snAppShotは、アプリケーションのインストール時にワークステーションに加えられる変更内容を記録します。インストールの進行に応じて、snAppShotはワークステーションの環境設定についてインストール前とインストール後の状態の違いをキャプチャし、両者を比較して、2つのアプリケーションオブジェクトテンプレート(.aotまたは.axt)ファイル、1つまたは複数のアプリケーションソース(.fil)ファイル、および1つのファイル定義(filedef.txt)ファイルで構成されるアプリケーションインストールパッケージを作成します。
Novell eDirectory™でアプリケーションオブジェクトを作成するには、アプリケーションオブジェクトテンプレートファイルを使用します。どちらのアプリケーションオブジェクトテンプレート(.aotおよび.axt)ファイルにも、オブジェクト作成中にアプリケーションオブジェクトプロパティフィールドに入力する際に使用する次の情報が含まれています。
.aotファイルはバイナリファイルなので編集できませんが、.axtファイルはテキストファイルなので、テキストエディタを使用して変更できます。snAppShotで作成した後にアプリケーションオブジェクトテンプレートを変更する必要が生じた場合は、.axtファイルを変更し、それを使用してアプリケーションオブジェクトを作成します。それ以外の場合は、.aotファイルの方が高速にインポートできるので、.aotファイルを使用します。
snAppShotは、ワークステーションにインストールされるアプリケーションファイルもすべて追跡します。これらのファイルは、アプリケーションのソースファイルとして、ネットワークのソース位置にコピーされ、1から始まる数値を使用した名前に変更されて、.filというファイル拡張子が付けられます(たとえば、1.fil)。Novell Application Launcher™は、アプリケーションをワークステーションにインストールするときに、このソースファイルを使用します。
.filファイルを元のファイルにマッピングするために、snAppShotはファイル定義(filedef.txt)ファイルを作成します。このテキストファイルは、.filファイルを元のファイルにマッピングするだけでなく、ファイルをワークステーションにインストールする際に使用する、インストール先の位置および名前も指定します。例:
1.fil=c:\dmi\win32\_deisl1.isu 2.fil=c:\dmi\win32\bin\wdmiutil.dll
snAppShotを使用する前に、次の点に注意してください。
MSIアプリケーションでは、アプリケーションの一部が「オンデマンド」でインストールされることがよくあります。つまり、MSIアプリケーションのインストール時のスナップショットには、アプリケーションのすべての機能が含まれていない可能性があります。このため、MSIアプリケーションは、AOT/AXT (snAppShot)アプリケーションとしてではなく、MSIアプリケーションとして配布する必要があります。詳細については、セクション 29.0, [配布]:複雑なアプリケーションを参照してください。
A critical 'out of memory' error has occurred. snAppShot must close.
このエラーが発生した場合、解決策として、代わりにAdminStudio ZENworks Editionを使用することをお勧めします。詳細については、『AdminStudio ZENworks Edition Installation Guide』を参照してください。