第5章
ページフローモデラー
この章では、ページフローモデラーを使用したページフロープロセスの作成方法について、一般的な情報を説明します。この章は、次の節から構成されています。

ページフローモデラーについて
ページフローモデラーを使用すると、ランタイム時にページフローエンジンによって実行されるXML文書を作成および保存することができます。 この文書は、ページフロープロセスまたはプロセス定義で呼び出すことができます。 「ページフロープロセス」とは、文書をグラフィック表示したものを指し、「プロセス定義」とは、内在するXML記述子を具体的に指します。

基本手順
ページフロープロセスの作成には、3段階の手順があります。
ページフローモデラーのグラフ作成環境を使用して、次のプロセスの論理をレイアウトします。
アクティビティの追加
アクティビティ間のリンクの作成
ラベルの追加(オプション)
プロパティインスペクタを使用して、お使いのexteNd Director環境のリソースにプロセスをリンクする、アクティビティおよびリンクプロパティを構成します。
お使いのプロセスリソースセットにプロセスを保存します。 ページフローモデラーは、これをページフローエンジンが実行できるプロセス定義に変換します。

ページフローのビューの作成
ページフローに関連付けられているすべてのリソースファイルのカスタムビューを作成できます。 ビューを作成すると、[表示]タブに表示できます。
exteNd Directorでは、ビューのコンテンツをJARにエクスポートできます。 ビューからリソースをエクスポートすると、exteNd Directorは、ディレクトリ構造を含むビューのすべての要素を含むJARを作成します。また、JARは、リソースのエクスポート元のビューを定義するXMLファイルも含みます。このJARは、他のリソースセットにインポートできます。
ページフローのビュー作成の詳細については、ページフローのリソースビューの作成を参照してください。

モデラーの開始
ページフローモデラーを開始するには、新しいプロセスを作成するか、既存のプロセスを開きます。
ページフロープロセスを作成する
exteNd Directorでプロジェクトが開いている状態で、[ファイル]>[新規]の順に選択します。
[ポートレット]タブをクリックし、[ページフロー]を選択します。

[OK]をクリックします。
ページフローモデラーのメインウィンドウは、編集領域で開きます。 モードアクティビティは、自動的にプロセスに追加されます。

ページフロープロセスを保存する
exteNd Directorメニューから[ファイル]>[保存]の順に選択します。
ページフローモデラーでプロセス内のミスが検出された場合、ポップアップメッセージによってそのことが通知され、それでも保存するかどうか尋ねられます。この検証は、すべての保存イベントで行われます。 警告は後で対処できます。
[はい]をクリックします。
初めて保存する場合は、[名前をつけて保存]ダイアログボックスが表示されます。
pageflow-processフォルダのコンテンツがプロジェクトのリソースセットに表示されます。 別のディレクトリを指定することもできますが、デフォルトを受け入れることをお勧めします。
ファイル名を指定して[保存]をクリックします。
ページフロープロセスを開く
exteNd Directorメニューから[ファイル]>[開く]の順に選択します。
プロジェクトのリソースセットのpageflow-process フォルダに移動します。
ダブルクリックして開きます。

プロセスプロパティ
プロセスプロパティシートにアクセスすると、プロセスおよび設定プロパティに関する現在の情報を表示できます。
プロセスプロパティにアクセスする
次のいずれかを実行します。
プロパティインスペクタにプロセスプロパティが表示されます。

