BITSを使用してアプリケーションを転送するとき、アプリケーションの内容(ファイル、アプリケーションオブジェクト設定など)が含まれるBITSジョブ、およびジョブ設定([再試行の最小間隔]、[進捗がない場合のタイムアウト]、および[優先度])がApplication Launcherによって作成され、次にBITSのジョブがキューに入ります。必要に応じて、アプリケーションのジョブ設定を変更できます。
ConsoleOneで、BITSジョブ設定を変更するアプリケーションオブジェクトを右クリックし、
をクリックしてアプリケーションオブジェクトのプロパティページを表示します。タブ> をクリックし、[BITS設定]ページを表示します。
必要に応じて、次のオプションを設定します。
[再試行の最小間隔]: アプリケーションの転送中にエラーが発生した場合、BITSはエラーを致命的エラーまたは一時的エラーに分類します。BITSは致命的なエラーを回復することはできません。致命的なエラーはユーザの介入が必要です。BITSは一時的エラーのみ回復可能です。
一時的エラーの発生から、アプリケーションの再転送を行うまでのBITSの最小待ち時間を指定するには、このオプションを使用します。デフォルト値は600秒、つまり10分です。最小値は60秒です。最大設定値は2,147,483,647秒です。
[進捗がない場合のタイムアウト]: 一時的エラー発生後に転送が進まない場合、BITSにアプリケーションの転送を継続させる日数を指定するには、このオプションを使用します。たとえば、14日に設定すると、BITSはエラー発生後14日間転送を試みます。14日間の間に転送が進んだ場合、カウンタがリセットされます。
転送が進まないためにBITSがタイムアウトになると、転送の制御はApplication Launcherに戻り、アプリケーション自体が転送されます。
[優先度]: BITSの転送に割り当てられた優先度を指定する場合は、このオプションを使用します。1つのフォアグラウンド優先度と3つのバックグラウンド優先度(低、標準、高)から選択できます。
フォアグラウンド優先度を選択すると、BITSはアプリケーションをフォアグラウンドで転送します。フォアグラウンド転送の優先度は最高で、他のバックグラウンド転送より先に処理されます。フォアグラウンド転送は他のアプリケーションとネットワーク帯域幅を奪い合うので、ユーザのネットワーク使用の妨げとなることがあります。転送のタイミングが重要であるか、またはユーザが実際に待っている場合を除き、バックグラウンド優先度を使用してください。
3つのバックグラウンド優先度では、優先度のレベルは転送の実行時に、キュー内の他の転送との関連で決定されます。優先度の高い転送の方が優先度の低い転送よりも先に行われます。優先度のレベルが同じ転送は転送時間を共有し合い、大きな転送により転送キューがブロックされるのを防ぎます。優先度の低い転送は、すべての優先度の高い転送が完了またはエラー状態になるまで、転送時間を与えられません。
完了したら、[OK]をクリックして変更内容を保存します。