Novell eDirectoryは、すべてのネットワークリソースに対するグローバルなアクセスを提供します。eDirectoryによって、適切なアクセス権を持つユーザは、ネットワークにログインし、ネットワークリソースを表示およびアクセスできます。
サーバやプリンタなどのネットワークリソースは、eDirectoryツリー内で階層的に表示されます。ユーザは、特定のサーバにログインするのではなく、1つのログイン名とパスワードを使用して、eDirectoryツリーにログインします。
eDirectoryを設定するには、次のいずれかのオプションを選択する必要があります。
この操作を行う前に、eDirectoryツリー、コンテナ、およびコンテキストに関する概念を理解しておく必要があります。
ツリー名---使用可能なネットワークリソースのトップレベルであり、ネットワーク上の他のeDirectoryツリー名とは重複させないでください。
コンテナ---サブディレクトリと同様の役割を果たすものであり、ネットワークオブジェクトを格納します。サーバは、組織(O)と部門(OU)の2種類のコンテナオブジェクトにインストールできます。
コンテキスト---DOSディレクトリパスと同様の役割を果たすものであり、eDirectoryツリー内のネットワークオブジェクトのフルパスを表します。たとえば、NetWareサーバが、Acmeという名前の組織(O)の下にある、Salesという名前の部門(OU)にインストールされているものとします。コンテキストは、OU=Sales.O=AcmeまたはSales.Acmeと表されます。
既存のeDirectoryツリーにサーバをインストールすると、サーバがネットワークに組み込まれます。
サーバは、スーパバイザ権を持つeDirectoryツリー内の組織(O)コンテナまたは部門(OU)コンテナにインストールできます。コンテナは、インストールプログラムの中で作成できます。ログインし、コンテナに対するスーパバイザ権を持つユーザのコンテキスト、ユーザ名、およびパスワードを入力することが要求されます。
重要: 既存のeDirectoryツリーに初めてNetWare 6サーバをインストールする場合は、NetWare Deployment Managerユーティリティの[Network Preparation]セクションを終了しておく必要があります。
NetWare Deployment Manager (NWDEPLOY.EXE)は、NetWare 6オペレーティングシステムCD上にあり、Windowsワークステーションから実行します。
すべてのサーバ上のeDirectoryツリーを更新しても、NDS 8用にネットワークがまだ準備されていない場合は、スキーマの変更が要求されます。プロンプトに対して、eDirectoryツリー全体の管理者の名前とパスワードを指定する必要があります。
新しいネットワークを作成している場合、またはこのサーバが個別のeDirectoryツリーを必要とする場合は、新しいツリーを作成します。新しいツリーで使用可能なリソースは、新しいツリーにログインしたユーザだけが使用できます。
各eDirectoryツリーは、ネットワーク上の他のeDirectoryツリーと重複しない名前にする必要があります。スーパバイザ権を持つユーザ(デフォルト名はAdmin)の作成、eDirectoryコンテキストの識別、およびパスワードの割り当ても要求されます。
新しいeDirectoryツリーが作成された状態、または既存のeDirectoryツリーにサーバがインストールされた状態であり、指定したコンテナにNetWareサーバオブジェクトとボリュームオブジェクトがインストールされます。
新しいeDirectoryツリーを作成した場合は、eDirectoryツリーに対するスーパバイザ権を持つユーザ(デフォルト名Admin)が、NetWareサーバオブジェクトと同じeDirectoryコンテナに作成されます。
重要: 操作を続行する前に、管理者のパスワードとその他の関連情報を記録しておいてください。