5.3 LDAP v3の互換性

Identity Manager対応のLDAPドライバは、LDAP v3互換のほとんどのLDAPサーバで機能します。このドライバは、LDAPのRFC 2251仕様に従って作成されています。RFC 2251の要件を満たしていない一部のLDAPサーバとの互換性を高めるため、LDAPドライバに対応策を施しました。

互換性の問題として、サーバで最大2,147,483,647(4バイトを使用した整数値)のメッセージID値を許可する、RFC 2251の要件があります。この問題は無視できません。また、対応策を施すこともできません。

Oracle Internet Directory version 2.1.1.0.0 (Oracle 8iの一部)では、最大32,767 (2バイトを使用した整数値)のメッセージID値しか許可されません。したがって、このディレクトリは、Identity Manager対応のLDAPドライバでは正しく機能できません。

Oracle Internet Directoryとの互換性が必要場合は、バージョン9.2.0.1.0 (Oracle 9iに付属)にアップグレードすることをお勧めします。