プロセスプロパティを編集または表示します。
プロパティ
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説明
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名前
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プロセスの正式名。 デフォルトでは、プロセス記述子に対して指定された名前が付けられています。 命名規則に従ってプロセスに名前を付ける必要がある場合は、ここで設定します。
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説明
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ページフローモデラーユーザを対象としたプロセスの説明。
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スマートリンクの使用
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スマートリンクがプロセスに対して有効または無効かどうかを示します。 スマートリンクが有効な場合は、ページフローエンジンがスマートリンクのターゲットアクティビティを識別し、現在のアクティビティからターゲットアクティビティへのリンクを作成します。 作成されたリンクは、後に使用するようにキャッシュできます。
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Verbのスマートリンク
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HTTP要求パラメータを識別するために使用されるキー。HTTP要求パラメータの値は、ダイナミックリンクのターゲットアクティビティを識別するために使用されます。
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優先順位ラベルの表示
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優先順位ラベルをページフローのグラフで表示する必要があるかどうかを指定します。 特定のアクティビティが1つ以上のアクティビティにリンクされる場合は、ページフローエンジンは、優先順位に従ってたどるリンクを決定します。 各リンクには、関連付けられた優先順位番号があります。 1つ以上のリンク式がtrueと評価される場合、エンジンは、trueを返す最初のリンクに続いて、優先順位に従ってリンクを評価します。
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テンプレート
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このページフローを、他のページフローを作成するときのテンプレートとして使用できるかどうかを指定します。
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モデラーウィンドウについて
ヒント: 画面のスペースを拡げるには、パネルビューセレクタをクリックして、exteNd
Directorでナビゲーションおよび出力ペインを閉じます。


メイン機能
ページフローモデラーのメイン機能は次のとおりです。


オブジェクトのナビゲート、選択、および移動
ウィンドウをナビゲートする
[一般]タブを選択した状態で、ツールバーの[パン]ボタンをクリックします。

編集領域でグラフをスクロールするには、グラフ領域で手の形のカーソルをドラッグします。
水平スクロールバーと垂直スクロールバーを使用しても、同じ結果になります。
オブジェクトを選択する
[一般]タブを選択した状態で、ツールバーの[選択]ボタンをクリックします

注記: 選択したモードがデフォルトとなります。
任意のオブジェクトをクリックして選択します。
複数のオブジェクトを選択するには、空の領域をクリックして、グループの周りを囲むように選択用四角形をドラッグします。 また、<Ctrl>キーを押しながらマウスでオブジェクトをクリックすることにより、1つ以上のオブジェクトを選択することもできます。
オブジェクトを移動する
オブジェクトを選択します。
必要な場所にドラッグします。
アクティビティを移動する場合は、そのアクティビティに関連付けられたリンクが一緒に移動します。

アクティビティの追加
「アクティビティ」とは、ページフローでのタスクを意味します。 ページフローアクティビティは、ユーザにインタフェースを表示するか、バックグラウンド機能を実行することができます。

ページフローアクティビティタイプ
次に、ページフローモデラーでのアクティビティの概要を示します。 アクティビティプロパティおよび用途の詳細については、該当する項目をクリックしてください。
ノード
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ツールバーアイコン
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説明
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モードアクティビティ
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ページフローを使用した特定のモードの開始ポイント。
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HTMLアクティビティ
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ランタイム時に表示するHTMLコンテンツを指定するプレゼンテーションアクティビティ。
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フォームアクティビティ
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ランタイム時に表示するXHTMLコンテンツを指定するプレゼンテーションアクティビティ。 XHTMLファイルは、ユーザ操作で使用するフォームを定義します。
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ページフローアクティビティ
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現在のフローにおける個別のページフローを含みます。
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JSPアクティビティ
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JSPページを呼び出すプレゼンテーションアクティビティ。
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サーブレットアクティビティ
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サーブレットを呼び出すプレゼンテーションアクティビティ。
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初期クエリアクティビティ
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データベースのすべてのレコードからユーザの検索条件に一致するキーを取得します。
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ページの取得アクティビティ
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レコードを1ページにまとめるために要約データを取得します。
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レコードの取得アクティビティ
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単一レコードの詳細フィールドを取得します。
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レコード挿入アクティビティ
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SQL INSERT文を実行して、新規レコードのデータをデータベースに送信します。
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レコード更新アクティビティ
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SQL UPDATE文を実行して、あるレコードの更新データをデータベースに送信します。
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レコード削除アクティビティ
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SQL DELETE文を実行して、ユーザによって選択されたレコードを削除します。
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変更ログの適用アクティビティ
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レコードキャッシュからのすべての変更をデータベースに適用します。
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ルールアクティビティ
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ランタイム時にビジネスルールを実行するシステムアクティビティ。
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チェックポイントアクティビティ
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フロー内でページの更新が必要な処理を指定できるようにするディレクティブアクティビティ。 チェックポイントアクティビティはトランザクションマーカーとして動作し、ページの表示が必要な処理の開始ポイントを示します。
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例外アクティビティ
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ページフローの保護システムとして動作するディレクティブアクティビティ。 それぞれの例外アクティビティは、1つ以上の例外を対処する処理の開始ポイントです。
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Javaアクティビティ
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ページフローのコンテキスト内でJavaクラスを実行するシステムアクティビティ。
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XSLアクティビティ
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XSLを使用してXML文書に変換するシステムアクティビティ。
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Webサービスアクティビティ
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Webサービスを実行するシステムアクティビティ。
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Composerサービスアクティビティ
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exteNd Composerサービスを実行するシステムアクティビティ。
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終了アクティビティ
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ページフローの終了をマーク付けするシステムアクティビティ。 終了アクティビティは、別のページフロー内で使用されていない限り、ページフローでは必要ありません。
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ワークフローリターンアクティビティ
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ワークアイテムをワークフローに転送することを、ページフローに通知するシステムアクティビティ。
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アクティビティの使用
アクティビティを追加する:
[アクティビティ]タブをクリックします。
アクティビティツールバーが表示されます。

