第13章

必要なインフラストラクチャの設定

この章では、インフラストラクチャの必要な部分を設定するために必要なタスクの順序およびそれに関連付けられた手順について説明します。この章は、次の節から構成されています。

注記:   exteNd Directorアプリケーションのドキュメントを作成する前に、コンテンツインフラストラクチャを定義する必要があります(サブシステムインフラストラクチャの説明を参照)。

 
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操作の流れ

次に、Content Management (CM)サブシステムインフラストラクチャの必要な部分を設定するために推奨される操作順序を示すワークフローをご紹介します。

orderOfOps1ReqInfrastructure

一般的に、このインフラストラクチャを作成するタスクは、READ許可、WRITE許可、LIST許可を持つシステム管理者またはコンテンツ管理者に割り当てられます。セキュリティ管理の詳細については、を参照してください。

 
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フォルダの作成

フォルダはCMサブシステムの重要な部分です。1つのフォルダ内に1つまたは複数のドキュメントやその他のフォルダを保存することはできますが、すべてのドキュメントは1つ(1つのみ)のフォルダに格納される必要があります。

Procedure フォルダを作成する

  1. ツールバーの[コンテンツ]ボタンをクリックして、コンテンツモードに入ります。

  2. [フォルダビュー]タブを選択します。

    コンテンツツリービューに既存のフォルダが表示されます。

  3. 名前をクリックすることによってフォルダを格納するフォルダを選択します。

    ハイライト表示された状態で名前が表示されます。

  4. CMS管理コンソールの左下パネルにある[新規フォルダ]アイコンをクリックします。

    コンテンツツリービューに無題のフォルダが表示されます

    このビューで新しいフォルダを表示させるには、コンテンツツリービューでペアレントフォルダを展開する必要がある場合もあります。

  5. 新しいフォルダに対してプロパティインスペクタを開くには、[名称未定]をクリックします。

  6. プロパティインスペクタの[名前]テキストボックスおよび[説明]テキストボックスに入力して、[保存]をクリックします。

    その他の一般フィールドはCMS管理コンソールによって自動的に入力されます。これらのフィールドを編集することはできません。

  7. プロパティインスペクタの[セキュリティ]タブを選択して、フォルダのセキュリティを設定します(の説明を参照)。

  8. 設定を保存するには、[保存]をクリックします。

  9. コンテンツツリービューのフォルダを選択します。

    新しいフォルダは、説明、作成者、および作成日の情報と共にコンテンツツリービューおよびコンテンツリストに表示されます。

    次に、PSATフォルダに関する情報を示す例をご紹介します。

newFolderContentList

 
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ドキュメントタイプの作成

「ドキュメントタイプ」とは、ドキュメントの基本定義です。それぞれのドキュメントはCMS管理コンソールのドキュメントタイプに関連付けられています。

ドキュメントタイプとは、レイアウトのスタイル、情報のフィールド、およびドキュメントを編集後にCMS管理コンソールで自動的にそのドキュメントをチェックインするかどうかなどドキュメントの管理オプションを指定するテンプレートです。

Procedure ドキュメントタイプを作成する

  1. ツールバーの[テンプレート]ボタンをクリックして、テンプレートモードに入ります。

    定義されているドキュメントタイプがリストされたパネルが表示されます。

  2. [ドキュメントタイプ]リストの下に表示される[追加]ボタンをクリックします。

    [新規ドキュメントタイプの作成]ウィンドウが表示されます。

    createDocType1

  3. 次の内容を含む基本的なオプションを指定します。

    オプション

    効果

    自動チェックイン

    オンにした場合、CMS管理コンソールはファイルの編集後にそのファイルを自動的にチェックインします。

    オフにした場合、CMS管理コンソールはファイルの編集後にそのファイルを自動的にはチェックインしません。

    自動発行

    オンにした場合、CMS管理コンソールはドキュメントの編集後にそのドキュメントコンテンツの最新バージョンを自動的に発行します。

    オフにした場合、CMS管理コンソールはファイルの編集後にそのファイルを自動的には発行しません。

    デフォルトのコンテンツ

    選択によって次のようになります。

    HTML:このタイプのドキュメントに対しては、CMS管理コンソールは常にコンテンツをHTMLとして入力します。

    バイナリ:このタイプのドキュメントに対しては、CMS管理コンソールは常にコンテンツを外部ソースからアップロードします。

    選択:コンテンツをHTMLとして入力するかコンテンツを外部ソースからアップロードするかをコンテンツの作成時に決定します。

  4. 追加のドキュメントタイプの動作を指定するには[拡張オプション]をクリックします。

    [新規ドキュメントタイプの作成]ウィンドウが展開します。

    createDocType2

  5. 次の内容を含む拡張オプションを指定します。

    オプション

    効果

    デフォルトのフォルダ

    CMS管理コンソールでこのタイプのドキュメントが作成されると、このフォルダはペアレントフォルダとして指定されます。新しいドキュメントを作成するときにフォルダは変更できます。

