Identity Managerでは、共有データの管理においてその真価が発揮されます。ここでは、区切りテキスト用のIdentity Managerドライバの一般的なカスタマイズについて説明します。
ドライバで使用可能なサンプル環境設定には、CSV (Comma-Separated Values)ファイルが使用されています。ただし、さまざまな方法でドライバを使用できます。ドライバは、できる限り柔軟に設計されています。ドライバにより、ほとんど変更されないテキストベースのファイルがスタイルシートに渡されます。処理の大半は、スタイルシートで行われます。新しいスタイルシートを作成すると、ドライバが、予測どおりに反復可能なパターンを含むテキストベースのファイルと実質的に連動できます。
この交換の基本は<delimited-text> XML要素です。たとえば、テキストファイルから情報を読み込む発行者チャネルを設計するには、ファイルの内容を受け取ってそれを<delimited-text>要素に変換する入力変換スタイルシートを作成します。
次に、<delimited-text>要素の例を示します。
<delimited-text> <record> <field>John</field> <field>Maxfield</field> <field>555-1212</field> </record> <record> <field>Sarah</field> <field>Lopez</field> <field>555-3434</field> </record> </delimited-text>
field要素が名前属性の指定なしで次のようになっている場合、ドライバは、フィールド位置を使用して、[フィールド名]ドライバパラメータの該当位置でその属性の一致を検出します。
次のようにXML内でフィールド名を指定できます。
<delimited-text> <record> <field name="FirstName">John</field> <field name="LastName">Maxfield</field> <field name="Phone">555-1212</field> </record> <record> <field name="FirstName">Sarah</field> <field name="LastName">Lopez</field> <field name="Phone">555-3434</field> </record> </delimited-text>
他のドキュメントタイプを処理するスタイルシートの作成方法の詳細については、このドライバに付属するサンプルスタイルシートを参照してください。サンプル環境設定を使用してドライバを作成する場合は、出発点として入力変換、出力変換、イベント変換の各スタイルシートを使用できます。