任意の場所にeDirectory 8.8をインストールする

eDirectory 8.8では、アプリケーション、データ、および環境設定ファイルをインストールする場所を自由に選択できます。

eDirectory 8.8を任意の場所にインストールするシナリオの1つは、ホストに以前のバージョンのeDirectoryがインストールされており、それをアップグレードする前にeDirectory 8.8をテストする場合です。このようにすると、既存のeDirectory設定を変更せずに、この新しいバージョンをテストすることもできます。その後で、既存のバージョンを保持するか、eDirectory 8.8にアップグレードするかを決定できます。

注:  SLPとSNMPサブエージェントはデフォルトの場所にインストールされます。

このセクションでは、任意の場所にさまざまなファイルをインストールする方法について説明します。


アプリケーションファイルに任意の場所を指定する

eDirectoryのインストール中に、選択した場所にアプリケーションファイルをインストールできます。


Linux、UNIXの場合:

eDirectory 8.8を任意の場所にインストールする場合、tarballインストールファイルを使用して、eDirectory 8.8を選択した場所に展開することができます。


NetWareの場合

NetWareでは、アプリケーションファイルに任意の場所を指定することはできません。


Windowsの場合

eDirectory 8.8以前でも、インストールウィザードの間にアプリケーションファイルに任意の場所を指定することができました。


データファイルに任意の場所を指定する

eDirectoryの設定中に、選択した場所にデータファイルを保存できます。データファイルには、データ、dib、およびログのディレクトリが含まれます。


Linux、UNIXの場合:

任意の場所でデータファイルを設定する場合、ndsconfigユーティリティの-dまたは -Dオプションのいずれかを使用できます。

オプション 説明

-d 任意の場所

指定したパスにDIB(eDirectoryデータベース)ディレクトリを作成します。

注:  このオプションは、eDirectory 8.8以前にも存在しました。

-D任意の場所

データ(pidやソケットIDなどのデータを含む)、dib、およびログのディレクトリを、指定したパスに作成します。


NetWareの場合

eDirectoryのアップグレード中にDIBの任意の場所を選択することはできません。NetWareでは、eDirectoryのインストールは常にアップグレードです。そのため、NetWare上ではDIBの任意のパスを選択できません。


Windowsの場合

Windowsでは、インストール中にDIBパスを入力するように指示されます。選択するパスを入力してください。


環境設定ファイルに任意の場所を指定する

eDirectoryの設定中には、環境設定ファイルの保存先にするパスを選択できます。


Linux、UNIXの場合:

nds.conf環境設定ファイルを異なる場所に設定するには、ndsconfigユーティリティの--config-fileオプションを使用します。

その他の環境設定ファイル(modules.conf、ndsimon.conf、およびice.confなど)を異なる場所にインストールするには、次の操作を実行します。

  1. すべての環境設定ファイルを新しい場所にコピーします。

  2. 次のように入力して新しい場所を設定します。

    ndsconfig set n4u.nds.configdir 任意の場所


NetWare、Windowsの場合

NetWareとWindowsでは、環境設定ファイルに任意の場所を指定することはできません。