in ::CosNaming::Namen,
       in ::CosNaming::NamingContext nc) raises(NotFound,
           CannotProceed, InvalidName, AlreadyBound);
};

addメソッドは、指定された名前に複数のオブジェクトをバインドするために使用されます。つまり、複数回メソッドを呼び出し、「オブジェクトグループ」を形成するために同じ名前に複数のオブジェクトをバインドできます。NamingContextが指定された名前にバインドされていない場合、addbindと同義になります。

add_contextメソッドは指定された名前に複数のNamingContextsをバインドするために使用されます。つまり、複数回メソッドを呼び出し、「コンテキストグループ」を形成するために同じ名前に複数のコンテキストをバインドできます。 NamingContextが指定された名前にバインドされていない場合、add_contextbind_contextと同義になります。

クライアントが名前を解決すると、指定された名前のオブジェクトの1つが負荷均衡と障害対策を行いながら返されます。

オブジェクトグループの例
この例では、複数のオブジェクトを名前空間内の同じ名前にバインドします。クライアントが名前を解決するたびに、潜在的に異なるオブジェクトを取得できます。

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