74.7 Storerの理解

Storerは、データベースが接続されているサーバ上のJavaコンポーネントです。サーバは、データベースが接続されているリーフサーバ、データベースが接続されている中間サーバ、データベースとインベントリ対象ワークステーションが接続されている中間サーバ、ルートサーバ、インベントリ対象ワークステーションが接続されているルートサーバのいずれかです。セクション 74.12, インベントリサーバ上のインベントリコンポーネントの概要のサーバコンポーネント早見表を参照してください。

Storerは、サービスマネージャによってロードされるサービスとして実行され、dbdirディレクトリのファイルを処理します。

Storerは次の処理を実行します。

  1. Storerは、インベントリサーバの環境設定サービスから起動設定パラメータを読み込みます。
  2. Selectorはdbdir.strファイルを保存し、Receiverはdbdir.zipファイルを保存します。
  3. Storerは、.strファイルと.zipファイルを交互に処理します。
  4. Storerは、圧縮された.zipファイルと.prpファイルを含む.zipファイルを一時ディレクトリ(dbdir\temp)に解凍し、インベントリ情報でデータベースを更新します。
  5. インベントリ対象ワークステーションが直接インベントリサーバに接続されている場合、または.strファイルが初めてツリーに保存される場合、Storerは、.strファイルにエラーがあれば強制的にインベントリ対象ワークステーションのフルスキャンを実行します。ただし、異なるツリーにあるインベントリ対象ワークステーションのフルスキャンの強制実行はサポートされていません。
  6. Storerは、ワークステーションステータスログのステータスを更新し、ロールアップログを更新します。詳細については、ステータスログを使ったワークステーションインベントリの監視を参照してください。

    インベントリ対象ワークステーションが直接インベントリサーバに接続されている場合、または.strファイルが初めてツリーに保存される場合、ステータスメッセージは、インベントリ対象ワークステーションオブジェクトに直接記録され、ワークステーションステータスログから表示できます。

    ツリー間でインベントリ情報をロールアップする場合、ロールアップステータスメッセージは、ツリー内でロールアップされた.strファイルを受信する最初のインベントリサーバに直接記録されます。

  7. Storerは、ZENworks 7 Desktop Managementの.strファイルを処理する場合と同様な方法で、変換されたZENworks for Desktops 4.xおよびZENworks 6.5 Desktop Managementの.strファイルと.zipファイルを処理します。.strファイルへの変換中に処理エラーが発生した場合、Storerはフルスキャンを強制的に実行しません。