NetWare用のeDirectoryスキーマの更新

NetWareサーバをeDirectory 8.8にアップグレードする際に、eDirectoryスキーマの更新が必要となる場合があります。その場合は、ルートパーティションのマスタレプリカを保持するサーバ上でDSRepairを実行します。

重要:  ルートパーティションのマスタレプリカがWindowsサーバ上に存在する場合は、「Windows用のeDirectoryスキーマの更新」の指示に従ってください。

スキーマを更新する

  1. 製品CDまたはダウンロードして展開したファイルに含まれている適切なdsrepair.nlmファイルを、Treeパーティションのマスタレプリカを保持しているサーバのsys:\systemディレクトリにコピーします。

  2. ルートパーティションのマスタレプリカのサーバコンソールでdsrepair.nlmをロードします。

  3. [詳細オプション]メニュー>[グローバルスキーマの操作]の順に選択します。

  4. 管理者のログイン名(Admin.VMPなど)およびパスワードを入力します。

    注:  eDirectory 8.8およびそれ以降では、すべてのユーティリティについて大文字/小文字を区別したパスワードが使用できます。詳細については、『Novell eDirectory 8.8新機能ガイド』を参照してください。

  5. [Post NetWare 5スキーマの更新]>[はい]の順に選択します。

    dsreapir.nlmによりスキーマが更新され、結果がdsrepair.logファイルに記録されます。

    オブジェクトクラスの追加に関連するエラーは無視します。dsrepair.nlmの処理では、[Post NetWare 5スキーマの更新]の変更が、各オブジェクトに適用されます。

  6. 適切なパッチバージョンのdsrepair.nlmを、eDirectoryツリー内の各NetWareサーバにコピーします。

    ステップ 1の表を参照してください。正しいバージョンを各サーバにコピーすると、後でdsrepair.nlmが実行されるときに、eDirectoryに必要なスキーマが正しく維持されます。

    バージョンの古いdsrepair.nlmを使用して[オペレーショナルスキーマの再構築]を選択すると、[Post NetWare 5スキーマの更新]によるスキーマの拡張は失われます。スキーマの拡張が失われる問題を解決するには、次の表に従ってdsrepair.nlmを実行します。

    dsrepair.nlmを実行する場所 実行後

    ルートパーティションの書き込み可能レプリカを保持するサーバ

    eDirectoryツリーに、[Post NetWare 5スキーマの更新]を再適用します。

    その他のサーバ

    [詳細オプション]>[グローバルスキーマの操作]>[ツリーからスキーマを要求]の順に選択します。

    これで、ツリーのルートからスキーマが再同期されます。

  7. eDirectoryをサーバにインストールする前に、dsrepair.nlmを終了してください。

    dsrepair.nlmがロードされていると、サーバが再起動できない場合があります。