アクティビティタイプを選択します。
アクティビティタイプの詳細については、ページフローアクティビティタイプを参照してください。
グラフ上の任意の場所をクリックしてオブジェクトを配置します。
データベースアクティビティを追加する:
[データベース]タブをクリックします。
アクティビティツールバーが表示されます。

アクティビティタイプを選択します。
アクティビティタイプの詳細については、ページフローアクティビティタイプを参照してください。
グラフ上の任意の場所をクリックしてオブジェクトを配置します。
アクティビティを削除する
アクティビティを選択します。
<Delete>キーを押すか、右クリックして、[削除]を選択します。
アクティビティプロパティにアクセスする
アクティビティを選択します。
[プロパティ]を右クリックするか選択して、[一般]タブの[アイ]アイコンをクリックします。
プロパティシートで適切なタブをクリックします。
プロパティは、アクティビティタイプ固有のものです。詳細については、ページフローアクティビティタイプを参照してください。
アクティビティのソースファイルを開く
アクティビティを選択します。
[一般]タブをクリックします。
一般ツールバーが表示されます。

ツールバーの[プライマリエディタを開く]アイコンをクリックします。

ソースファイルがエディタに表示されます。

リンクの追加
「リンク」は、1つのアクティビティから別のアクティビティへの単一の論理パスです。 リンクは、ページフローモデラーでは矢印によって表されます。

ページフローリンクタイプ
次に、ページフローモデラーでのアクティビティの概要を示します。 リンクプロパティの設定および用途の詳細については、該当する項目をクリックしてください。
リンクタイプ
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ツールバーアイコン
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説明
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単純なリンク
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1つのアクティビティから1つ以上のアクティビティへの論理パス。 リンクプロパティでは、リンク式ビルダを使用してルーティング論理を指定します。
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条件リンク
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1つのアクティビティから1つ以上のアクティビティへの論理パス。 リンクプロパティでは、ルールエディタを使用して作成した条件マクロを指定します。
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ボタンリンク
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フォームにダイナミックな送信ボタンを作成します。 フォームアクティビティと連動して使用され、ボタンリンクのソースとしてフォームアクティビティを持つ必要があります。 リンクプロパティでは、リンクの名前と説明を指定します。 ボタンリンクをフローに追加すると、リンクに割り当てた名前を使用して、式が自動的に作成されます。
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リンクを作成する
[リンク]タブをクリックします。
リンクツールバーが表示されます。

リンクタイプを選択します。
アクティビティをクリックして、開始アクティビティからターゲットアクティビティにドラッグし、マウスボタンを放します。
リンクセグメントを使用して、ページフローの読みやすさと外観を整えることができます。 リンクセグメントの詳細については、リンクセグメントの作成を参照してください。
リンクを削除する
リンクを選択します。
<Delete>キーを押すか、右クリックして、[削除]を選択します。
リンクプロパティにアクセスする
リンクを選択します。
[一般]タブの[アイ]アイコンをクリックするか右クリックして[プロパティ]を選択します。
プロパティシートで適切なタブをクリックします。
プロパティは、リンクタイプ固有のものです。詳細については、ページフローリンクタイプを参照してください。

