4.3 Javaインタフェースを使用したファイル処理のカスタマイズ

Javaインタフェースにより、作成するJavaクラスを使用してファイル処理をカスタマイズできます。このインタフェースには、InputSorter、InputSource、PreProcessor、およびPostProcessorがあります。

ドライバに対するこうした機能拡張には、Javaプログラミングが必要です。この機能を実装するには、次のプロセスを実行してください。

4.3.1 新しいJavaクラスの作成

この新しい機能を実装できるように、JavaDocおよびサンプルクラスがドライバに付属しています。こうしたファイルは、プラットフォーム\dirxml\drivers\delimitedtext\extensionsで探してください。

4.3.2 Java .jarファイルの作成

クラスファイルを実装したら、jarツールを使用してJava .jarファイル(Javaアーカイブ)を作成します。.jarファイルには、作成したクラスを格納する必要があります。.jarファイルをnovell/nds/libディレクトリに格納してください。パスは、使用しているプラットフォームによって異なる場合がありますが、DelimitedTextShim.jarおよびDelimitedTextUtil.jarと同じ場所にする必要があります。

4.3.3 新しいクラスを使用するためのドライバの設定

新しい.jarファイルを正しい場所に格納したら、ドライバのプロパティを変更して、新しいクラスを使用するようにドライバを設定します。

  1. iManagerで、[Identity Manager]>[Identity Managerの概要]の順に選択します。

  2. ドライバセット内でドライバを検索します。

  3. ドライバアイコンをクリックして[Identity Managerドライバの概要]ページを開きます。

  4. ドライバアイコンをもう一度クリックして[オブジェクトの変更]ページを開きます。

  5. ドロップダウンメニューで、[ドライバ環境設定]を選択します。

  6. [ドライバパラメータ]までスクロールし、[XMLの編集]をクリックします。

  7. ファイルの<publisher-options>セクションを検索します。

    このファイルでは、[ドライバ環境設定]ページの[ドライバパラメータ]セクションに表示されるパラメータと値を定義します。

    発行者チャネルで機能する作成したクラスごとに、<publisher-options>セクションに追加オプションを入力します。このファイルを更新したら、インタフェースに新しいオプションが表示されます。

  8. 発行者チャネルで作成した新しいクラスごとに、インタフェースタイプに対応するエントリを追加します。次の表を参考にしてください。

    インタフェース

    新しいエントリ

    InputSorter

    <input-sorter display-name="InputSorter Class">com.acme.MyNewClass</input-sorter>

    <input-sorter-params display-name="InputSorter init string">MY CONFIG PARAMS</input-sorter-params>

    InputSource

    <input-source display-name="InputSource Class">com.acme.MyNewClass</input-source>

    <input-source-params display-name="InputSource init string">MY CONFIG PARAMS</input-source-params>

    PreProcessor

    <pre-processor display-name="PreProcessor Class">com.acme.MyNewClass</pre-processor>

    <pre-processor-params display-name="PreProcessor init string">MY CONFIG PARAMS</pre-processor-params>

    1. com.acme.MyNewClassをフルパッケージ識別子とともに定義したクラスの名前に置き換えます。

    2. MY CONFIG PARAMSを、使用するクラスのinitメソッドに渡す情報に置き換えます。

      使用するクラスのinitメソッドは、この文字列に含まれている情報を解析する役割を果たします。使用するクラスでinitメソッドに環境設定文字列を渡す必要がない場合は、すべての要素を無視できます。そのような場合は、initメソッドにNULLが渡されます。

  9. PostProcessorルールを作成した場合は、ファイルの<subscriber-options>セクションを検索して、次の行を追加します。

    <post-processor display-name="PostProcessor Class">com.acme.MyNewClass</post-processor> <post-processor-params display-name="PostProcessor init string">MY CONFIG PARAMS</post-processor-params>
    
    1. com.acme.MyNewClassをフルパッケージ情報とともに定義したクラスの名前に置き換えます。

    2. MY CONFIG PARAMSを、使用するクラスのinitメソッドに渡す情報に置き換えます。

      使用するクラスのinitメソッドは、この文字列に含まれている情報を解析する役割を果たします。使用するクラスでinitメソッドに環境設定文字列を渡す必要がない場合は、すべての要素を無視できます。そのような場合は、initメソッドにNULLが渡されます。

  10. OK]をクリックします。