    フォルダの強制使用

    オンの場合、[デフォルトのフォルダ]で指定されているフォルダはこのタイプの新しいドキュメントを作成する場合に変更できません。

    デフォルトのカテゴリ

    CMS管理コンソールでこのタイプのドキュメントが作成されると、このカテゴリはペアレントカテゴリとして指定されます。新しいドキュメントを作成するときにカテゴリは変更できます。

    カテゴリの強制使用

    オンの場合、[デフォルトのカテゴリ]で指定されているカテゴリはこのタイプの新しいドキュメントを作成する場合に変更できません。

    データのクリーンアップ

    オンにした場合、ドキュメントタイプからフィールドを削除すると(後で使用できるように使用可能な状態で残します)、CMS管理コンソールはこのタイプのレガシードキュメントからフィールドを削除します。

    オフにした場合、ドキュメントタイプからフィールドを削除すると(後で使用できるように使用可能な状態で残します)、CMS管理コンソールはこのタイプのレガシードキュメントでフィールドを保持しますが、フィールドを編集することはできません。

    ユーザデータ

    テキストボックスを使用して、ドキュメントタイプに関する追加のメタデータ(注記、手順など)を保存できます。

  6. [新規ドキュメントタイプの作成]ボタンをクリックします。

    新しいドキュメントタイプがリストに追加されます。

 
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フィールドの作成およびドキュメントタイプへの追加

 
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フィールドについて

「フィールド」とは、「ドキュメントタイプ」の一部として定義するアプリケーション固有のメタデータです。

カスタムフィールドは、CMS管理コンソールを使用して、またはCM APIを使用してプログラム的に作成できます。

注記:   フィールドを作成するにはSearchAdminグループのメンバーである必要があります。ユーザおよびグループの詳細については、『ユーザ管理ガイド』のDACのDirectoryセクションの使用に関する章を参照してください。

各フィールドにコントロールタイプを割り当てます。選択するコントロールタイプは、コンテンツ開発者がドキュメントタイプテンプレートに情報を入力する方法を反映している必要があります。各コントロールタイプは独自のパラメータセットを必要とします。これらのパラメータセットはプロパティインスペクタで指定できます。フィールドが作成されると、複数のドキュメントタイプによって共有される使用可能なフィールドに追加されます。

フィールドをドキュメントタイプに追加すると、CMS管理コンソールにすでに作成したこのタイプのドキュメントに対応する空白のフィールドが追加されます。

 
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フィールドの作成および操作

この節では、フィールドの作成、ドキュメントタイプへの既存のフィールドの追加、および[使用可能なフィールド]リストに表示するフィールドを指定する方法について説明します。

Procedure フィールドを作成する

  1. SearchAdminグループのメンバーであることを確認します。

    For more information    詳細については、『ユーザ管理ガイド』のDACのDirectoryセクションの使用に関する章で説明されている手順を参照してください。

  2. ツールバーの[テンプレート]ボタンをクリックして、テンプレートモードに入ります。

    定義されているドキュメントタイプがリストされたパネルが表示されます。

  3. フィールドを作成するドキュメントタイプをクリックします。

    注記:   新しいドキュメントタイプを最初に作成する場合は、ドキュメントタイプの作成を参照してください。

    [コンテンツタイプ]パネルが表示されます。このパネルにはドキュメントタイプで現在定義されているフィールドが表示され、新しいフィールドの作成および既存のフィールドの追加を行うためのコントロールが利用できます。

    docTypeFields

  4. [コンテンツタイプ]パネルで[追加]をクリックします。

    選択したドキュメントタイプに対して、[フィールド]ペインに無題のフィールドが表示されます。また、プロパティインスペクタでは新しいフィールドのプロパティを指定できます。

    docTypeFieldProperties

  5. [フィールド]ペインで、フィールドに対するコントロールタイプを選択します。選択できるタイプには[テキストフィールド]、[チェックボックス]、[ラジオボタン]などがあります。

    プロパティインスペクタは更新して選択したコントロールタイプに適切なオプションを表示します。これらのコントロールタイプはHTMLコントロールタイプを示します。表示オプションはこれらのコントロールタイプの属性を示します。

  6. プロパティインスペクタでフィールドに対して分かりやすい名前を入力し、その他のパラメータを入力します。

  7. [更新]をクリックします。

    新しいフィールドは、選択したドキュメントタイプに対しては[フィールド]ペインに、使用するその他のドキュメントタイプに対しては[使用可能なフィールド]ペインに表示されます。

