regserv - サーバ登録ユーティリティ

regserv は、サーバを自動起動できるようにORBで登録するために使用します。

概要

regserv [options1] -desc <properties filename>

regserv [options2] -alias <server alias> -main <server class name>

ここで、options1には、次が含まれます。
    -J<runtime flag>       Javaインタープリタに引数を渡します
    -start                 登録後にサーバを起動します

ここで、options2には、次が含まれます。
    -J<runtime flag>       Javaインタープリタに引数を渡します
    -args <arg list>       サーバメインへの引数
    -vmflags <flag list>   サーバJava VMへの引数
    -classpath <path list> サーバクラスを検索する場所を指定します
    -logdir <dir>          サーバログを書き込む場所を指定します
    -start                 登録後にサーバを起動します

説明

ORBは、持続オブジェクトのActivationSystem APIからの自動サーバ起動をサポートします。 複数の便利なユーティリティが提供されています。 regservユーティリティは、サーバの登録に使用します。 サーバは、ORBにすべての情報を与えJava VMを起動する、サーバ配備記述子(ServerDescを参照)で記述されています。 これは、mainクラスの名前、Java VMへの引数、mainへのコマンドラインの引数、およびクラスパスを含みます。 クラスパスは、JDKまたはORBクラスを含む必要はありません。 また、サーバ配備記述子は、サーバのSystem.outおよびSystem.errストリームが自動的にリダイレクトされるディレクトリ名を含むことができます。

オプション

-start
サーバの登録後に起動されるように指定します。 サーバをすぐに起動しない場合は、startservユーティリティを使用して起動するようにORBに後で問合せるか、コマンドラインで-ORBServerAliasプロパティまたはパラメータに渡すことによってサーバを起動できます。
-JruntimeFlag
ランタイムフラグをJavaインタープリタ/ランタイムに渡すために使用されます。 たとえば、-Dオプションと連携して、Java Systemプロパティを設定します。 1つ以上のランタイムフラグを指定するため、複数の-J引数を使用できます。
-desc propertiesFile
サーバ配備記述子をプロパティファイルとして含むファイル名を指定します。
 
プロパティ名
プロパティの説明
server.main
このプロパティは、public static void main(Sting[])メソッドを使用して、クラスの完全修飾名を指定します。このメソッドには、サーバがアクティブなときに、ORBによって制御が与えられます。[必須]
server.alias
このプロパティは、起動システム内で固有なユーザ選択の名前を指定します。この名前は、後に複数の起動ユーティリティで使用したり、ORBへのパラメータとして使用したりすることができます。[必須]
server.classpath
 このプロパティは、サーバを実行するために必要なクラスパス要素のスペース区切りのリストを指定します。 完全なクラスパスは、ORBまたはJDKクラスをパスの前に付けた、jorbdで構成されます。
server.args
このプロパティは、サーバにコマンドラインで渡される引数のスペース区切りのリストを指定します。サーバのmainメソッドは、サーバの起動時にパラメータとして引数リストを取得します。
server.vmflags このプロパティは、サーバによって起動されたJava VMに渡すフラグのスペース区切りのリストを指定します。-D、-ms、-mxなどのフラグを指定できます。
server.logdir
ORBでは、ORBによって起動されたサーバのSystem.outストリームとSystem.errストリームを、db/logsディレクトリの下のファイルに自動的にリダイレクトします。 このディレクトリは、選択したディレクトリへの完全修飾パスを指定することにより上書きできます。 
-alias serverAlias
このサーバをActivationSystem内で固有に識別する名前を指定します。 この名前は、後にさまざまな起動ユーティリティで使用できます。
-main mainClass
public static void main(String[])メソッドを使用して、完全修飾クラス名を指定します。 このメソッドには、サーバを起動したときに起動されたJava VMによって制御が与えられます。
-args arg1 arg2 ... argn
引数がコマンドラインで起動サーバに渡されるように指定します。 引数がダッシュ(-)で始まる場合は、代わりに2つのダッシュ(--)を使用します。
-vmflags flag1 flag2 ... flagn
フラグが起動されたJava VMに渡されるように指定します。 フラグがダッシュ(-)で始まる場合は、代わりに2つのダッシュ(--)を使用します。
-classpath path1 path2 ... pathn
サーバが依存するクラスへのパスを指定します。 ユーザが指定したクラスパスは、JDKクラスパスおよびORBクラスパスに追加され、起動されたJava VMの完全なクラスパスを作成します。
-logdir directoryName
ORBは、ORBによって起動されたサーバのSystem.outおよびSystem.errストリームを、db/logsディレクトリの下に自動的にリダイレクトします。 outストリームは、<server alias>.out、errストリームは、<server alias>.errと名付けられます。 この引数は、ログディレクトリ名の上書きを指定します。

環境

JBROKER_INITIAL_URL環境変数が設定されている場合は、その値はActivationSystemを検索するために使用されます。 たとえば、Wen32上では:
set JBROKER_INITIAL_URL=iiopboot://hubble:2506
これにより、regserv ユーティリティはサーバを、ローカルホストではなく、ホストhubble で実行中のjorbdで登録します。

注記: これは、-J-DORBDefaultInitRef=iiopboot://hubbleをchngservへのパラメータの1つとして使用することによっても実現され、実際に環境プロパティの設定に適しています。

  • サーバMyServer (ホストyosemiteで起動システムが実行している)を登録します。 サーバのmainクラスはcom.foobar.MyServer、引数は「-debuglevel 2」です。 サーバのクラスは、ホストyosemiteからアクセス可能な  /myServer/classesディレクトリにあります。

  •  
      regserv -J-DORBDefaultInitRef=iiopboot://yosemite -alias MyServer -main com.foobar.MyServer -args --debuglevel 2 -classpath /myServer/classes

  • ORBにMyServerを起動するように尋ねます。

  •  
      startserv -alias MyServer

  • 手動でMyServerを起動します。

  •  
      java -classpath /myServer/classes:/jbroker/lib/jbroker.jar:/jdk1.1/lib/classes.zip -mx32M -DORBServerAlias=MyServer com.foobar.MyServer -debug

参照

unregserv, listserv, chngserv, startserv, stopserv

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