組織図ポートレットを設定するには、表 13-1の手順に従ってください。
表 13-1 組織図:環境設定手順
手順 |
タスク |
説明 |
---|---|---|
1 |
表示する関係を定義します。 |
Identity Managerユーザアプリケーションのインストール時に事前定義された関係のいずれか1つを使用するか、独自に作成します。 関係の定義の詳細については、セクション 1.2.2, ディレクトリ抽象化層を参照してください。 |
2 |
関係で使用するエンティティおよび属性が、ディレクトリ抽象化層で使用できることを確認します。 |
関係の定義の詳細については、セクション 13.2.1, ディレクトリ抽象化層の設定を参照してください。 |
3 |
関係を表示する場所を決定します。 |
組織チャートの起動のための新しいページを作成しますか? [Detail]ポートレットまたは別の組織チャートから起動しますか? ページの作成およびこれらのページへのポートレットの追加の詳細については、セクション 6.0, ページの管理を参照してください。 |
4 |
ポートレットの初期設定を指定します。 |
環境設定で定義する内容は、次のとおりです。
詳細については、セクション 13.2.2, 環境設定を参照してください。 |
5 |
テスト. |
関係の定義およびレイアウトをテストします。 |
6 |
eDirectory™の権利を設定し、パフォーマンス向上にインデックスが有効であれば、インデックスを構築します。 |
有効な権利:ポートレットにより定義された属性を表示するには、そのポートレットの読み込みの権利が必要です。 パフォーマンスの向上:組織図表示のパフォーマンスを向上させるには、eDirectoryの値インデックスを関係の子属性に追加します。子属性はLDAP検索に使用されます。 |
組織図で表示するエンティティおよび属性は、ディレクトリ抽象化層で定義する必要があります。表 13-2に、組織図で表示するそれぞれのエンティティおよび属性について、設定する必要がある属性およびプロパティを示します。
表 13-2 組織図ポートレット:エンティティと属性の設定
定義タイプ |
設定 |
値 |
---|---|---|
entity |
表示 |
Selected(true) |
attribute |
読む |
Selected(true) |
検索 |
Selected(true) |
[ルックアップ]リンクの要件 requireアクセスプロパティとsearchアクセスプロパティに[true]が設定された属性が(ディレクトリ抽象化層エディタで選択)少なくとも1つ必要です。そうしないと、ルックアップリンクの[オブジェクトルックアップ]ダイアログに表示できず、空になってしまいます。
リンクを使用して、ソースエンティティキーと同じタイプの他のオブジェクトの検索を実行することにより、組織図を操作できます。[ルックアップ]リンクを使用するには、ソースエンティティキーに、エンティティおよび属性の設定の詳細な説明については、セクション 1.2.2, ディレクトリ抽象化層を参照してください。
関係、プレゼンテーション(属性やその並び順など)、および一般表示設定の初期設定値を定義できます。詳細については、以下の項を参照してください。
このカテゴリには、メイン初期設定ページの初期設定が含まれますが、カスタム初期設定は除外しています。初期設定ページについては、図 13-5と図 13-6を参照してください。
図 13-5 組織図の初期設定
図 13-6 組織図の初期設定(続き)
表 13-3 組織図ポートレット:初期設定
初期設定 |
操作 |
---|---|
データ |
組織図の関係を定義する初期設定にアクセスするには、組織図のデータ/関係の初期設定を参照してください。 をクリックします。詳細については、 |
HTMLペインを有効にする |
を選択すると、関連するオブジェクトがHTML表示されます。これがデフォルトの表示です。この場合、関連オブジェクトがビジネスカードとして表示されます。 |
HTMLペインタイトル |
タブに表示する文字列を入力します。 と の表示を有効にした場合、ここに指定した文字列がHTML表示のあるタブのタイトルとして表示されます。 |
アクセス可能なペインを有効にする |
を選択すると、関連するオブジェクトがアクセス可能ビューで表示されます。アクセス可能なペインには、オブジェクトとリンクが文字列として表示されます。このビューは、508に準拠した形式で表示されます。 |
アクセス可能なペインタイトル |
[アクセス可能なペイン]タブに表示する文字列を入力します。HTML ペインとアクセス可能なペインを有効にしている場合、ここに指定した文字列がアクセス可能ビューがあるタブのタイトルとして表示されます。 |
デフォルトのペイン |
ユーザが アクションをクリックした時に表示するデフォルトのペインを選択します。これは有効にする必要があります。 |
詳細なポートレット名 |
