eDirectoryのステータスを確認できるデバッギングメッセージの他に、eDirectoryバックグラウンド処理を強制的に実行するコマンドのセットも用意されています。バックグラウンド処理を強制的に実行するには、コマンドの先頭にアスタリスク(*)を付けます。例:
また、いくつかのバックグラウンド処理のステータス、タイミング、および制御を変更することもできます。これらの値を変更するには、コマンドの先頭に感嘆符(!)を付けて新しいパラメータまたは値を入力します。例:
*A |
None |
ソースサーバのアドレスキャッシュをリセットします。 |
*AD |
None |
ソースサーバのアドレスキャッシュを無効にします。 |
*AE |
None |
ソースサーバのアドレスキャッシュを有効にします。 |
*B |
None |
ソースサーバ上で1秒後にバックリンク処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
!B |
時間 |
バックリンク処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=1500 minutes (25 hours) Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
*CT |
None |
ソースサーバのアウトバウンド接続テーブルと、テーブルの現在の統計情報を表示します。これらの統計情報には、他のサーバやクライアントからソースサーバへのインバウンド接続に関する情報は含まれていません。 |
*CTD |
None |
コンマ区切りの形式で、ソースサーバのアウトバウンド接続テーブルと、テーブルの現在の統計情報を表示します。これらの統計情報には、他のサーバやクライアントからソースサーバへのインバウンド接続に関する情報は含まれていません。 |
*D |
レプリカrootEntry ID |
指定したローカルエントリIDをソースサーバの[すべてのオブジェクトを送信]リストから削除します。エントリIDでは、サーバのローカルデータベースで固有のパーティションルートオブジェクトを指定する必要があります。通常、このコマンドは、サーバのアクセス不能が原因でSend All Updates処理が何度試みられても失敗する場合にのみ使用します。 |
!D |
時間 |
インバウンド同期およびアウトバウンド同期の間隔を指定した分数に設定します。 Default=24 minutes. Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
!DI |
時間 |
インバウンド同期の間隔を指定した分数に設定します。 Default=24 minutes Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
!DO |
時間 |
アウトバウンド同期の間隔を指定した分数に設定します。 Default=24 minutes Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
*E |
None |
ソースサーバのエントリキャッシュを再初期化します。 |
!E |
None |
インバウンド同期およびアウトバウンド同期処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
!EI |
None |
インバウンド同期処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
!EO |
None |
アウトバウンド同期処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
*F |
None |
janitor処理の一部として、フラットクリーナ処理の実行がソースサーバ上で5秒後に開始されるようにスケジュールします。 |
!F |
時間 |
フラットクリーナ処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=240 minutes (4 hours) Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
*G |
レプリカrootEntry ID |
指定したルートパーティションIDの変更キャッシュを再構築します。 |
*H |
None |
ソースサーバ上で直ちににレプリカ同期処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
!H |
時間 |
Heatbeat同期処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=30 minutes Range=2 to 1440 minutes (24 hours) |
*HR |
None |
メモリ内で最後に送信されたベクトルを消去します。 |
*I |
レプリカrootEntry ID |
指定したローカルエントリIDをソースサーバの[すべてのオブジェクトを送信]リストに追加します。エントリIDでは、サーバのローカルデータベースで固有のパーティションルートオブジェクトを指定する必要があります。レプリカの同期処理では、[すべてのオブジェクトを送信]リストがチェックされます。パーティションのルートオブジェクトのエントリIDがリスト内に存在する場合、Synchronized Up To属性の値に関係なく、eDirectoryによってパーティション内のすべてのオブジェクトと属性が同期されます。 |
!I |
時間 |
Heatbeat同期処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=30 minutes Range=2 to 1440 minutes (24 hours) |
*J |
None |
レプリカの同期処理の一部として、ソースサーバ上でパージ処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
!J |
時間 |
janitor処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=2 minutes Range=1 to 10080 minutes (168 hours) |
*L |
None |
ソースサーバ上で5秒後にlimber処理の実行を開始するようにスケジュールします。 |
*M |
Bytes |
ソースサーバのndstrace.logファイルで使用する最大ファイルサイズを変更します。このコマンドは、デバッグファイルのステータスに関係なく使用できます。bytesの値は10000バイトから100MBまでの範囲で指定します。この範囲外の値が指定された場合、変更は発生しません。 |
!M |
None |
eDirectoryで使用されるメモリの最大量をレポートします。 |
!N |
0|1 |
名前の形式を設定します。 0=hex only 1=full dot form |
*P |
None |
調整可能なパラメータとそのデフォルトの設定を表示します。 |
*R |
None |
TTFファイルをリセットします。デフォルトではsys:system\ndstrace.dbgファイルです。このコマンドは、SETパラメータのNDS Trace File Length Set to Zeroと同じ働きをします。 |
*S |
None |
サーバ上のレプリカを同期する必要があるかどうかをチェックするスカルク処理をスケジュールします。 |
!SI |
時間 |
インバウンドスキーマ同期処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=24 minutes Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
!SO |
時間 |
アウトバウンドスキーマ同期処理の実行間隔を分単位で設定します。 Default=24 minutes Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
!SIO |
時間 |
時間を分単位で指定し、その間のインバウンドスキーマ同期処理を無効にします。 Default=24 minutes Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
!SO0 |
時間 |
時間を分単位で指定し、その間のインバウンドスキーマ同期処理を無効にします。 Default=24 minutes Range=2 to 10080 minutes (168 hours) |
*SS |
None |
強制的に即時スキーマの同期を実行します。 |
*SSA |
None |
スキーマの同期処理の実行を即時に開始するようにスケジュールします。過去24時間に同期が実行されていた場合でも、すべてのターゲットスキーマでスキーマの同期が強制的に実行されます。 |
*SSD |
None |
ソースサーバの[ターゲットスキーマ同期]リストをリセットします。このリストでは、スキーマの同期処理の実行中にソースサーバと同期する必要のあるサーバが識別されます。レプリカを保持していないサーバは、サーバオブジェクトとレプリカを保持しているサーバのターゲットリストに包含されるように要求を送信します。 |
*SSL |
None |
ターゲットサーバのスキーマ同期リストを印刷します。 |
*ST |
None |
ソースサーバ上のバックグラウンド処理のステータス情報を表示します。 |
*STX |
None |
ソースサーバ上のバックリンク処理(外部参照)のステータス情報を表示します。 |
*STS |
None |
ソースサーバ上のスキーマ同期処理のステータス情報を表示します。 |
*STO |
None |
ソースサーバ上のバックリンク処理(破損通知)のステータス情報を表示します。 |
*STL |
None |
ソースサーバ上のlimber処理のステータス情報を表示します。 |
!T |
時間 |
サーバの稼動状態のチェックの実行間隔を分単位で設定します。 Default=30 minutes Range=1 to 720 minutes (12 hours) |
*U |
サーバのオプションのID |
コマンドにエントリIDが含まれていない場合は、以前に「down」から「up」にラベルが付加された任意のサーバのステータスを変更します。コマンドにローカルエントリIDが含まれている場合は、指定されたサーバのステータスを「down」から「up」に変更します。エントリIDは、ソースサーバのデータベースで固有であり、サーバを表すオブジェクトを参照する必要があります。 |
!V |
リスト |
制限のあるeDirectoryバージョンのリストを表示します。バージョンが表示されない場合は制限がないことを示します。各バージョンはコンマで区切られます。 |
*Z |
None |
現在、スケジュールされているタスクを表示します。 |