DMTFは、デスクトップ環境、エンタープライズ環境、インターネット環境に対する管理基準およびイニシアチブの開発、採用、統一を推進する業界団体です。DMTFの詳細については、DMTFのWebサイトを参照してください。
DMTFのCIMは、システム管理およびネットワーク管理に対するアプローチであり、オブジェクト指向パラダイムの基本的な構造技術および概念化技術を利用しています。このアプローチでは、統一モデリング方式を採用しています。この方式は、基本的なオブジェクト指向構成要素と共に、複数の団体によるオブジェクト指向スキーマの共同開発をサポートしています。
管理スキーマは、分類と関連付け、および管理対象環境を記述するための共通のフレームワークを構築するための基本クラスセットの両方に対して、基本トポロジレベルで共通の概念的フレームワークを構築するためのものです。管理スキーマは次の概念層に分けられます。
コアモデル: 全管理領域に適用できる概念を表す情報モデル。
共通モデル: 特定の管理領域に共通し、特定のテクノロジや実装に依存しない概念を表す情報モデル。共通領域とは、システム、アプリケーション、データベース、ネットワーク、およびデバイスです。情報モデルは具体的で明確であるため、管理アプリケーションの開発の基礎になります。このモデルには、テクノロジに固有のスキーマ領域を拡張するための基本クラスセットがあります。コアモデルと共通モデルを併せてCIMスキーマと言います。
拡張スキーマ: このスキーマは、共通モデルをテクノロジ固有に拡張したものです。このスキーマは、たとえば、NetWare®、Microsoft Windowsといったオペレーティングシステムなどの環境に固有のものです。
CIMは仕様とスキーマで構成されています(DMTFのWebサイトを参照してください)。仕様には、メタスキーマに加えて、MOF (Managed Object Format)と呼ばれる具象表記言語が定義されています。