  8. フィールドを作成してドキュメントタイプに追加するのに必要な回数だけこの手順を繰り返します。

  9. [フィールド]ペインで[保存]をクリックして、現在のドキュメントタイプにフィールドを保存します。

Procedure ドキュメントタイプに既存のフィールドを追加する

  1. ツールバーの[テンプレート]ボタンをクリックして、テンプレートモードに入ります。

    現在定義されているドキュメントタイプがすべてリストされたパネルが表示されます。

  2. フィールドを追加するドキュメントタイプをクリックします。

    注記:   新しいドキュメントタイプを最初に作成する場合は、ドキュメントタイプの作成を参照してください。

    [コンテンツタイプ]パネルが表示され、使用可能なフィールドのペインが表示されます。

    fieldsPanels

  3. 次のいずれかの方法を使用してフィールドをドキュメントタイプに追加します。

Procedure [使用可能なフィールド]の表示を変更する

  1. [使用可能なフィールド]リストにある[ドキュメントタイプのフィールドの表示]という名前のドロップダウンメニューの下矢印をクリックします。メニューが表示され、そこでは特定のドキュメントタイプのみまたはすべてのドキュメントタイプに対して使用できるフィールドを表示できます。

    docTypeAvailableFieldsOptions

  2. メニューオプションを選択します。

    [使用可能なフィールド]リストが更新され、選択が反映されます。

 
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ドキュメントタイプおよびフィールドに対するJavaScriptの記述

CMS管理コンソールでは、ドキュメントタイプおよびフィールドに対してJavaScriptコードを指定できます。次の場合に実行するJavaScriptを指定できます。

特定のドキュメントタイプに対してJavaScriptをコード化すると、そのドキュメントタイプで個々のフィールドに対してJavaScriptを定義する場合にそのコードにアクセスできます。たとえば、ドキュメントタイプに対して関数を定義すると、フォーカスを得るまたはクリックするなど、フィールドに対してJavaScriptイベントにその関数を呼び出せます。

警告:    CMS管理コンソールでは、JavaScriptコードは検証されません。ユーザはドキュメントタイプまたはフィールドに対して記述されたJavaScriptが正しく設計、コード化されていることを検証する必要があります。

Procedure ドキュメントタイプに対してJavaScriptを指定する

  1. ツールバーの[テンプレート]ボタンをクリックして、テンプレートモードに入ります。

    現在定義されているドキュメントタイプがすべてリストされたパネルが表示されます。

  2. JavaScriptコードを指定するドキュメントタイプをクリックします。

    注記:   新しいドキュメントタイプを最初に作成する場合は、ドキュメントタイプの作成を参照してください。

  3. [詳細]タブをクリックします。

    [高度なプロパティ]ウィンドウが表示されます。

    advancedProperties

  4. [JavaScriptイベント]で、ドキュメントのライフサイクル中のどの時点でJavaScriptを実行するかを指定します。次のオプションを選択できます。

    ドキュメントタイプのフィールドに対してJavaScriptを使用できるようにするには(たとえば、個々のフィールドによって呼び出される関数を定義するには)、[ページがロードされる前]を指定します。

  5. [JavaScriptコード]で、コードを挿入します。

    たとえば、次にページがロードされる前に実行する2つの関数定義を含むJavaScriptコードを示します。

    advancedPropertiesJavaScript

  6. 現在のドキュメントタイプでJavaScript仕様を保存するには[保存]をクリックします。

その他のイベントに対して追加のJavaScriptをコード化するには、Step 4の代替イベントおよびStep 5のコードを指定してこの手順を繰り返します。

Procedure フィールドに対してJavaScriptを指定する

  1. ツールバーの[テンプレート]ボタンをクリックして、テンプレートモードに入ります。

    現在定義されているドキュメントタイプがすべてリストされたパネルが表示されます。

  2. JavaScriptコードを指定するフィールドを含むドキュメントタイプをクリックします。そのタイプに対して定義されているフィールドのリストが表示されます。

    注記:   新しいドキュメントタイプを最初に作成する場合は、ドキュメントタイプの作成を参照してください。

  3. フィールドのプロパティにアクセスするためにJavaScriptを指定するフィールドをダブルクリックします。

  4. [JavaScriptイベント]で、JavaScriptをいつ実行するかを指定します。選択されるフィールドの種類に基づいて(テキストフィールド、チェックボックス、テキスト領域など)、次の1つまたは複数のイベントが使用できます。

    異なるイベントに対しては、異なるJavaScriptコードを指定できます。

  5. [JavaScriptイベント]選択ボックスの横のテキストボックスに、JavaScriptコードを入力します。

    フィールドを含むドキュメントタイプに対して関数を定義した場合は、[使用可能な関数]をクリックして定義済みの関数のリストから選択できます。

    docTypeFieldJavaScript

    関数のテンプレートがテキストボックスに挿入されます。これにより、テキストボックスを編集することができます。

    For more information    ドキュメントタイプに対してJavaScript関数を定義する場合の詳細については、前のドキュメントタイプに対してJavaScriptを指定するを参照してください。

  6. [更新]をクリックして、フィールドのプロパティを保存します。

その他のフィールドイベントに対して追加のJavaScriptをコード化するには、Step 4の代替イベントおよびStep 5のコードを指定してこの手順を繰り返します。

警告:    特定のドキュメントタイプで定義されている関数を参照するフィールドを作成して、このフィールドを別のドキュメントタイプで使用する場合、その関数を機能させるにはこのドキュメントタイプで関数を再定義する必要があります。



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