iFolderの動作
Novell iFolderは外観のとおりシンプルで使いやすいソフトウェアです。インストールすると、iFolderクライアントは透過的に動作してファイルを同期しますバックグラウンドでは、次の動作が順に行われます。
- コンピュータを起動すると、iFolderセッションが開始されます。
- iFolderディレクトリ内のファイルに対してユーザが加えた変更を、iFolderクライアントが記録および追跡します。
- インターネットまたはネットワーク接続を有効にしてiFolderサーバにログインし、同期をアクティブにします。同期は、あらかじめ指定された間隔またはオンデマンドで行われます。
- 同期処理中、iFolderクライアントはiFolderディレクトリ内の変更をサーバの内容と照合し、ファイルおよびディレクトリのメタデータを比較して、前回の同期以降に変更が加えられているかどうかを判断します。
- iFolderサーバがiFolderサーバからローカルiFolderディレクトリに新しいファイルをダウンロードします。同期では通常、既存ファイルの変更部分のみが4KBブロックレベルで転送されます。使用しているアプリケーションでの変更ファイルの保存方法によっては、ファイル全体が転送される場合もあります。暗号化が有効になっているアカウントの場合、iFolderクライアントはファイルを復号化してからディレクトリに保存します。
- iFolderクライアントが、ローカルiFolderディレクトリからiFolderサーバに新しいファイルやファイルの変更をアップロードします。同期では、既存ファイルの変更部分のみが4KBブロックレベルで転送されます。使用しているアプリケーションでの変更ファイルの保存方法によっては、ファイル全体が転送される場合もあります。暗号化が有効になっているアカウントの場合、iFolderクライアントはファイルを暗号化してから、インターネットまたはネットワーク接続経由でiFolderサーバに送信します。
- iFolderサーバが新しいファイルを受信し、同期インデックスを追加します。
- 競合がある場合、iFolderは解決のためにタイムスタンプを使用し、ワークステーション上の競合ファイル用領域に古いファイルを保存します。
- 別のiFolderクライアントワークステーションがiFolderサーバに接続し、手順4〜8を繰り返します。最初のワークステーションでファイルに加えられた変更は2番目のワークステーションにダウンロードされます。2番目のワークステーションでファイルに加えられた変更はiFolderサーバにアップロードされます。
- iFolderサーバは、最初のワークステーションとの次回の同期処理中、2番目のワークステーションから受信した新しいデータを最初のワークステーションにダウンロードします。
このようにして、iFolderはローカルで加えられた変更情報をキャプチャし、その内容を中央のiFolderサーバ上のファイルと、最終的にはすべてのワークステーションに加えることができます。