クローズドネットワークを利用するユーザ用のエアギャップ: インターネットに公開できない機密データを操作するユーザは、エアギャップ機能を利用できるようになりました。この機能を使用すると、ZENworks Patch Managementを、インターネットから切断されているネットワーク上にあるワークステーション、つまり「エアギャップ」環境で使用できます。この環境設定では、パッチコンテンツをインターネットにダウンロードするために1台のパッチ管理サーバが設定されています。コンテンツをダウンロードした後は、インターネットから切断されている別のパッチ管理サーバにそのコンテンツが移行されます。このサーバを使用して、エアギャップされたワークステーションにパッチ適用し、標準に準拠させます。
パッチサーバのマイグレーション: パッチ管理サーバに障害が発生した場合や保守中である場合は、以前のパッチ管理のインストールからのデータを保持しながら、パッチ管理を別のZENworksサーバに移行することができるようになりました。移行時には、キャッシュ済みパッチコンテンツ、強制的なベースライン、およびDAUバンドルを保持できるようになりました。
パッチ管理設定の再編成: [管理ゾーンの設定]のパッチ管理の環境設定が、さまざまなページに再編成されました。新しいレイアウトはより直観的になっています。ただし、経験豊富なパッチ管理ユーザは、一部の設定が以前あったページから移動したことに気付くかもしれません。
パッチ管理の管理ゾーンの設定: パッチ管理の管理ゾーンの設定数が12カテゴリから7カテゴリへと削減されました。これらのカテゴリの一部が、より直観的なユーザエクスペリエンスを実現するために統合されたためです。
次の表には、新しいZENworks 11 SP4のカテゴリが、ZENworks 11 SP3のカテゴリと比較して記載されています。
表 1-1 パッチ管理カテゴリの再編成
ZENworks 11 SP4のカテゴリ |
ZENworks 11 SP3のカテゴリ |
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サブスクリプションサービス設定 |
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サブスクリプションサービスコンテンツのダウンロード |
サブスクリプションのダウンロード |
電子メール通知(変更なし) |
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ダッシュボードおよびトレンド(変更なし) |
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脆弱性検出スケジュール |
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パッチポリシー設定 |
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強制的なベースライン設定(変更なし) |
期間によるコンテンツの無効化: この新しいオプションは、古いコンテンツを管理するために追加されました。これにより、選択した有効期限よりも古いコンテンツを自動的に無効化できるようになります。この機能を使用すると、古いパッチの展開を防止したり、[Patches (パッチ)]タブに表示されるパッチリストの範囲を縮小できます。たとえば、サードパーティ製のインストーラが6カ月後に自動的に無効になるよう設定できます。
パッチ管理シナリオの詳細については、『ZENworks 11 SP4 Update 2 Patch Managementリファレンス』を参照してください。