2.4 ユーザアプリケーションへの匿名/ゲストアクセスを有効にする

ユーザアプリケーションのIdentityセルフサービス機能への匿名/ゲストアクセスを有効にするには、表 2-3で説明している手順に従ってください。

表 2-3 匿名アクセスの設定

タスク

参照先

匿名アクセスに使用するゲストアカウントを決定します。

詳細については、ゲストアカウントの作成を参照してください。

ゲストユーザに対して、適切なアイデンティティボールト権限を割り当てます。

認証を受けないWebアプリケーションユーザに公開する機能に基づいて権限を定義します。検索、詳細、組織図、作成などのポートレットを公開することができます。また、ワークフローの開始を許可することもできます。このような場合、eDirectoryのバインドとLDAP操作の実行には、ゲストユーザアカウントが使用されます。

Identityセルフサービスタスクを実行する場合は、ゲストアクセス専用の新しいページとポートレットを作成します。

詳細については、セクション IV, ポートレットリファレンスを参照してください。

リソース要求を実行するには、リソース要求ポートレットを使用します。

詳細については、セクション 14.0, リソース要求ポートレットを参照してください。

2.4.1 ゲストアカウントの作成

ユーザアプリケーションでユーザ/ゲストアクセスをサポートするには、次の2種類の方法があります。以下の操作を行えます。

  • 専用のユーザアカウントを作成する。匿名ユーザのアクティビティに必要な許可を設定します。このユーザがユーザコンテナ内のユーザの場合、ツリー検索時にこのゲストアカウントが返されます。これを防止するために、ゲストユーザはユーザコンテナ外に置いてください。

  • eDirectoryの[Public]オブジェクトに対応するパブリックLDAPゲストアカウントを使用する。[Public]に対するデフォルトのアクセスは、ツリー全体に対する参照権です。このユーザに利用させるタスクに応じて、適切な許可を設定してください。匿名ユーザに利用させたくないタスクがある場合は、この方法は適切でない場合もあります。

ユーザアプリケーションでは、1つのタイプの匿名ユーザしか指定できません。またこのユーザは、インストール時に指定する必要があります。インストールオプションを次に示します。

  • パブリック匿名アカウントの使用: これは、LDAPゲストアカウントを使用します。

  • LDAPゲスト: これは、専用のユーザアカウントです。

インストール完了後は、configupdateユーティリティを使って、インストールの設定内容を変更することができます。