第3章
次の方法によって、exteNd DirectorEARまたはWARを変更できます。
この章では、環境設定を変更する方法について説明します。 この章には、次の3つのトピックが含まれています。
[プロジェクト設定]ダイアログボックスで、設定を変更するサブシステムのタブをクリックします。
サブシステム |
変更可能な内容 |
詳細は次の項目を参照してください。 |
---|---|---|
ContentManagement |
キャッシュオプションおよびAutonomy検索オプション |
Content Managementのキャッシュ環境設定 および Content Managementのキャッシュ環境設定 |
Directory |
セキュリティ領域 |
|
Framework |
exteNd Directorデータソース、ロックスミス、およびクラスタオプション |
|
Pageflow |
リソースセットのバインド |
|
Rule |
||
Security |
||
User |
ユーザサービスオプション |
|
Workflow |
リソースセットのバインド |
|
WebDAV |
WebDAV URLおよびロック要件 |
config.xmlファイルを直接編集することによって、環境設定を変更する
変更するサブシステムのconfig.xmlファイルを探します。
config.xmlファイルはWEB-INF\lib\ConfigService\ConfigService.spf\service-name-confの中にあります。 たとえば、Directoryサブシステムでは、config.xmlファイルは、WEB-INF\lib\ConfigService\DirectoryService-confサブディレクトリの中にあります。
exteNd Directorでは、次のようにconfig.xmlファイル用の標準のキー/値エディタが利用できます。
ヒント: XMLソースビューを編集することもできます。
exteNd Directorのいくつかのバージョンでは、XMLソースビューに複数行のコメントは含まれません。完全なソースを表示するために、XMLファイルをテキストエディタで開くことができます。
「リソース」タブ内の「表示」タブに進み、settings.ear.xmlを選択します。
settings.ear.xmlビューで、EARプロジェクトの環境設定を探します(WARプロジェクトでは、settings.war.xmlビューを使用する必要があります)。
セットアップウィザードを使用して、サブシステムに既存のEARプロジェクトを追加できます。
サブシステムは任意のテンプレートから追加できます。プロジェクトを作成するために使用したテンプレートを使用する必要はありません。 セットアップウィザードでは、サブシステムファイルがプロジェクトディレクトリにコピーされ、サブプロジェクトがプロジェクトファイルに追加され、また必要に応じて環境設定が変更されます。
exteNd Directorプロジェクトにサブシステムを追加する
[テンプレートの場所]パネルで、追加するサブシステムを含むテンプレートのディレクトリを指定します。次に、[次へ]をクリックします。
テンプレートを選択する詳細については、exteNd Directorプロジェクトの作成を参照してください。
exteNd Directorプロジェクトの作成で、これらのパネルについて説明されています(たとえば、 Content Managementのキャッシュ環境設定、Content Managementのキャッシュ環境設定、およびWebDavの設定を参照してください)。
最後のパネルでは、要約情報を確認して、必要に応じて[ウィザードが終了した後でプロジェクトを作成します]チェックボックスをオフにします。
exteNd Directorプロジェクトを作成するウィザードと同様に、このウィザードでサブシステムファイルをテンプレートからプロジェクトディレクトリにコピーするのには少し時間がかかります。オプションが選択されている場合、この処理が終了するとプロジェクトが作成されます。 この処理が終了すると、アプリケーションで作業する準備が完了します。
注記: EARプロジェクトに対してのみ。
セットアップウィザードでは、インストールされている任意のサブシステムを削除したり、無効にしたりできます。
「削除」とは、サブシステムがプロジェクトから削除され、参照がプロジェクト定義から削除されることを意味します。ファイルはディスクから削除されます。
「無効化」とは、サブシステムファイルはプロジェクトの一部として残されますが、プロジェクトが作成されるときにサブシステムがアーカイブから削除されることを意味します。 サブシステムファイルはこのままプロジェクトに存在するため、必要なときにもう一度有効にできます。
両方の場合で、サブシステムへの参照は設定ファイルおよびマニフェストファイルのクラスパスから削除されます。
サブシステムをexteNd Directorプロジェクトから削除する
[サブシステム設定]パネルで、削除するサブシステムの[選択済み]チェックボックスをオフにします。ウィザードで、ファイルの削除について確認するメッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。
ヒント: 別のサブシステムが依存するサブシステムを選択しても、ウィザードでは削除 が許可されません。この場合メッセージが表示され、依存しているサブシステムが表示さ れます。
[使用可能]チェックボックスをオフにすることによって、サブシステムを無効にします。ウィザードによってサブシステムを無効にする処理が確認されるので、[はい]をクリックします。
ウィザードではプロジェクトからサブシステムが削除されますが、後でそのプロジェクトをもう一度有効にできるように、ディスクにはファイルがそのまま残されます。
exteNd Directorでは、 JARを利用してサブシステムリソースを提供します。 たとえば、各サブシステムには、関連付けられた1つまたは複数のアーカイブファイルがあります。 サブシステムJARに加えて、exteNd Directorアプリケーションの正常な実行のためには、サードパーティのJARが必要です。 これらの他のJARの例に、 Xalan.jarおよびxercesImpl.jarがあります。
