Novell exteNd Messaging PlatformのORBでは、COSネームサービスの豊かな実装が提供されます。また、一時的および持続的なネームサービス、プラグ可能なデータ保存、インプロセスとアウトプロセスのインスタンス化、安全なアクセス、負荷分散、および障害対策に対するサポートも提供されます。ORBでは、ORBデーモン内の(持続的な)NameServiceのインスタンスを実行します。このセクションでは、Hello Worldの例をもう一度確認しますが、文字列化されたオブジェクト参照をクライアントで使用できるようにするHello Serverの代わりに、オブジェクトをネームサービスで公開します。インプロセスNameServiceの作成
ORBデーモン内で実行されているNameServiceを使用する代わりに、サーバと同じ場所であっても、NameServiceのインスタンスを別の場所に作成することもできます。一時的なネームサービスだけでなく、持続的なネームサービスも作成できます。アクセスポリシーのセキュリティ保護
NameServiceインスタンスを作成する際には、ネームサービスでクライアントが実行できる操作を制限可能にするAccessPolicyを指定できます。このセクションには、AccessPolicyを使用して読み込み専用ネームサービスを作成する方法を示すサンプルプログラムが含まれています。カスタムデータ保存の作成
ORBに付属するNameServiceの実装では、ディスクでNameSpaceの状態を維持します。また、独自のデータ保存を作成できるように、APIも備えられています。たとえば、LDAPサーバまたはデータベースを使用して共有状態を保存し、その状態にアクセスする複数のNameServiceインスタンスを持つことができます。JNDI/COSを使用したHello World
この例では、COSネーミングAPIを使用する代わりに、JNDI (Java Naming and Directory) APIを使用して、COSネームサービスにアクセスします。JNDI APIとCOSネーミングAPIの間の変換を行うためには、JavaSoftのJNDI/COSプロバイダを使用します。ORB APIを明示的に使用しないように変更した前の例を参照してください。
負荷均衡および障害対策
このセクションでは、アプリケーションに対して負荷分散および障害対策を提供するORBの「コンテキストグループ」および「オブジェクトグループ」の機能について説明します。NameSpaceブラウザ
このセクションでは、NameSpaceを参照できるようにするコマンドラインユーティリティのlistncについて説明します。COS名の単純な文字列表記を使用して、ネーミングコンテキストの内容をリストしたり、IORを表示したりすることができます。
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