リンクセグメントの作成
「セグメント」は、リンクの2点間にある線です。セグメントは、単に表面的なものです。 リンクセグメントを使用して、ページフローの読みやすさと外観を整えることができます。 次に、3つのセグメントを使用したリンク(リンク2)を表すページフローの図を示します。

セグメントを作成する
リンク上の任意の点をクリックして、任意の方向にドラッグします。
ドラッグした点は、リンクの折線になります。
セグメントを終了したい点でマウスボタンを放します。
別のセグメントを追加するには、再びクリックしてドラッグします。
最後のセグメントについては、宛先アクティビティにドラッグし、クリックします。

スコープパスの使用
スコープパスを使用すると、データをページフローアクティビティおよびリンクに関連付けることができます。exteNd Directorには、スコープパスのダイアログボックスおよびスコープパスナビゲータを使用してアクセスできる、事前定義されたスコープパスのセットが提供されています。
スコープパスのバックグラウンド情報については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』のスコープパスの操作に関する章を参照してください。
この節では、次の作業を行う方法について説明します。
例を使用したスコープパスの使い方の詳細については、ページフローでのスコープパスの使用を参照してください。

スコープパスのアクティビティとの関連付け
スコープパスを使用して、オブジェクトをアクティビティに関連付けることができます。 この操作を行うには、アクティビティのプライマリプロパティの値としてスコープパスを指定します。 この操作を次のタイプのアクティビティで行うこともできます。
フォームアクティビティ
HTMLアクティビティ
ページフローアクティビティ
JSPアクティビティ
サーブレットアクティビティ
Webサービスアクティビティ
Composerサービスアクティビティ
XSLアクティビティ
ルールアクティビティ
Javaアクティビティ
スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティに関連付ける
アクティビティを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。
プロパティインスペクタでは、プライマリプロパティを持つタブをクリックします。 このタブには、通常はアクティビティと同じ名前が付いています。たとえば、 HTMLアクティビティは、プライマリプロパティを設定できるHTMLタブを持ちます。また、フォームアクティビティはフォームタブを持ちます。
選択されたアクティビティのプライマリプロパティをクリックします。詳細については、ページフローアクティビティタイプを参照してください。
[スコープの選択]ダイアログボックスが表示されます。

ダイアログボックスには、このアクティビティタイプに事前定義されたデフォルトのパスが表示されます。
次のメソッドの中から1つを使用してパスを指定します。
テキストボックスにパスをタイプ入力します。
この操作を行うには、スコープパスの構文を確認しておく必要があります。 詳細については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』の事前定義されたスコープパスに関する節を参照してください。
または
このフローで既に定義されたパスのうちのいずれかを選択します。これらのパスは、ドロップダウンリストのダッシュの下に表示されます。

TIP: リソースセットにアクセスする現在のパスを選択した場合、[参照]
ボタンの横にあるアイコンをクリックすると、ファイルのコンテンツが表示
されます。
または
ドロップダウンリストの上の事前定義されたスコープのうちの1つを選択して、[参照]をクリックします。
[参照]をクリックすると、スコープパスナビゲータが表示されます。

スコープパスナビゲータは、対話型ツールで、ツリービュー(該当する場合)およびXPath式ビルダを使用してパスを指定することができます。 利用可能なオプションは、選択したスコープパスによって異なります。
スコープパスナビゲータの使用の詳細については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』のスコープパスの使用に関する節を参照してください。
パスを指定したら、[OK]をクリックします。
スコープの編集
既存のスコープパスを編集するには、この手順を繰り返します。

