オブジェクトのコンテナへの格納

eDirectoryツリー内では、さまざまなコンテナを作成してツリーを構成し、それらのコンテナの中にオブジェクトを配置できます。コンテナ内のオブジェクトは、そのコンテナと自動的に同等セキュリティになるため、コンテナの権利も管理する必要があります。同じオブジェクトが複数のコンテナに含まれている場合、そのオブジェクトの別名を作成し、その別名を使用してオブジェクトにアクセスできます。

一般的なコンテナタイプと別名を作成する手順を次に示します。特定のアプリケーション用のコンテナタイプを作成する方法については、そのアプリケーションのマニュアルを参照してください。一般的なeDirectoryツリーを設計する場合の注意事項については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「Novell eDirectoryネットワークの設計」を参照してください。


このセクションでは、次の項目について説明します。


組織オブジェクトを作成する

  1. 組織オブジェクトを作成するツリーオブジェクト、国オブジェクト、地域オブジェクト、またはドメインオブジェクトを右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。

  2. [クラス]で[組織]を選択し、[OK]をクリックします。

  3. [名前]には、最大64文字までの名前を入力します。

    命名規定に従って正確に名前を入力します。詳細については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「Novell eDirectoryネットワークの設計」を参照してください。

    例: XYZ_CORP

  4. コンテナの作成時にプロパティ値を新たに割り当てる場合は、[作成後に詳細を設定]を選択します。

    たとえば、コンテナのログインスクリプトを作成したり、不正侵入者検出を設定することができます。

  5. [OK]をクリックします。


部門オブジェクトを作成する

  1. 新規の部門オブジェクトを作成する組織オブジェクト、部門オブジェクト、地域オブジェクト、またはドメインオブジェクトを右クリックし、[新規作成]>[部門]の順にクリックします。

  2. [名前]には、最大64文字の名前を入力します。

    命名規定に従って正確に名前を入力します。詳細については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「命名規定」を参照してください。

    例: マーケティング

  3. コンテナの作成時にプロパティ値を新たに割り当てる場合は、[作成後に詳細を設定]を選択します。

    たとえば、コンテナのログインスクリプトを作成したり、不正侵入者検出を設定することができます。

  4. [OK]をクリックします。


地域オブジェクトを作成する

  1. 地域オブジェクトを作成する国オブジェクト、地域オブジェクト、ドメインオブジェクト、組織オブジェクト、または部門オブジェクトを右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。

  2. [クラス]で、[地域]を選択し、[OK]をクリックします。

  3. [名前]フィールドおよび[名前の対象]フィールドに必要事項を入力します。

    詳細については、[ヘルプ]をクリックしてください。

  4. [OK]をクリックします。


国オブジェクトを作成する

  1. 目的のツリーオブジェクトまたはドメインオブジェクトを右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。

  2. [クラス]で、[国]を選択し、[OK]をクリックします。

  3. [名前]に、2文字のISOカントリコードを入力します。

    詳細については、[ヘルプ]をクリックしてください。

    例: フランスの場合は、「FR」と入力します。

  4. コンテナの作成時にプロパティ値を新たに割り当てる場合は、[作成後に詳細を設定]を選択します。

    たとえば、よりわかりやすい国名にできます。

  5. [OK]をクリックします。


オブジェクトの別名を作成する

  1. 別名を作成するコンテナを右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。

  2. [クラス]で、[別名]を選択し、[OK]をクリックします。

  3. [名前]には、最大64文字の名前を入力します。

    命名規定に従って正確に名前を入力します。詳細については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「命名規定」を参照してください。

    例: SalesVolumeAlias

  4. [オブジェクト]フィールドの横にある[参照]ボタンをクリックし、別名で表すオブジェクトを選択して、[OK]をクリックします。

  5. 別名の作成時にプロパティ値を新たに割り当てる場合は、[作成後に詳細を設定]を選択します。

    たとえば、別名のトラスティを割り当てることができます。

  6. [OK]をクリックします。

    ユーザは、実際のオブジェクトと同様に別名を使用できます。