アセット管理データのマイグレーションでは、アセット管理オブジェクト(購買記録、ライセンス製品など)の大半が、ZENworks 11 SP2 Asset Management内の重複オブジェクトのチェックなしでマイグレートされます。これにより、ZENworks Asset Management 7.5からマイグレートされるオブジェクトと一致するオブジェクトがZENworks 11 SP2 Asset Management内にある場合は、次のような結果になります(各オブジェクトタイプの重複を構成するものについては、セクション B.1, 重複オブジェクトの詳細を参照してください)。
エラーによってマイグレーションプロセスが再起動された場合、ZENworks Asset Management 7.5データの一部はすでにマイグレートされています。データが部分的にマイグレートされたため、マイグレート済みのオブジェクトは拒否され、マイグレーションユーティリティから重複キー違反が報告されます。
ZENworks 11 SP2 Asset Managementにマイグレートする場合は、重複の修正後にMigration Utilityを再起動できます。その際、[
]設定は、必ずオフにしておきます。ただし、マイグレーションを再起動するとデータが損失する可能性があります。このような損失が発生する可能性があると問題がある場合は、ZENworks Asset Management 7.5とZENworks 11 SP2 Asset Managementのデータベースバックアップを復元し、重複を解決してから再度マイグレーションユーティリティを実行することを推奨します。オブジェクトが重複していて、オブジェクトのZENworks 11 SP2 Asset Managementバージョンがサブフォルダ内にない場合、マイグレーションユーティリティによってエラーが発生します。マイグレーションユーティリティが処理していた重複オブジェクトの一部または全部(ライセンスなど)が、ZENworks 11 SP2 Asset Managementに移動されません。
オブジェクトが重複していても、オブジェクトのZENworks 11 SP2 Asset Managementバージョンがサブフォルダにある場合は、マイグレーションユーティリティにより、オブジェクトがZENworks 11 SP2 Asset Managementに追加されます。ZENworks 11 SP2内の別々のフォルダに、一致する名前を持つ2つのオブジェクトが存在するようになります。これに対する例外は契約です。ZENworks 11 SP2 Asset Managementでは、サブフォルダに分かれていても、契約IDが重複することはできません。