65.1 イメージング用のLinux配布

ZENworksイメージングでは、クライアントデバイス上でサイズの小さなLinux配布を使用して、イメージング操作を行います。ZENworks 7に付属の配布はSUSE®インストールシステムに基づいており、SUSE LinuxまたはSUSE Linux Enterprise Server (SLES)がサイズの小さな配布を起動して、YaSTインストールを実行します。ZENworksイメージングでは、SLESの同じインストールシステムを使用しますが、YaSTインストールを開始する代わりに、ZENworksイメージングセッションを開始します。

ZENworks 6.5 SP1以前では、Linuxカーネル2.4.xがカスタマイズされた配布で使用されます。ZENworks 6.5 SP2では、カーネルは2.6に更新され、SLESベースの配布です。

SLESに基づく安定したLinux配布を使用することにより、幅広く利用可能な安定したドライバの配布を顧客に提供することができます。ハードウェア業界は絶えず新規および更新されたネットワークおよびディスクドライバを導入しているため、そのソフトウェアリリースで常に最新のドライバを提供することは困難です。

この節では、新しい配布を使用してLinuxドライバを更新する方法について説明します。SLES配布およびZENworks起動前サービス処理に基づくイメージングリソースファイルを使用します。

履歴情報

PreWorXで提供されるPXE (Preboot Execution Environment)環境は、WindowsおよびNetWare®サーバ用のZENworks 6.5 SP1以前で使用されていましたが、ZENworks 7ではSLESベースのZENworksイメージング配布をサポートするように変更されました。Linuxサーバでは、Novell内で開発されたPXEソリューションを使用します。

PreWorXファイルに基づくPXE処理は、Novellのソリューションとは異なります。たとえば、PreWorXでは、Caldera* DOS、linld Linuxローダプログラム、および.cmd設定ファイルを組み合わせて使用して、Linuxカーネルにパラメータを渡します。NovellのPXEソリューションは、pxelinuxブートローダおよび.cfg設定ファイルに基づいています。PreWorX固有の情報については、このイメージングリソースファイルに関する節では説明しません。