ディレクトリ抽出化レイヤ定義のインポート、検証、および展開は、Designerのプロビジョニングビューで実行するアクションです。
インポート機能では、既存の定義のセットをインポートできます。次の場合にインポートを使用できます。
プロビジョニングビューを開きます。
インポートするオブジェクトを決定します。
次の操作を実行してインポートします。
[eDirectory Browse (eDirectoryの参照)]アイコンをクリックして[DirectoryModel]ノードに移動します。インポートするオブジェクトを選択してから[OK]をクリックします。
インポートの初期設定では、アイデンティティボールトのデータとローカルのディレクトリ抽出化レイヤファイル間の衝突をDesignerが解決する方法を指定できます。別々のユーザやツールがアイデンティティボールトのディレクトリ抽出化レイヤ定義にアクセスするため、こうした衝突が発生することがあります。他の管理者や開発者が、iManagerツールや独自のローカルのDesignerベースプロジェクトを使用して定義を変更することもあります。ローカルファイルシステムとアイデンティティボールトの定義の間で衝突が発生した場合の処理方法を初期設定で指定できます。
[Window (ウィンドウ)]>[初期設定]の順にクリックします。
ツリーの[Provisioning (プロビジョニング)]ノードを開き、[Import (インポート)]をクリックします。
初期設定を選択します。
ローカルファイルシステムにあるディレクトリ抽出化レイヤのデータ定義は、展開する前に検証できます。検証では次のことが実行されます。
たとえば、エンティティとその属性を検証する場合、[Edit Entity (編集エンティティ)]フィールド、[DN Lookup (DNルックアップ)]フィールド、および[Detail Entity (詳細エンティティ)]フィールドを経由する他のエンティティへの参照がすべて、実際に存在するエンティティを参照しているかどうかを検証プログラムが確認します。
プロビジョニングビューでは、定義を選択的に検証できます。次の方法で検証を実行できます。
ディレクトリ抽出化レイヤのツールバーにある[Validate Abstraction Layer (抽出化レイヤの検証)]ボタンをクリックすると、すべての定義を検証できます。
メモ:検証では、アイデンティティボールトにオブジェクトが存在するかどうかの確認は行われません。
Identity Managerユーザアプリケーションで変更を反映させるには、アイデンティティボールトに定義を展開する必要があります。
ディレクトリ抽出化レイヤエディタを使用して行ったすべての変更を保存します。
展開しようとしたときに変更が未保存の場合、保存されていない定義を示すダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスは最新の変更を保存するよう促します。変更を保存しない場合でもオブジェクトはサーバに展開されますが、未保存の変更は展開されません。変更を保存しないよう選択した場合でも、展開はキャンセルされません。
プロビジョニングビューを開きます。
ディレクトリ抽出化レイヤエディタまたはサブセットを使用して定義したオブジェクトをすべて展開するかどうか決定します。
ルートノードを選択し、右クリックしてから[Deploy All (すべて展開)]をクリックします。
展開する対象を選択し、右クリックしてから[Deploy object (オブジェクトの展開)]をクリックします。
アイデンティティボールトの資格情報を求めるメッセージが表示される場合があります。エディタにより検証が実行され、検証に関するメッセージがダイアログボックスに表示されます。展開する項目を選択または選択解除して検証メッセージに応答します。展開に必要な選択をした後、展開を実行したら、展開の成功または失敗したことを示すメッセージが表示されます。
展開の初期設定では、アイデンティティボールトのデータとローカルのディレクトリ抽出化レイヤファイル間の衝突をDesignerが解決する方法を指定できます。他のユーザがアイデンティティボールトに変更を展開したにもかかわらず、こうした変更がローカルファイルシステムの定義に反映されていない場合、衝突が発生することがあります。こうした衝突の処理方法を指定するには、初期設定で衝突の解決方法を指定します。
[Window (ウィンドウ)]>[初期設定]の順にクリックします。
ツリーの[Provisioning (プロビジョニング)]ノードを開き、[Deploy (展開)]をクリックします。
展開の全般的な初期設定を指定します。
初期設定 |
説明 |
---|---|
Set delete from identity vault as default for all “Confirm Delete” dialogs (すべての[削除の確認]ダイアログボックスで、アイデンティティボールトからの削除をデフォルト設定する) |
プロビジョニングビューまたはディレクトリ抽出化レイヤエディタでオブジェクトを削除しようとすると、削除の確認を求める次のようなダイアログボックスが表示されます。 ![]() この初期設定では、削除の確認ダイアログボックスにある[Delete object in identity vault on deploy (展開時アイデンティティボールトのオブジェクトを削除する)]のチェックボックスをデフォルトでオンにするかどうかが決まります。この初期設定を選択すると、デフォルトでアイデンティティボールトブジェクトを常に削除するよう設定されます。 ローカルオブジェクトは常に削除されます。 |
Allow deployment of objects with validation errors (検証エラーのあるオブジェクトの展開を許可する) |
選択—検証時に問題のあったオブジェクトでも展開する場合はこのオプションを選択します。展開時に、Designerはセクション 4.8, ディレクトリ抽出化レイヤ定義のインポート、検証、および展開で説明されている検証ルールに従って、展開中の定義を検証します。 非選択—検証時に問題のあった定義は展開されません。 |
Allow deployment of unmodified objects that will overwrite externally modified newer version (変更されていないオブジェクトの展開により、変更されている外部の新しいバージョンが上書きされることを許可する) |
選択—ローカルファイルは変更されていないが、アイデンティティボールトブジェクトが変更されている場合、ローカルファイルがアイデンティティボールトのファイルを上書きするようにするにはこの初期設定を選択します。 非選択—アイデンティティボールトの新しいバージョンを維持する場合は、こちらを選択します。 このオプションを選択した場合、衝突解決の初期設定で[Unmodified local copy overwrites externally modified newer version (変更されていないローカルコピーで、変更されている外部の新しいバージョンを上書きする)]も選択すると、このオプションをデフォルトの動作として設定できます。 |
衝突解決の初期設定を指定します。