スコープパスのコピー
モードおよび終了アクティビティ以外は、どのアクティビティの実行前または実行後もスコープパスをコピーできます。また、どのリンクの実行後もスコープパスをコピーできます。
スコープパスのコピーに関連する設計上の考慮事項については、『 exteNd Directorアプリケーションの開発』のスコープパスのコピーに関する節を参照してください。
アクティビティの前または後にスコープパスをコピーする
アクティビティを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。
プロパティインスペクタで、[スコープパスをコピーする]タブをクリックします。
適切なコピーダイアログボックス([実行前にコピー]または[実行後にコピー])が表示されます。

[開始スコープ]の省略記号(\x85 )をクリックします。
ダイアログボックスには、このアクティビティタイプに事前定義されたデフォルトのスコープが表示されます。 別のスコープを使用する場合は、ドロップダウンリストから選択します。
パスを指定するには、前の手順のStep 3で説明されたメソッドのうちの1つを使用します。(スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティに関連付ける)
[終了スコープ]の省略記号(\x85 )をクリックします。 開始スコープを指定する手順を繰り返します。
[追加]をクリックし、次に[OK]をクリックしてスコープのコピーのダイアログボックスを終了します。
スコープを編集する
既存のスコープを編集する場合は、手順を繰り返して[追加]の代わりに[更新]をクリックします。
リンクの実行後にスコープパスをコピーする
リンクを選択して右クリックし、[プロパティ]を選択します。
プロパティインスペクタで、[スコープパスをコピーする]の[Edit Scoped Paths]リンクをクリックします。
[スコープパスをコピーする]ダイアログボックスが表示されます。

[開始スコープ]の省略記号(\x85 )をクリックします。
ダイアログボックスには、このアクティビティタイプに事前定義されたデフォルトのスコープが表示されます。 別のスコープを使用する場合は、ドロップダウンリストから選択します。
パスを指定するには、前の手順のStep 3で説明されたメソッドのうちの1つを使用します。(スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティに関連付ける)
[終了スコープ]の省略記号(・をクリックします。 開始スコープを指定する手順を繰り返します。
[追加]をクリックし、[OK]をクリックしてスコープのコピーのダイアログボックスを終了します。
スコープのコピーのダイアログボックスで[追加]をクリックし、[OK ]をクリックしてスコープのコピーのダイアログボックスを終了します。
スコープを編集する
既存のスコープを編集する場合は、手順を繰り返して[追加]の代わりに[更新]をクリックします。

スコープパスへのアクセス
フローで選択されたオブジェクト、またはフローのすべてのオブジェクトに使用された現在のパスをすべて表示できます。
アクティビティまたはリンクの現在のスコープパスにアクセスする
オブジェクトを選択します。
右クリックして[スコープパス]を選択します。
[使用可能なスコープパス]ダイアログボックスが表示されます。
フローにあるすべての現在のパスにアクセスする
[ページフロー]メニューから、
[使用可能なスコープパス]ダイアログボックスが表示されます。
スコープパスをクリックします。 スコープパスを使用しているオブジェクトはハイライト表示されることに注意してください。


スコープパスのクリップボードへのコピー
[使用可能なスコープパス]ダイアログボックスから、選択されたパスをクリップボードにコピーして、必要場所に貼り付けることができます。
スコープパスをクリップボードにコピーする
前の節で説明されたメソッドの1つを使用して、スコープパスにアクセスします。
コピーするパスを選択します。
パスをダブルクリックするか、ダイアログボックス下部の[クリップボードにコピー]をクリックします。
パスをコピーする場所に移動し、<Ctrl>+<V>を押します。

リンク式の作成
リンク式では、複数のターゲットアクティビティから選択するために、ランタイム値を使用できます。 アクティビティの処理が終了すると、式を使用して次に実行するアクティビティを決定できます。 式ビルダを使用すると、trueまたはfalseを評価する単純または複雑な式で、ランタイムの値をテストできます。 式は、単純なリンクおよびボタンリンクのみに適用されます。
単純なリンクの詳細については、単純なリンクを参照してください。 ボタンリンクの詳細については、ボタンリンクを参照してください。
リンク式を指定する
単純なリンクまたはボタンリンクを選択し、右クリックして、[プロパティ]を選択します。
プロパティインスペクタで、[式の編集]を選択します。
[式]ダイアログボックスが表示されます。

