第23章
この章では、ポータル置換文字列の参照情報を提供します。この章は、次の節で構成されています。
exteNd Directorでは、「置換文字列」を使用して、ランタイムのコンテキストベース情報をポータルアプリケーションに含めることができます。 置換文字列は、ユーザの現在のテーマまたは現在表示されているポートレットIDなど、ランタイムにダイナミックに変更する事項を参照するキーワードです。これらのキーワードはランタイムに検出されると、現在のHTTP要求か現在のポータルコンテキストあるいはその両方の情報に基づいて、置換されます。
ポータル置換文字列はすべて、com.sssw.portal.util packageのEboPortalUrlHelperクラスで定数として定義されます。
置換文字列は、ポータルアプリケーションの複数の場所で使用できます。
PIDページまたはJSPページでは、置換文字列を使用して、URL、URI、および次のHTML要素のクエリ文字列を構成できます。
exteNd Directorは、PortalUrlHelperというポートレットを提供して、ユーザがポータルページで簡単に文字列を置換できる方法を与えます。exteNd Directorは、同じ機能を実行するPortalUrlHelperというカスタムタグも提供します。
カスタムタグ使用の詳細については、PortalUrlHelperを参照してください。
置換文字列は、次のポータルリソースの記述子で使用できます。
リソースタイプ |
置換文字列を検索する要素 |
---|---|
ポータルレイアウト |
|
ポータルテーマ |
|
ポータルオプション |
|
ポートレット |
置換文字列は、カスタムWebアプリケーションのweb.xmlファイルで次のcontext-param値にも使用できます。
置換文字列キーワードには、複数のカテゴリがあります。
カテゴリ |
キーワード |
---|---|
URL |
|
パス |
|
ID |
|
その他 |
説明
コンポーネントの非修飾コンテンツをサーブするようサーブレットに指示する、コントローラサーブレットへのパスに続く追加のパス情報。
$COMP_PATH$キーワードは、ポータルWARのweb.xmlファイルでcompとして定義されたPortalPathCompKeyコンテキストパラメータと同等です。
例
$PORTAL_SERVLET_URL$/$COMP_PATH$/HelloWorldComponent
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/main/comp/HelloWorldComponent
説明
ユーザが現在選択しているポートレットまたはコンポーネントのPortlet Registration IDまたはComponent ID。
例
次の例は、URLhttp://host/context/main/MyPage/financeとHelloWorldという現在のコンポーネントを参照するページのリンクを基にしたものです。
?ss_action=remove&ss_comp=$COMPONENT_ID$&ss_instance=$COMPONENT_INSTANCE_ID$
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/main/MyPage/finance?ss_action=remove&ss_comp=HelloWorld&ss_instance=123456
説明
ユーザが現在選択しているコンポーネントのインスタンスID。
例
次の例は、URLhttp://
host/
context/main/MyPage/finance
とHelloWorldという現在のコンポーネントを参照するページのリンクを基にしたものです。
?ss_action=remove&ss_comp=$COMPONENT_ID$&ss_instance=$COMPONENT_INSTANCE_ID$
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/main/MyPage/finance?ss_action=remove&ss_comp=HelloWorld&ss_instance=123456
説明
修飾された単一のコンポーネントをサーブするようサーブレットに指示する、コントローラサーブレットへのパスに続けて追加するパス情報。
$COMPONENT_PATH$キーワードは、ポータルWARのweb.xmlファイルでcomponentとして定義されたPortalPathComponentKeyコンテキストパラメータと同等です。
例
$PORTAL_URL$/$COMPONENT_PATH$/HelloWorldComponent
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/main/component/HelloWorldComponent
説明
exteNd Director 3.0との互換に使用されます。$CONTEXT_URL$は前方置換に使用します。
$context$キーワードは、次のものと同等です。
$SCHEME$://$HOST_PORT$/$CONTEXT_PATH$
または
$CONTEXT_URL$
例
$context$/jsp/PropertySheet.jsp
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/jsp/PropertySheet.jsp
説明
HttpServletRequestのコンテキストへのパス。
$CONTEXT_PATH$キーワードは、先行のスラッシュを除いて、HttpServletRequest.getContextPath()から返された値と同等です。
例
http://host/$CONTEXT_PATH$/
HttpServletRequest.getContextPath()が値Portalを返す場合、この例は解析されて次のように変換されます。
http://host/Portal/
説明
サーブレットコンテキストのURL参照。
$CONTEXT_URL$キーワードは、次のものと同等です。
$SCHEME$://$HOST_PORT$/$CONTEXT_PATH$
例
$CONTEXT_URL$/jsp/PropertySheet.jsp
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/jsp/PropertySheet.jsp
説明
追加パス情報とクエリパラメータを含む、完全にエンコードされたURL参照
$ENCODE_REQUEST_URL$キーワードは、HttpServletRequest.getRequestURL()から返されたURLエンコード値と同等です。
例
http://host/catalog?callingpage=$ENCODED_REQUEST_URL$
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/catalog/callingpage=http%3A%2F%2Flocalhost%2FPortal%2Fmain%2FMyPortal%2FMyProfile
説明
HttpServletRequestのホスト。現在の要求のポート以外のポートを指定する場合に、このキーワードを使用します。
$HOST$キーワードは、現在の要求にHttpServletRequest.getServerName()から返された値と同等です。
例
$SCHEME$://$HOST$
ホストがmyhostの場合、この例は解析されて次のように変換されます。
http://myhost
説明
HttpServletRequestのホストおよびポート。
$HOST_PORT$キーワードは、現在の要求にHttpServletRequest.getServerName()およびHttpServletRequest.getServerPort()から返された値と同等です。
現在のポートが指定されたスキームのデフォルトである場合、ポートは省略されます。
例
$SCHEME$://$HOSTP_PORT$
現在の要求に対して、HttpServletRequest.getServerName()が返す文字列がmyhostで、HttpServletRequest.getServerPort()が返す文字列が9090の場合、この例は解析されて次のように変換されます。
http://myhost:9090
説明
PIDページをサーブするようサーブレットに指示する、コントローラサーブレットへのパスに続く追加のパス情報。
The $PAGE_PATH$ keyword is equivalent to the PortalPathPagesKey context parameter, defined as pages in the web.xml file for the portal WAR.
