他の製品とサービスのインストールの自動化

レスポンスファイルに[Selected Nodes]セクションを追加すると、他の製品とサービスをNetWareインストールの一部として自動インストールできます。レスポンスファイルのこのセクションは他のセクションほど簡単に設定できないため、次の手順を実行することをお勧めします。

  1. サーバにインストールする製品を選択し、手動インストールを実行します。

  2. 出力されたレスポンスファイルを、次回のNetWareインストールの入力に利用するために修正します。

  3. 入力レスポンスファイルに、[Selected Nodes]セクションを追加します。

  4. [Selected Nodes]セクションの見出しの下に、次の行を追加します。

    Novell:NetWare5:1.0.0=Novell:NetWare5OS:5.0.0,Novell:Products:1.0.0,Novell:NWUpdateGroup:1.0.0 
    Novell:NetWare5OS:5.0.0=Novell:DiskCarver:1.0.0,Novell:Protocols:1.0.0,Novell:DS_Install:1.0.0, Novell:LicensePrompt:1.0.0,Novell:NW:1.0.0,Novell:NDPS Server Files:1.0.0
    Novell:NW:1.0.0=Novell:Startup:1.0.0,Novell:SYS:1.0.0,Novell:DriverFiles:1.0.0
    Novell:Startup:1.0.0=Novell:StartupDirectory:1.0.0
    Novell:SYS:1.0.0=Novell:SYSDirectory:1.0.0,Novell:ETCDirectory:1.0.0,Novell:PROFINST_NODE:1.0.0
    Novell:DriverFiles:1.0.0=Novell:LANFiles:1.0.0,Novell:SBDFiles:1.0.0
    Novell:NDPS Server Files:1.0.0=Novell:NDPS System:1.0.0,Novell:NDPS Public:1.0.0
    Novell:Products:1.0.0=Novell:NICIInstall:1.0.0
    Novell:NICIInstall:1.0.0=Novell:NICIModule:1.0.0
    Novell:NWUpdateGroup:1.0.0=Novell:NWUpdate:1.0.0

    注:  目的に応じて、行を追加することもできます。ここに示したのは、[Selected Nodes]セクションに記述が必要な最低限の情報です。


[Selected Nodes]セクション


Prompt = <string>

デフォルト

True

TrueまたはFalse

キーの必要性

はい

設定例

Prompt = True

用途

[Additional Products and Services]画面を表示するかどうかを決定します。


Product Selection = <string>

デフォルト

(なし)

DefaultまたはWeb

キーの必要性

いいえ

設定例

Product Selection = Web

用途

他の製品とサービスについて、どのバンドルをインストールするかを指定します。「Default」に設定すると、Web Servicesバンドルがインストールされます。「Web」に設定すると、Web Servicesバンドルに加え、WebSphere* Application Serverもインストールされます。他の製品とサービスのバンドルをカスタマイズして指定したい場合、このキーは記述せず、次の項で説明しているように各製品を個々に指定してください。


Novell:Products:1.0.0 = <strings separated by commas>

デフォルト

Novell:NICIInstall:1.0.0

注:  文字列「NICIInstall」は、必ず指定してください。

Novell:NDPS:2.0.0
Novell:IpLdapService:3.0.0
Novell:IpCatalogService:1.0.0
Novell:IpWanmanService:1.0.0
Novell:SecuritySASInstall:1.0.0
Novell:PKIInstall:1.0.0
Novell:NICIInstall:1.0.0
Novell:RAS:4.1.0
Novell:SMS:1.0.0
Novell:DNS_DHCP:1.0.0

キーの必要性

はい

設定例

Novell:Products:1.0.0=Novell:NICIInstall:1.0.0,Novell:NDPS:2.0.0

用途

サーバにインストールする他の製品とサービスを指定します。


サーバに複数の製品をインストールする

サーバに複数の製品をインストールする場合には、設定例で示したとおり、Novell:Products:1.0.0キーにカンマで区切られた複数の値が与えられていることを確認してください。


製品キーと値

[Novell:Products:1.0.0]キーで製品を指定するのに加えて、[Selected Nodes]セクションでは各製品に固有のキーと値を指定します。各製品のキーと値を次に示します。このキーや値を直接ファイルに記述するよりも、以前のインストールで使用したレスポンスファイルを再利用することをお勧めします。次に示す内容が正確に入力されなかった場合、NetWareインストールは突然停止し、トラブルシューティングに役立つ情報も表示されません。


Novell分散プリントサービス(NDPS)

Novell:NDPS:2.0.0=Novell:NDPS Server Files:1.0.0,Novell:NDPS Resource Files:1.0.0 
Novell:NDPS Resource Files:1.0.0=Novell:NDPS Banner:1.0.0,Novell:NDPS Font:1.0.0,Novell:NDPS Prndef:1.0.0,Novell:NDPS Prndrv:1.0.0
Novell:NDPS Prndrv:1.0.0=Novell:NDPS Prndrv W31:1.0.0,Novell:NDPS Prndrv W95:1.0.0,Novell:NDPS Prndrv NT4:1.0.0

LDAPサービス

Novell:SecuritySASModule:1.0.0=Novell:SASFiles:1.0.0 
Novell:PKIModule:1.0.0=Novell:PKIFiles:1.0.0