[...]をクリックしてスコープにアクセスします。
パスを指定するには、手順スコープパスをアクティビティのプライマリプロパティに関連付けるのStep 4で説明されたメソッドのうちの1つを使用します。()
[値]フィールドで、値を指定してスコープデータに対してテストします。
データ演算子ドロップダウンリストから演算子を選択します。
データタイプドロップダウンで、(スコープデータに一致する)データタイプを選択します。
[ブール]を選択した場合は、「true」または「false」を入力する必要があります。
[timestamp]を選択した場合は、次の形式を使用します。
MM/DD/YYY < optional: HH:MM:SS>
式ビルダにより入力が検証されます。
[追加]をクリックします。
これにより、下部のテキスト領域に式が追加されます。
式に追加の句を追加するには、論理演算子のドロップダウンから適切な項目を選択し、句を完了して、[追加]をクリックします。句は必要なだけ追加します。
注記: 現在の式を否定するには、[否定]チェックボックスを有効にします。
式を編集または削除するには、[更新]または[削除]をクリックします。
完了したら、[OK]をクリックします。

プロセスの検証
設計時には必要な場合は常にプロセスを検証できます。 モデラーはプロセス構造を分析し、発生したエラーを表示します。 検証は、設計時のプロセス構造にのみ適用されることに注意してください。
プロセスを検証する

テキストラベルの追加および操作
ラベルは、グラフ作成環境における個々のオブジェクトであり、それぞれが独自のプロパティシートを持ちます。ラベルの形式には、次の2つがあります。

浮動ラベル
浮動ラベルは、ページフローグラフに配置する単なるテキストで、別のページフローグラフオブジェクトとの関連付けはありません。タイトル、バージョン番号、メモ、および凡例は、すべて浮動ラベルに使用できます。
浮動ラベルを作成する
ページフローモデラーツールバーから、[テキストブロック]ボタンを選択します。

ラベルを表示する場所をグラフ上でクリックします。
「Untitled」というテキストが中にあるボックスとして、ラベルが表示されます。
ツールバーから、矢印ボタンを選択します。
新規ラベルの内側をダブルクリックして、テキストを編集します。
ラベルの外側をクリックして、変更を保存します。

固定ラベル
ほとんどの固定ラベルは、アクティビティまたはリンクに関連付けられており、固定ラベルと呼ばれます。 デフォルトでは、アクティビティとリンクはラベル付きで開始します。
固定ラベルを編集する
アイコンまたはリンクを右クリックします。
ポップアップメニューから、[ラベルの作成]を選択します。
アクティビティまたはリンクの直下にラベルが表示されます。
ラベルの内側をダブルクリックして、テキストを編集します。
ラベルの外側をクリックして、変更を保存します。
アクティビティまたはリンクには、多くのラベルを付けることができます。 固定リンクは、新しい場所にドラッグすることによって、自由に位置変更できます。 ドラッグすると、線が表示されることに注意してください。 この線は、ラベルの固定先のアクティビティまたはリンクを示します。
任意のレベルをフォーマットする
ラベルを右クリックして、[プロパティ]を選択します。
プロパティインスペクタが開き、現在のフォーマッティングプロパティが表示されます
変更します。 プロパティについては、オブジェクト表示プロパティの設定で説明しています。
変更は、実行時に保存されます。
ラベルを削除する
ラベルを選択します。
<Delete>キーを押します。