プロジェクトで使用するJARをexteNd Directorでパッケージ化する方法を決定できます。 JAR設定オプションについて次の表で説明します。
作業内容 |
選択する設定 |
---|---|
必要なJARのすべてをプロジェクトに含める |
「非共有ライブラリ」設定と呼びます。 プロジェクトウィザードによってすべてのexteNd Directorプロジェクトが、デフォルトでこの設定で作成されます。
|
サブシステムexteNd Director JARのみをプロジェクトに含める。 サードパーティのJARを展開アプリケーションサーバ上の周知の場所にコピーする |
「サードパーティJAR」(部分共有ライブラリ)設定と呼びます。
|
フレームワークまたはサブシステムJARをプロジェクトに含めない。 すべてのフレームワーク、サブシステムおよびサードパーティのJARを展開アプリケーションサーバ上の周知の場所にコピーする |
「共有ライブラリ」設定と呼びます。 次の場合には、この設定が「必要」です。
|
exteNd Directorアプリケーション(ポートレットアプリケーションを除く)は、デフォルトで非共有ライブラリ設定を使用して作成されます。
「非共有ライブラリ設定」では、次のようになります。
exteNd Directorアプリケーションは、それぞれが自己完結ユニットです。
すべてのexteNd Directorのサービスは、exteNd Director EARまたはWARプロジェクトとともに組み込まれます。 アプリケーションサーバでは、展開されたexteNd Directorアプリケーション間でどのファイルも共有されません。
複数のポータルをアプリケーションサーバに展開できますが、異なるexteNd Directorデータベースを使用する必要があります。
次の理由により、非共有ライブラリ環境はお勧めしません。
他の設定への変更についての詳細は、プロジェクト設定の変更手順を参照してください。
「共有ライブラリ」設定では、exteNd Directorのサービスを提供するJARファイルおよびクラスは、アプリケーションサーバ上の周知の場所にインストールされます。 つまり、そのアプリケーションサーバに展開されたすべてのexteNd Director WebアプリケーションでJARを共有できます。 共有ライブラリのクラスは単一のクラスローダによってロードされ、Webアプリケーションクラスローダはそのクラスローダから拡張されます。
共有ライブラリの利点と制限について次に概説します。
利点 |
制限 |
---|---|
プロジェクトサイズが小さい |
アプリケーションサーバは単一の展開ポータルに制限される |
展開が高速 |
設定の変更および再展開にアプリケーションサーバの再起動が必要になる |
アプリケーションを独立させて展開できる |
高速展開機能が利用できない |
exteNd Directorサーバ設定情報がクライアントアプリケーションから分離される |
― |
ポートレットアプリケーションWARを独立して展開できる |
― |
他の設定への変更についての詳細は、プロジェクト設定の変更手順を参照してください。
「サードパーティJAR」設定では、次のようになります。
サードパーティJAR設定には次の利点があります。
利点 |
制限 |
---|---|
プロジェクトサイズが小さい |
― |
展開が高速 |
設定の変更および再展開にアプリケーションサーバの再起動が必要になる |
アプリケーションを独立させて展開できる |
ポートレットアプリケーションWARを独立して展開できない |
複数のポータルをアプリケーションサーバに展開できますが、異なるexteNd Directorデータベースを使用する必要があります。 |
― |
他の設定への変更についての詳細は、プロジェクト設定の変更手順を参照してください。
exteNd Directorプロジェクトでは、デフォルトで非共有ライブラリ設定が使用されます。
アプリケーションサーバの設定を決定するには、適切なサーバディレクトリを点検し、どのJARが存在するか(または存在しないか)を確認する必要があります。
サーバ名 |
点検場所 |
---|---|
Novell exteNd Application Server |
ファイル: AgJars.conf ディレクトリ: extend5\sharedlib |
Apache Tomcat |
ディレクトリ: shared\lib |
BEA WebLogic |
サーバのクラスパス |
IBM WebSphere |
ディレクトリ: server\lib |
この場所に含まれるものとライブラリ設定は次のようになります。
JAR(jaxrpc-api.jar、jdom.jar、 js.jar、およびlog4j.jarなど)が含まれ、exteNd DirectorのサブシステムJARが含まれない場合は、サードパーティ共有ライブラリ設定です。
exteNd DirectorのサブシステムJAR(FrameworkService.jar、RuleService.jar、またはDirectoryService.jarなど)が含まれる場合は、完全共有ライブラリ設定です。
サードパーティおよびexteNd DirectorのいずれのサブシステムJARも含まれない場合は、非共有ライブラリ設定です。
非共有ライブラリサーバ設定から、完全共有またはサードパーティ共有ライブラリ設定へ変更する
注記: この手順によって、プロジェクトの構造も変更されます。
[共有Lib]チェックボックスのチェックをはずし、[サードパーティJARのみ]のチェックを外します(チェックされている場合)。
サーバのディレクトリからexteNd DirectorサブシステムJARおよびサードパーティJARを削除します。
サーバ名 |
点検場所 |
---|---|
Novell exteNd Application Server |
ファイル: AgJars.conf ディレクトリ: extend5\sharedlib |
Apache tomcat |
ディレクトリ: shared\lib |
BEA WebLogic |
サーバのクラスパス |
IBM WebSphere |
ディレクトリ: server\lib |
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