3.4 スキーマの手動による拡張

この項では、スキーマを手動で拡張する方法について説明します。これらの手順は、eDirectoryがデフォルトの場所にインストールされていない場合、または必要なデフォルトのLDAPポートである 389および 636で実行されていない場合に発生する問題を修正するためにのみ必要です。

スキーマの手動で拡張するには(Windows)

  1. Identity Managerをインストールした後で、eDirectoryを停止します。

  2. 次のコマンドを実行して、eDirectoryのインストール場所にあるsch_nt.cfgにリストされているスキーマを拡張します。

    <eDirLocation>\schemaStart.bat <eDirLocation> yes <admin name
    with tree> <password> yes 6 " " " <schemafileName>"
    "<serverName>" <dibPathLocation>
    

    メモ:<dibPathLocation>にはDIBFilesフォルダが含まれる必要があります。

    次にコマンドの例を示します。

    C:\eDir\NDS\schemaStart.bat "C:\eDir\NDS" yes
    ".cn=admin.o=n.T=IDM-INSTALLISSUE." "n" yes 6 " "
    "C:\eDir\NDS\ vrschema.sch" ".CN=WIN2008-64-NDS.O=n.T=IDMINSTALLISSUE."
    "C:\DIB\NDS\DIBFiles"
    

    メモ:上記のコマンドは、sch_nt.cfgを使用してすべてのスキーマファイルを拡張するのではなく、sch_nt.cfgに記載されている1つ1つのスキーマファイルを手動で拡張します。

  3. [Select Components (コンポーネントの選択)]ウィンドウの中の[スキーマ拡張]オプションのチェックをオフにして、役割ドライバおよびリソースドライバをインストールします(セクション 3.3, RBPMインストールプログラムの実行で説明)。インストールを完了します。

  4. 役割ドライバおよびリソースドライバをインストールしたら、ステップ 2でリストされているコマンドを実行して役割ベースのスキーマファイルsrvprv.schおよびnrf-extensions.schを拡張します。

    メモ:この手順では、schemaStart.batを使用して必要なスキーマファイルを拡張します。

  5. ステップ 2にリストされているコマンドを使用して、NrfCaseupdateスキーマ(update-nrf-case.sch)を拡張します。

  6. eDirectoryを開始する.

スキーマの手動で拡張するには(SUSE)

  1. [Select Components (コンポーネントの選択)]ウィンドウの中の[スキーマ拡張]オプションのチェックをオフにして、役割ドライバおよびリソースドライバをインストールします(セクション 3.3, RBPMインストールプログラムの実行で説明)。[次へ]をクリックします。

  2. ドライバ用に適切なインストール場所を選択し、[次へ]をクリックします。

  3. ドライバ環境設定ファイル用に適切なインストール場所を選択し、[次へ]をクリックします。インストールを完了します。

    手順1~3によって、ドライバおよびドライバ環境設定ファイルがeDirectoryのデフォルト以外の場所にコピーされます。

  4. ndsschコマンド(すなわち、srvprv.schnrf-extensions.sch)を実行してスキーマを拡張します。

    ndssch [-h hostname[:port]] [-t tree_name] admin-FDN schemafile...
    

    例:

    ndssch -h 172.16.1.137:524 -t TESTTREE -p 'PASSWORD'
    .cn=admin.o=novell.T=TESTTREE.
    /opt/novell/eDirectory/lib/nds-schema/srvprv.sch'
    
  5. 手順4を繰り返してnrf-extensions.schを拡張します。