第9章
この章では、PIDページを書き込む基本的な方法について説明します。この章には、次のトピックが含まれています。
ポータルアプリケーションは、「Portal Page ID (PID)ページ」を含むことができます。 PIDページはs3-componentタグを含むページです。PIDページは、HTMLまたはXMLを含むことができます。
PIDページの配置場所 PIDページは、アプリケーションに必要な他のリソースとともに、リソースセットWARにパッケージする必要があります。PIDページは、リソースセット内のportal-pageディレクトリに配置することが必要です。
PIDページ記述子 各PIDページは、少なくとも1つのXML記述子を持つことが必要です。各記述子は、ページにコンテキストを提供するHTMLまたはXMLファイルの名前、およびランタイム時のページの外観と動作を制御する追加パラメータを指定します。PIDページのXML記述子も、リソースセット内のportal-pageディレクトリに配置することが必要です。
次に、HTMLコンテンツを提供するポータルページの記述子の例を示します。コンテンツ、表示名、および説明を提供するHTMLファイルの名前を指定します。
<portal-page> <display-name>Hello World</display-name> <description>Hello World Page</description> <file-name>HelloWorld.html</file-name> </portal-page>
次に、XMLコンテンツを提供するポータルページの記述子の例を示します。XMLファイルの名前、および変換に使用されるXMLファイルを定義するポータルスタイルの名前を指定します。この記述子は、ページのセキュリティの役割マッピングも指定します。
<portal-page> <display-name>Hello World</display-name> <description>Hello World Page</description> <category>UserPages</description> <mime-type>text/xml</mime-type> <style-name>HelloWorld</style-name> <file-name>HelloWorld.xml</file-name> <run-role-map> <role-name>manager</role-name> <role-name>administrator</role-name> </run-role-map> </portal-page>
ポータルページの記述子ファイルには、XML拡張子が必要です。記述子が適用されるポータルページを示すには、記述子名にポータルページのファイル名を含めます。たとえば、ポータルページがHelloWorld.htmlというファイルに保存されている場合、記述子ファイルにHelloWorld.html.xmlと名付けます。
PIDページのURL PIDページを表示するために、ポータルのベースサーブレットは要求URLを複数のコンポーネントに分割します。
portal pages pathは、WARのポータルページへのパスを指定します。URLのこの部分は、WARのweb.xmlでPortalPathPagesKeyコンテキストパラメータに制御されます。
<context-param> <param-name>PortalPathPagesKey</param-name> <param-value>pages</param-value> <description /> </context-param>
PID page nameは、WARで要求された項目を識別します。PID page nameは、XML記述子の名前を指定します(XML拡張子なし)。慣習で、XML記述子の名前は、ポータルページファイルの名前と同じであることがよくあります。ただし、同じである必要はありません。
たとえば、HelloWorld.html.xmlという記述子ファイルを持つポータルページにアクセスするとします。ページはExpress Portalに展開されます。この場合、次のURLを使用してページを表示します。
http://localhost/ExpressPortal/portal/pages/HelloWorld.html
ポータルページは、グラフィック、テーブル、フォーム、およびスタイルシートを持つ標準的なHTMLページとして開発できます。開発環境で提供されるテキストエディタ、または他のHTMLエディタを使用できます。
HTMLを作成するには、どのようにしてポートレットやポータルコンポーネントをページに含めるかを知る必要があります。
PIDページでポートレットを使用するときは、exteNd Directorに認識される特定のタグを指定します。 ポートレットがコンテンツを挿入するHTMLにタグを配置します。
ポートレットタグの形式は次のとおりです。
<s3-component id="portletID/componentID" instance="instanceID" />
引数は次のとおりです。
たとえば、ページのテーブルセルにポートレットを配置するには、次のようなHTMLを作成します。
<td height="200"> <s3-component id="PhoneList" instance="CorpHome_MyPhoneList" /> </td>
ポートレットまたはコンポーネントの動作を変更する「カスタムパラメータ」を指定することもできます。各カスタムパラメータは、名前および値の任意のペアです。
<td height="200"> <s3-component id="MyPortlet" instance="CorpHome_myportlet" MYATTRIBUTE="myvalue" /> </td>
コンポーネントを実装するコードは、パラメータ(この場合はMYATTRIBUTE)の値を検査し、それに応じて動作を変更する必要があります。
XMLは、単純なレイアウトのテキストベースページを表示する実際的な方法です。 ページがポートレットまたはコンポーネントで構成される場合に、特に役立ちます。
ページに表すXML要素を決定します。HTMLに要素を表示するXSLスタイルシートも定義します。ベースサーブレットは、この2つを組み合わせて、クライアントブラウザにポータルページを表示します。
PIDページの一部またはすべてに同じXSLを使用して、一貫した外観をポータルに与えることができます。 使用するすべてのページに影響を与えるXSLを変更することにより、あるいはページの一部またはすべてに別のXSL仕様を提供することにより、外観は簡単に微調整できます。
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