オブジェクト表示プロパティの設定
各アクティビティ、リンク、およびラベルには、それぞれに関連付けられているプロパティのセットがあります。要素を選択して右クリックすると、要素のプロパティがプロパティインスペクタに表示されます。要素の一部またはすべてに見られるグラフィカルプロパティは、次の表のとおりです。
グラフィカルプロパティ
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説明
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矢印の高さ
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選択したリンクに対する矢印の先端の高さ(太さ)をカスタマイズします。
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矢印の幅
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選択したリンクに対する矢印の先端の幅(長さ)をカスタマイズします。
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境界線の色
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アクティビティをアウトラインする四角形の色。標準の色選択ダイアログボックスを表示するには、カラーバーをクリックします。
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色
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アクティビティのバックグラウンド色。標準の色選択ダイアログボックスを表示するには、カラーバーをクリックします。
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フォント
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標準のテキストフォーマッティングダイアログボックスを表示する場合は、データ領域をクリックします。
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高さ
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(読み込み専用)アクティビティの高さ(ピクセル単位)。アクティビティは、ハンドルをドラッグすることによって、拡大または縮小できます。
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余白の高さ
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(ラベルの場合)テキストと境界ボックス間の上部と下部にある領域。
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余白の幅
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(ラベルの場合)テキストと境界ボックス間の左側と右側にある領域。
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境界線の表示
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有効にすると、バックグラウンドの色が透明に設定されている場合でも、アクティビティの周りに四角形のアウトラインが表示されます。
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スタイル
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パターン(実線、または複数の破線の1つ)を、ドロップダウンリストから選択します。選択したパターンは、現在選択されているリンク先に対してのみ影響を与えます。複数のリンク先を一度に変更するには、<Shift>キーを押しながらパターンをそれぞれクリックします。スタイルは、プロパティインスペクタから選択します。
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文字の色
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ラベルのフォント色。標準の色選択ダイアログボックスを表示するには、カラーバーをクリックします。
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透明
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色設定を上書きし、アクティビティバックグラウンドを透明にします。
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幅
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(読み込み専用)アクティビティの幅(ピクセル単位)。アクティビティは、ハンドルをドラッグすることによって、拡大または縮小できます。
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X 中心
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ページフロープロセスが初めて作成されたときの原点(0, 0)は、グラフの左下角にあります。項目を作成してドラッグすると、グラフのサイズは、すべての方向に自動的に変更します。この場合、原点自体は新しい左下角にリセットされず、そのままの状態になります。
正の値は、アイコンの垂直中心が現在位置している原点より上のピクセルの数です。負の値は、原点より下の位置を示します。
ページフローモデラーによってアクティビティが指定の垂直位置に自動的に移動されるようにするには、新しい値を入力します。
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Y 中心
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ページフロープロセスが初めて作成されたときの原点(0, 0)は、グラフの左下角にあります。項目を作成してドラッグすると、グラフのサイズは、すべての方向に自動的に変更します。この場合、原点自体は新しい左下角にリセットされず、そのままの状態になります。
正の値は、アイコンの水平中心が現在位置している原点より右のピクセルの数です。負の値は、原点より左の位置を示します。
ページフローモデラーによってアクティビティが指定の水平位置に自動的に移動されるようにするには、新しい値を入力します。
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レイアウト機能の使用
「レイアウト」は、グラフのアクティビティ、リンク、およびラベルの配置です。 ページフローモデラーには、読みやすさを最大限にしてスペースを最小限にするためにグラフを完全に再配置できるようにする、洗練されたレイアウト機能があります。
新しい配置が垂直または水平の方向になるようにするか、リンクが斜線としてまたは垂直のセグメントから作成されるように指定することができます。
レイアウトには、次の2種類があります。 「完全レイアウト」および「増分レイアウト」です。

完全レイアウト
完全レイアウトでは、グラフのアクティビティ、リンク、およびラベルをページフローモデラーで自由に移動できます。
たとえば、次の図は、手で配置したレイアウトを示しています。

次の図は、手で配置したレイアウトに完全レイアウトを適用した結果を示しています。

完全レイアウトを適用する

増分レイアウト
増分レイアウトでは、グラフを魅力的で整理されたものにするだけでなく、手で配置したレイアウトの基本的なデザインも維持されます。
次の図は、手で配置したレイアウトに増分レイアウトを適用した結果を示しています。

ヒント: グラフにレイアウトを試してください。 [編集]>[元に戻す]の順に選択して必要が
ないレイアウトを取り消します。
増分レイアウトを適用する

初期設定の設定
ページフローグラフのレイアウト初期設置を設定できます。 初期設定では、新しい配置が垂直または水平の方向になるようにしたり、リンクが斜線としてまたは垂直のセグメントから作成されたりするように指定することができます。
レイアウト設定を行う
開発環境メニューから[ページフロー]>[レイアウト設定]の順に選択します。