例
$PORTAL_URL$/$PAGE_PATH$/helloWorldPID.html
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/portal/pages/helloWorldPID.html
説明
ベースサーブレット上のポータルへの絶対パス。 PortalPathEntryPointKeyを含みます。PortalPathEntryPointKeyは、全てのポータル要求に対するメインエントリポイントで、Portal Aggregatorはここでリッスンします。 このキーは、web.xmlでportalとして定義されています。
$PORTAL_URL$キーワードは、次のものと同等です。
$CONTEXT_URL$/portal
例
$PORTAL_URL$/pages/DirectorHome.html
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/portal/pages/DirectorHome.html
説明
現在の要求におけるポートレットへのパス
$PORTLET_PATH$キーワードは、ベースサーブレット上のポートレットパス情報です。 これはPortalPathPortletKeyを含みます。PortalPathPortletKeyは、単一の非修飾ポートレットをサーブするようポータルに指示します。 このキーは、web.xmlでportletとして定義されています。
$PORTLET_PATH$は、次のものと同等です。
$PORTAL_URL$/portlet
例
$PORTLET_PATH$/Header
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/portal/portlet/Header
説明
現在の要求への絶対URIパス。
$REQUEST_URI$キーワードは、現在の要求でreq.getRequestURI()から返された値と同等です。
例
要求http:/localhost/MyPortal/portal/pg/up_MyPageに対して、$REQUEST_URI$は解析されて次のように変換されます。
/MyPortal/portal/pg/up_MyPage
説明
現在の要求への絶対URLパス(クエリパラメータなし)。
$REQUEST_URL$キーワードは、現在の要求でreq.getRequestURL()から返された値と同等です。
例
要求http:/localhost/MyPortal/portal/pg/up_MyPageに対して、$REQUEST_URL$は解析されて次のように変換されます。
http:/localhost/MyPortal/portal/pg/up_MyPage
説明
リソースパスのURL参照。
$RESOURCE_URL$キーワードは、ポータルWARのweb.xmlファイルで$CONTEXT_URL$/ resourceとして定義されたPortalResourcePathコンテキストパラメータと同等です。
例
$RESOURCE_URL$/portal-theme/Titanium/images/preview.gif
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/resource/portal-theme/Titanium/images/preview.gif
説明
HttpServletRequestのスキーム。
$SCHEME$キーワードは、現在の要求にHttpServletRequest.getScheme()から返された値と同等です。
例
$SCHEME$://$HOST$
HttpServletRequest.getScheme()がhttpを返し、ホストがmyhostの場合、この例は解析されて次のように変換されます。
http://myhost
説明
HttpServletRequestのサーブレットへのパス。
$SERVLET_PATH$キーワードは、先行のスラッシュを除いて、HttpServletRequest.getServletPath()から返された値と同等です。
例
$CONTEXT_URL$/$SERVLET_PATH$
HttpServletRequest.getServletPath()が/custom.jspを返す場合、この例は解析されて次のように変換されます。
http://host/context/custom.jsp
説明
現在のサーブレットパスのURL参照。
$SERVLET_URL$キーワードは、次のものと同等です。
$SCHEME$://$HOST_PORT$/$CONTEXT_PATH$/$SERVLET_PATH$
例
$SERVLET_URL$
この例は、解析されて次のように変換されると考えられます。
http://host/ExpressPortal/portal/main
説明
ユーザが現在選択しているテーマのテーマID。 ログインしているユーザがいない場合、またはユーザが選択されたテーマを持っていない場合は、ポータルのデフォルトテーマが使用されます。
$THEME_ID$キーワードは、ポータルWARのweb.xmlファイルのPortalDefaultThemeコンテキストパラメータと同等です。
例
$PORTAL_URL$/resource/portal-theme/$THEMEID$/images/edit.gif
現在のテーマがTitaniumの場合、この例は解析されて次のように変換されます。
http://host/context/main/resource/portal-theme/Titanium/edit.gif
説明
リソースセット内にある現在のユーザのテーマリソースへの絶対パス。
$THEME_PATH$キーワードは、次のものと同等です。
$RESOURCE_URL$/portal-theme
例
$THEME_PATH$/Titanium/images/preview.gif
この例は、解析されて次のように変換されます。
http://host/context/resource/portal-theme/Titanium/images/preview.gif
説明
テーマのURL参照。
$THEME_URL$キーワードは、次のものと同等です。
$SCHEME$://$HOST_PORT$/$CONTEXT_PATH$/$RESOURCE_PATH$/portal-theme/$THEME_ID$
$THEME_URL$キーワードは、次のものとも同等です。
$RESOURCE_URL$/portal-theme/$THEME_ID$
例
$THEME_URL$/images/edit.gif
解析されて次のように変換されます。
http://host/context/resource/portal-theme/theme-ID/images/edit.gif
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