アップグレードとは、既存のサーバにIdentity Managerの新しいバージョンをインストールすることです。Identity Managerをインストールするには、Identity Manager 4.0.1がサポートするバージョンのオペレーティングシステムおよびeDirectoryに現在のバージョンをアップグレードする必要があります。サポートされるプラットフォームのリストについては、『Identity Manager 4.0.1 Frameworkインストールガイド』のシステム要件
を参照してください。
アップグレードの実行にはいくつかの利点があります。
新しいハードウェアは必要ない
データのマイグレーションは必要ない
アップグレードの実行にはいくつかの欠点もあります。
eDirectoryをアップデートして再起動する時間がダウンタイムになる
アップグレードが実行可能ではない場合、または複数のアップグレードを実行する必要がある場合が生じることもあります。サポートされているマイグレーションパスはIdentity Manager 3.5.x以降のみなので、以下のシナリオで説明されるのは、これらのバージョンのみになります。
アップグレードがサポートされている唯一の環境は、Identity Manager 3.5.xまたはIdentity Manager 3.6.xがサポートされているオペレーティングシステムで使用されている環境のみです。ただし、アップグレードが実行できないいくつかのシナリオがあります。次に例を示します。
サポートされていないOS: オペレーティングシステムの現在のバージョンがIdentity Manager 4.0.1でサポートされていない場合には、サポートされるアップグレードパスは、新しいサーバへのマイグレーションのみになります。
Identity Manager 3.0.x: Identity Managerの現在のバージョンが3.0.xに場合、直接アップグレードは実行できません。オプションには次の2つがあります。
Identity Manager 3.5.xへのアップグレードとeDirectory 8.8.6へのアップグレードを行ってから、Identity Manager 4.0.1へのアップグレードを行います。
新しいサーバへのマイグレーションを実行します。
Roles Based Provisioning Module: Roles Based Provisioning Moduleをインストールしている場合は、アップグレードを実行できません。マイグレーションを実行する必要があります。詳細については、『Identity Manager Roles Based Provisioning Module 4.0 User Application: Migration Guide』を参照してください。
アップグレードを行う場合には、セクション 4.0, アップグレードの実行に進んでください。