Novell exteNd WebサービスSDKデータシート

総合的なWebサービス技術

Novell exteNd WSSDKは、Javaを使用するWebサービスの作成、実行、および呼び出しを実行するための完全なXML RPC環境です。

• WSDLおよびJavaRMIを使用したWeb Serviceインタフェースの記述のサポート
• WSDLをJavaへ、またJavaをWSDLへ変換したり、クライアントとサーバのXML RPCグルー(スタブ/スケルトン)コードを生成したりする完全なコンパイラセット
• HTTP転送での高性能でスケーラブルなSOAP 1.1ランタイム
• JavaオブジェクトからXMLの作成およびXMLからJavaオブジェクトの作成における幅広いサポート

Java RMIプログラミングモデル

Novell exteNd WSSDKにより、Java RMIの使いやすさがWebサービスの世界に提供されます。Webサービスの呼び出しおよびWebサービスの実装はそれぞれ、Remoteオブジェクトの呼び出しおよびRemoteインタフェースの実装と同じです。この技術により、プログラマは、WSDLを使用して記述されたWebサービスと通信している、そしてXMLメッセージが見えないところで交換されているという事実から完全に遮られます。

• Java RMIで開始する場合、rmi2soapコンパイラによりSOAPスタブおよびスケルトンが生成され、rmi2wsdlコンパイラによりWSDLが生成されます。
• WSDLから開始する場合、wsdl2javaコンパイラによりJava RMIインタフェースおよびSOAPスタブ/スケルトンが生成されます。
• スタブは、標準Java JNDI APIを使用してクライアントによって検索された「サービス」を使用して作成されます。
• Java <-> XMLタイプマッピングにより、ユーザは｢Raw｣XMLドキュメントの交換およびカスタムのシリアルかを実行できます。

J2EE展開およびサーバの独立性

Novell exteNd WebサービスSDKによって生成されるスケルトンはJavaサーブレットです。Javaサーブレットは、標準J2EE Webアプリケーション展開を使用するJ2EE Webアプリケーションコンテナで展開できます。また認証、アクセス制御、SSLを使用する機密保護といった標準J2EEセキュリティ機能を活用します。

包括的な機能

Novell exteNd WSSDKには、次のように幅広い機能のセットがあります。

• コンパイラ
• WSDLからJavaへのコンパイラ
• XSDからJava Beanへのコンパイラ
• Java RMIからSOAPへのコンパイラ
• Java RMIからWSDLへのコンパイラ
• ツール
• ライトウェイトHTTP Webサーバ
• SOAPメッセージを表示するTCPトンネル
• JavaクラスからJava RMIへのウィザード
• XML RPCランタイム
• ポータブルスタブ/スケルトン
• 追加可能なXMLプロトコル、エンコード、および転送をサポート
• SOAP 1.1
• エンコード - SOAP、リテラル
• 転送 - HTTP、HTTPS、およびJMS
• J2EE対応サーバにプラグイン
• JAX-RPC対応
• メッセージハンドラ
• 添付ファイル付きSOAP
• Webサービス検索用JNDIサポート
• ダイナミックプロキシサポート
• セキュリティサポート
• BasicおよびDigest認証
• HTTP/SSLサポート
• XML/Javaタイプマッピング
• カスタムタイプ
• 使いやすいストリームベースのシリアル化
• 共通Javaコレクションタイプの組み込みマーシャラ
• 汎用Beanおよびパブリックフィールドマーシャラ
• WS-I基本プロファイル1.0のサポート
• rpc/literal & doc/literal

高いパフォーマンスおよびスケーラビリティ

Novell exteNd WSSDKはフットプリントが低く、フレキシブルなアーキテクチャを備えた高いパフォーマンスランタイムを保持しています。Novell exteNd WebサービスSDKを使用して記述され商用J2EEアプリケーションで展開されたWebサービスが、毎秒数百件の要求を処理できることが初期のテストで示されています。

図1:Novell exteNd WSSDK、Apache AXIS、およびJAX-RPC RIのパフォーマンスの比較。X軸はさまざまなデータタイプを示しています。Y軸はデータタイプのエコー時間を示しています。