ユーザが リンクをクリックした時に起動する、デフォルトのポートレットインスタンス名を指定します。 |
Presentation Layouts |
をクリックしてレイアウト初期設定にアクセスします。を参照してください。 |
Maximum Depth |
組織図でドリルダウンできる最大の深さを定義します。これは、有効な権利によって制限されている組織図内で移動できるかどうかを示すものではありません。 |
最大の初期階層 |
初期表示階層を定義します。 |
スクロールバーを表示 |
を選択すると、スクロールバーが有効になります。 |
OrgChart Skin |
次のいずれかの組織図用スキンを選択します。 : ![]() : ![]() : ![]() : ![]() : ![]() |
Connect wires to items |
組織カードを回線接続するかどうかを指定します。[False]は接続しないことを示します。 |
Tree Presentation |
組織図の向き(水平または垂直)、および図をビジネスカードで表示するか、またはテキストで表示するかを定義します。0~5の値を指定できます。0、2、4を指定すると、ビジネスカードで表示されます。1、3、5を指定すると、テキストで表示されます。 |
ツリー表示値に0、2、4を指定すると、ビジネスカードで表示されます。 項目の垂直リストの上にカードを配置する場合は、 を指定します。![]() 項目の水平リストの上にビジネスカードを配置する場合は、 を指定します。![]() 項目の垂直リストの前にカードを配置する場合は、 を指定します。![]() |
|
|
ツリー表示値に1、3、5を指定すると、ラインを使って組織図が表示されます。 項目の垂直リストの上にラインを表示する場合は、 を指定します。![]() 項目の水平リストの上にラインを表示する場合は、 を指定します。![]() 項目の垂直リストの前にラインを表示する場合は、 を指定します。![]() |
Leaf Presentation |
許可されている最大の深さで、組織図のエンティティの外観(向きと分布)を定義します。たとえば、最大の深さに10を指定した場合、リーフ表示では組織図の10番目のレベルのエンティティ表示が制御されます。最大の深さに1を指定した場合は、1番目のレベルのエンティティのレイアウトが制御されます。 ツリー表示内の任意のリーフ表示を表示できます。 |
Minimum item width |
ビジネスカード表示(HTMLモード)の最小の幅(ピクセル)を指定します。この値は、ラウンドと等しくなります('item min height' * 1.618)。 |
項目の最小の高さ |
ビジネスカード表示の最小の高さ(ピクセル)を指定します。この値は、ラウンドと等しくなります('item min width' * 1.618)。 |
Separator for multi-valued attributes |
この文字は、複数の値を持つ属性の区切りとして使用します。 |
組織図の関係の初期設定にアクセスするには、
の リンクをクリックします。初期設定ページを次に示します。このページには、デフォルトの組織図で使用されているデフォルトの関係が表示されます。図 13-7 組織図のデータ/関係の初期設定
組織図で利用できるエンティティと関係を編集するには、編集ボタンをクリックします。参照先 データ/関係の初期設定の編集. 展開したノードの表示設定を変更するには、変更ボタン
をクリックします。詳細については、展開ノードの変更を参照してください。
ここの初期設定項目は、ユーザが関係の展開/縮小ボタンをクリックした時に表示される、組織図と関係の初期表示に影響します。. 任意の数の関係レベルを定義できます。
図 13-8 デフォルトのデータ/関係初期設定の編集
表 13-4 組織図のデータ/関係の初期設定
拡張ノードの初期設定も同じですが、ユーザがが展開/縮小ボタンをクリックした後に表示される関係に関する設定項目であるということが異なっています。
[展開ノード]では、ユーザが組織図の展開/縮小ボタンをクリックした場合に表示される項目を定義できます。
図 13-9 展開ノードの変更に関する初期設定
外部HTMLエディタの使用を参照してください。
では、組織図エントリを表示するときのHTMLレイアウトを定義できます。初期設定シートで利用できるHTMLエディタを使用することも、好みのHTMLエディタを使用することもできます。詳細については、初期設定ページで利用できるHTMLエディタは、組織図でリーフレイアウトを定義するためのWYSIWYGインタフェースを提供しています。テキスト形式やリストを定義したり、アンカー、イメージなどを指定したりするための標準的なHTMLエディタ機能を備えています。属性、コマンド、ナビゲーションURLをレイアウト領域に配置するには、
ドロップダウンリストを使用します。ドロップダウンリストからキーワードを選択すると、そのキーワードが適切な構文で挿入されます。レイアウト領域内にHTMLを追加することもできます。図 13-10 組織図のレイアウトの初期設定