NDSカタログサービス

Novell:IpCatalogService:1.0.0=Novell:DfgCatalogService:1.0.0

WANトラフィックマネージャサービス

Novell:IpWanmanService:1.0.0=Novell:DfgWanmanService:1.0.0

セキュリティ認証サービス

Novell:SecuritySASInstall:1.0.0=Novell:SecuritySASModule:1.0.0,Novell:PKIModule:1.0.0,Novell:NICIModule:1.0.0 
Novell:SecuritySASModule:1.0.0=Novell:SASFiles:1.0.0
Novell:PKIModule:1.0.0=Novell:PKIFiles:1.0.0

Novell PKIサービス

Novell:PKIInstall:1.0.0=Novell:PKIModule:1.0.0,Novell:NICIModule:1.0.0 
Novell:PKIModule:1.0.0=Novell:PKIFiles:1.0.0

Novellインターネットアクセスサーバ

Novell:RAS:4.1.0=Novell:RAS Server Files:1.0.0,Novell:SVCDEF_NODE:1.0.0,Novell:SupportedOS:1.0.0,Novell:UpgradeFrom:1.0.0 
Novell:RAS Server Files:1.0.0=Novell:RAS System Connect:1.0.0,Novell:RAS System Connect Scripts:1.0.0,Novell:RAS Public:1.0.0

ストレージ管理サービス(SMS)

Novell:SMS:1.0.0=Novell:SMSFiles:1.0.0 
Novell:SMSFiles:1.0.0=Novell:SMSSystemFiles:1.0.0,Novell:SMSPublicFiles:1.0.0

Novell DNS/DHCPサービス

このサービスのインストールでは、追加のキーや値は使用しません。


その他のサービス

NetWareで利用できるその他のサービスのうち、LDAPサービスとNovell(R) DNS/DHCPサービスの2つには、設定用のデータ入力画面があります。このサービスについては、前の項で説明したキーと値に加えて、レスポンスファイルに専用のセクションを記述する必要があります。

注:  キーや値を入力する際には、大文字と小文字を区別して入力するように注意してください。


[LDAP]セクション


prompt = <string>

デフォルト

(なし)

TrueまたはFalse

キーの必要性

はい

設定例

prompt=false

用途

LDAP設定画面を表示するかどうかを決定します。


adminID = <string>

デフォルト

(なし)

(NDS識別名)

キーの必要性

はい

設定例

adminID=.CN=admin.O=install

用途

管理者名とNDSコンテキストを指定します。この内容はレスポンスファイルの[NWI:NDS]セクションで指定されている、[Admin Login Name]と[Admin Context]に対応している必要があります。文字列の大文字小文字の区別に注意してください。


installCatalog = <string>

デフォルト

(なし)

TrueまたはFalse

キーの必要性

はい

設定例

installCatalog=false

用途

LDAPカタログをインストールするかどうかを決定します。次の質問に対応します。「Enable use of LDAP catalog?」


useCatalogOnly = <string>

デフォルト

(なし)

TrueまたはFalse

キーの必要性

はい

設定例

useCatalogOnly=false

用途

LDAPカタログを検索に限って使用するかどうかを決定します。LDAP画面の、次のプロンプトに対応します。「Catalog Usage for Searching」


[Novell:DNS_DHCP:1.0.0]セクション


Prompt = <string>

デフォルト

なし

TrueまたはFalse

キーの必要性

はい

設定例

Prompt=false

用途

DNS/DHCP設定画面を表示するかどうかを決定します。


TreeName = <string>

デフォルト

(なし)

(テキスト)

キーの必要性

はい

設定例

TreeName=Novell

用途

DNS/DHCPサービスをインストールするNDSツリーの名前を指定します。


UserName = <string>

デフォルト

(なし)

(NDS識別名)

キーの必要性

はい

設定例

UserName=.CN=admin.O=install

用途

管理者名とNDSコンテキストを指定します。この内容はレスポンスファイルの[NWI:NDS]セクションで指定されている、[Admin Login Name]と[Admin Context]に対応している必要があります。文字列の大文字小文字の区別に注意してください。


ExtendDNIPSchema = <string>

デフォルト

(なし)

TrueまたはFalse

キーの必要性

はい

設定例

ExtendDNIPSchema=true

用途

DNS/DHCPサービスのためにスキーマを拡張するかどうかを決定します。「True」に設定してください。


LocatorNDSContext = <string>

デフォルト

(なし)

(NDS識別名)

キーの必要性

はい

設定例

LocatorNDSContext=O=install

用途

ロケータオブジェクトがインストールされるNDSコンテキストを指定します。


GroupNDSContext = <string>

デフォルト

(なし)

(NDS識別名)

キーの必要性

はい

設定例

GroupNDSContext=O=install

用途

グループオブジェクトがインストールされるNDSコンテキストを指定します。


RootSrvrNDSContext = <string>

デフォルト

(なし)

(NDS識別名)

キーの必要性

はい

設定例

RootSrvrNDSContext=O=install

用途

RootSrvr ZoneがインストールされるNDSコンテキストを指定します。

このセクションで指定するNDS/DHCPキーに加え、[Settings]セクションに次のエントリを含む行を追加する必要があります。Novell:DNS_DHCP:1.0.0=



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