8.3 サイレントモードまたはコンソールモードでのJBossPostgreSQLユーティリティの実行

JBossPostgreSQLユーティリティは、コンソールモードまたはサイレントモードのいずれかで実行できます。サイレントモードでユーティリティを実行するには、JBossPostgreSQLユーティリティのプロパティファイルをまず編集する必要があります。いったんプロパティファイルを編集したら、次のコマンドでそれを開始します。

JBossPostgreSQL -i silent -f <path to the properties file> 

例:

JBossPostgreSQL -i silent -f /home/jdoe/idm-install-files/silent.properties 

JBossPostgreSQLサイレントインストールのプロパティを次に示します。

表 8-2 JBossPostgreSQL環境設定プロパティ

プロパティ

説明

USER_INSTALL_DIR

JBossおよびJREをインストールするパス。

JBossをインストールする場合に必要。それ以外は空白のままにします。

NOVL_DB_NAME

使用するデータベースの名前です。デフォルトのデータベース名は、idmuserappdbです。

PostgreSQLをインストールする場合は必須です。PostgreSQLをインストールするのでなければ、この値は無視されます。

NOVL_DB_PASSWORD

データベースのルートパスワードです。

PostgreSQLをインストールする場合は必須です。PostgreSQLをインストールするのでなければ、この値は無視されます。

NOVL_DB_PASSWORD_CONFIRM

データベースのルートパスワードを確認します。

PostgreSQLをインストールする場合は必須です。PostgreSQLをインストールするのでなければ、この値は無視されます。

CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LIST

インストール対象のインストールセットです。

必須。JBossとPostgreSQLの両方を選択するか、それらの製品のうちのいずれかをインストールできます。

例:

CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LIST=JBoss, PostgreSQL
CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LIST=JBoss,""

USER_MAGIC_FOLDER_1

PostgreSQLのインストールディレクトリの名前です。

PostgreSQLをインストールする場合は必須です。このプロパティは、CHOSEN_INSTALL_FEATURE_LISTがPostgreSQLを含まない場合は無視されます。

START_DB

インストーラがインストール時にデータベースを開始するかどうかを示します。インストーラにデータベースを開始させるには、Startという値を割り当てます。それ以外はこのプロパティを空白のままにします。

オプション。

8.3.1 サイレントインストールを行う環境でのパスワードの設定

silent.propertiesファイルの中にパスワードを指定するのを望まない場合は、代わりに環境内でパスワードを設定できます。この例では、サイレントインストーラがsilent.propertiesファイルからではなく、環境からパスワードを読み込みます。これにより、セキュリティが増強されます。

ユーザアプリケーションインストーラ用に次のパスワードを設定する必要があります。

  • NOVL_DB_PASSWORD

  • NOVL_DB_USER_PASSWORD

Linux上でパスワードを設定するには、次の例に示すようにexportコマンドを使用します。

export NOVL_DB_USER_PASSWORD=myPassWord

Windows上でパスワードを設定するには、次の例のように、setコマンドを使用します。

set NOVL_DB_USER_PASSWORD=myPassWord