図 13-11に示します。
ボタンをクリックすると、HTMLエディタにアクセスできます。HTMLエディタを図 13-11 HTML Editor -
HTML エディタの機能と表 13-6を参照してください。レイアウトを保存するには、 をクリックします。
ドロップダウンリストについては、表 13-6 HTMLエディタの機能
機能 |
ヒント |
---|---|
[Insert Link]\'83\'7bタン |
Mozillaの場合:
IEの場合:
メモ:イメージまたはURLがHTMLエディタの左上方角にある場合、その上にポップアップウィンドウが重なります。ポップアップウィンドウは移動できないため、その場合はエディタの任意の場所でテキストを作成してから正しい場所に切り貼りする必要があります。 |
[Add Image]\'83\'7bタン |
Mozillaの場合:
IEの場合:
メモ:イメージまたはURLがHTMLエディタの左上方角にある場合、その上にポップアップウィンドウが重なります。ポップアップウィンドウは移動できないため、その場合はエディタの任意の場所でテキストを作成してから正しい場所に切り貼りする必要があります。 |
ドロップダウンリスト:属性 |
このエンティティで利用できる属性セットです。レイアウトを設計する場合、[キーワード]ドロップダウンリストを使用して変数を挿入できます。この変数は、ランタイム時に、特定の属性値で置き換えられます。次の構文を使って、直接エディタに属性を入力することもできます。
$[[keyword]]
keywordは、LastNameなどエンティティ属性の値を表します。 次の\'8d\'5c文を使用すると、属性を連結できます。 $[[keyword+keyword]] $[[FirstName+LastName]] たとえば、任意の数の属性を連結できます。また次のように、引用符で囲まれた文字列を含めることもできます。 $[[keyword+”sample text”+keyword]] これにより、キーワードの値と引用符で囲まれた値がレンダリングされます。 メモ:レイアウトでキーワードを誤入力した場合は、それがそのまま($[[]]を含む)レンダリングされます。 |
ドロップダウンリスト:コマンド |
これらのコマンドを使って、組み込みリンク.に説明されているビルトインリンクに対するリンクやボタンを組織図ポートレットに表示できます。 キーワードコマンドは、次のものを生成します。
HTML 表示のボタンを生成するコマンドセットや、アクセス可能なビューのリンクを生成するコマンドセットがあります。リンクには、リンク属性は表示されません。詳細については、表 13-8を参照してください。 |
表 13-7 組織図キーワード:ビルトインのアクションURL
表 13-8にあるキーワードは、HTMLペインで使用するローカライズされたテキストリンクを生成します。
表 13-8 組織図キーワード:ビルトインのアクションリンク
表 13-9にあるキーワードは、HTMLペインで使用するイメージボタンを生成します。
表 13-9 組織図ボタンのビルトインアクションボタン
外部HTMLエディタで作業を行うには、次の手順に従ってください。
初期設定で使用できる
を使用して、エンティティ属性、コマンド、キーワードのHTMLソースを作成します。HTMLソースを、選択したエディタにコピーします。
必要に応じて変更を行います。
編集が終了したら、HTMLソースをHTMLレイアウトエディタの初期設定にコピーします。
アイデンティティボールトに保管されているイメージ(写真など)を表示するために、属性名をビジネスカードに追加できます。たとえば、ユーザのフォトを\'95\'5c示する場合はUser Photo属性を名刺レイアウトに追加します。
イメージをアイデンティティボールトの外部に格納している場合は、次のように、HTMLエディタのソースの表示モードからIMG:タグを使用する必要があります。
[Org Chart]ポートレットの環境設定に移動し、HTML Editorにアクセスします。
[View Source
次のような\'8d\'5c文でIMG:タグを使用し、場所、属性キー、ファイル拡張子を連結します。
$[[IMG:”URL” + attribute-key-name + ”fileextension”]]
次の例は、従業員の写真をアプリケーションサーバの/imagesサブディレクトリにLast Name (姓)別にJPGイメージとして格納している場合の構文です。
$[[IMG:"http://myhost:8080/images/"+LastName+".jpg"]]
ランタイム時、組織図ポートレットはURLをLastName属性とファイル拡張子.jpgに連結します。
HTMLエディタは柔軟な構文をサポートしています。次の\'8d\'5c文のような、テキストおよび属性の組み合わせをサポートしています。
$[[IMG:”some text” + attribute-key-name + ...]]