方向を選択します。
リンクスタイルを選択します。
[OK]をクリックします。

ズーム機能の使用
ページフローモデラーでは、次の4つの方法でズームできます。
ズームタイプ
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ツールバーアイコン
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説明
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標準ズーム
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一般的なズーム倍率のリストから選択できます。
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マーキーズーム
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グラフウィンドウいっぱいになるようにズームするグラフの一部をドラッグして選択できます。
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インタラクティブズーム
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グラフで上下にドラッグすることにより拡大または縮小できます。
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ウィンドウに合わせて調整
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グラフウィンドウをズームして、グラフにすべてのアクティビティを表示できます。 この操作を行うには、グラフウィンドウに収まるように現在のドキュメントのコンテンツを縮小または拡大します。
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グリッド機能の使用
ページフローモデラーには、あらゆるグラフィックプログラムにおけるグリッドと同じように機能するグリッド線が含まれています。
グリッドが表示されている場合、アクティビティオブジェクトおよびラベルオブジェクトの角は、水平グリッド線と垂直グリッド線の交点を通ります。これにより、オブジェクトの整列と一貫したスペースの使用はさらに簡単になります。
グリッドが表示されていない場合、オブジェクトは、制限なしに、1ピクセルずつ位置付けできます。
グリッド機能をオンにしても、グリッドに整列させる既存の項目は位置変更されません。
グリッド機能をオンまたはオフにする
exteNd Directorメニューから[ページフロー]>[グリッドの切り替え]の順に選択します。
または
ページフローモデラーツールバーから、[グリッド]ボタンをクリックします。

または
<Ctrl>+<Shift>+<G>キーを押します。
グリッド線のスペース(グリッドサイズ)を変更する
exteNd Directorメニューから[ページフロー]>[グリッドサイズ]の順に選択します。
[グリッドサイズ]ダイアログボックスが表示されます。

7.5~1000の範囲の値をピクセル単位で入力します。
デフォルトは10です。
[OK]をクリックします。

バードアイビューの使用
バードアイビューは、大きいグラフで作業できるように、ページフローグラフ全体のビューを表示するポップアップウィンドウです。 [バードアイビュー]ウィンドウには次の特徴があります。
[バードアイビュー]ウィンドウの青色のアウトラインボックスを使用すると、次のような複数の便利な操作を実行できます。
操作
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結果
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アウトラインボックスの外側をクリックする
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クリックした点でアウトラインボックスを中央に配置し、アウトラインボックスの新しい場所に対応するようにグラフ領域をパンする
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アウトラインボックスの外側をドラッグする
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新しい場所にアウトラインボックスを作成し、アウトラインボックスの新しい場所に対応するようにグラフ領域をパンする
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アウトラインボックスの内側をドラッグする
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アウトラインボックスをパンし、アウトラインボックスの新しい場所に対応するようにグラフ領域をパンする
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アウトラインボックスの角をドラッグする
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アウトラインボックスをサイズ変更し、アウトラインボックスの新しいサイズに対応するようにグラフ領域をズームする
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ページフローのリソースビューの作成
ページフローに関連付けられているすべてのリソースファイルのカスタムビュー を作成できます。 ビューを作成したら、[表示]タブに表示できます。
exteNd Directorでは、ビューのコンテンツをJARにエクスポートできます。 ビューからリソースをエクスポートすると、exteNd Directorは、ディレクトリ構造を含むビューのすべての要素を含むJARを作成します。また、JARは、リソースのエクスポート元のビューを定義するXMLファイルを含みます。このJARは、他のリソースセットにインポートできます。
ヒント: [表示]タブに移動するには、最初にexteNd Directorナビゲーションペインの[リ
ソース]タブをクリックする必要があります。
ビューの詳細については、『exteNd Directorアプリケーションの開発』のビューの操作に関する章を参照してください。
ページフロープロセスのリソースビューの作成:
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