iManager 2.7の従来のサーバベースバージョンは、単にiManagerと呼ばれ、eDirectoryツリーにアクセスできるサーバにインストールされます。クライアントベースバージョンのiManagerはiManagerワークステーションと呼ばれ、サーバではなくクライアントワークステーションにインストールされます。どちらのバージョンがご使用の環境により適しているか、またはeDirectory管理ポリシーでは両方のバージョンをインストールするのが有効かどうかを判断するには、次のガイドラインに従ってください。
一人の管理者が、常に同じクライアントワークステーションからeDirectoryを管理している場合、iManagerワークステーションを有効に活用できます。iManagerワークステーションは、完全に自己完結型で、セットアップはほとんど必要ありません。ロードまたはアンロードするときに、必要なリソースが自動的に開始および停止されます。iManagerワークステーションは、さまざまなLinuxまたはWindowsクライアントワークステーションにインストールされて実行されます。サーバベースのiManagerには依存せず、ネットワークにインストールされている他の任意のバージョンのiManagerと共存することができます。
iManagerプラグインでは、iManagerインスタンス間の同期を自動的に行いません。カスタマイズされたプラグインを複数の管理者が使用している場合は、iManagerワークステーションとこれらのプラグインが各管理者のクライアントワークステーションにインストールされている必要があります。
複数のクライアントワークステーションからeDirectoryを管理する、または複数の管理者がいる場合は、接続されているすべてのワークステーションから使用できるようにiManagerサーバをインストールします。また、カスタマイズされたプラグインは、iManagerサーバ1台につき一度だけインストールする必要があります。
iManager 2.7は、以下のサーバプラットフォームをサポートします。
NetWare
NetWare 6.5 Service Pack 7 (NW65SP7)
Linux
Red Hat* 4 (32ビットと64ビットの両方)
最新の更新を含むSLES 9 SP3 (32ビットと64ビットの両方)
SLES 10およびSLES 10 SP1 (32ビットと64ビットの両方)
Open Enterprise Server 2
Windows
2000 Server SP4
2000 Advanced Server SP4
Server 2003 R2
メモ:iManager 2.7には、サポートされているプラットフォームとしてSolarisが含まれていません。 ただし、Solarisプラットフォーム上で実行される、eDirectoryなどのアプリケーションやリソースを、iManagerで引き続き管理して使用することができます。
Tomcat 5.0.x
Open Enterprise Server 2 (OES 2)プラットフォーム(LinuxとNetWare)を除き、iManagerはWebサーバ要件に対してTomcat 5だけを使用します。OES 2 Linuxプラットフォーム上では、iManager 2.7はTomcat 5.0.30とApache 2.2.3の両方を使用します。NetWare 6.5 SP7では、iManager 2.7はTomcat 5.0.30とApache 2.0.59の両方を使用します。
Windows 2000上のIE 6 SP1
Windows XP上のIE 6 SP2
IE 7
Firefox* 1.5.x、または2.0.x
重要:その他のWebブラウザを使用してもiManagerにアクセスできますが、正常な動作は保証されません。
iManager 2.7では、パスベースのマルチホーミングアクセラレータを搭載し、URLからのサブパスの削除を有効にしたiChain®サーバ経由のアクセスはサポートされません。
eDirectory 8.7.3
eDirectory 8.8
iManagerワークステーションでは、以下のデスクトッププラットフォームがサポートされます。
openSUSE 10.2
Red Hat Enterprise Linux Work Station 4
SUSE Linux Enterprise Desktop 10および10 SP1 (SLED)
Windows XP Professional SP2
Windows 2000 Professional SP4
Windows Vista (32ビットのみ)
メモ:iManager 2.7のリリースでは、"Mobile iManager"という用語は、"iManagerワークステーション "に変更されました。
iManager 2.7サーバのインストールルーチンで、iManager 2.5または2.6の以前インストールされたバージョンが検出された場合、既存のiManagerおよびTomcatが削除されることを示すプロンプトが表示されます。 削除しない場合は、インストールを中止します。
iManagerワークステーションは自己完結型の環境であるので、同じワークステーション上に(Mobile iManagerの旧バージョンを含む)複数のバージョンをインストールすることができます。ただし、それらを同時に実行しないでください。異なるバージョンを使用する必要がある場合は、ある1つのバージョンを実行して、そのバージョンを閉じてから、別のバージョンを実行します。
iManager 2.7、iManager 2.6およびiManager 2.5では、同じeDirectoryツリーを管理することができます。iManager 2.7の場合は、RBSコレクションを更新する必要があります。 更新されたRBSコレクションは、iManager 2.6および2.5との後方互換性を維持します。