22.6 検証要求のステータスの確認

検証要求ステータスの表示]アクションでは、検証要求のステータスを参照できます。また、要求に対して開始された各ワークフロープロセスの詳細ステータスを表示するオプションも提供し、またオプションで1つまたは複数の実行中プロセスを撤回することもできます。

検証要求ステータスの表示]アクションは、起動中、稼働中、完了、またはエラーを含むすべての検証要求を表示します。

整合性管理者が[検証要求ステータスの表示]ページで参照可能な項目に制限はありません。この役割はすべての検証要求についてのステータス情報にアクセスできます。

検証要求を表示する

  1. 検証要求]アクションの一覧にある[検証要求ステータスの表示]をクリックします。

    すべての検証要求の現在のステータスが表示されます。

    以下では、検証要求のカラムについて説明します。

    • 表示ラベル]カラムでは、要求に指定した検証プロセスの名前が表示されます。プロセス表示名をクリックすることによって要求に対する詳細ステータス情報を参照できます。

    • 要求者]カラムでは、要求を行なったユーザを特定します。

    • 検証タイプ]カラムは、検証プロセスのタイプを示します。 このタイプは、次のようにプロセスが証明しようとしている情報の種類を決定します。

      検証タイプ

      説明

      ユーザプロファイル

      このプロセスがユーザプロファイル情報の正確性を確実にしようとしていることを示します。このタイプのプロセスを開始するには、整合性管理者は[ユーザプロファイル検証プロセスの要求]アクションを使用する必要があります。

      SoD違反

      このプロセスが義務の分離違反および例外の正確性を確実にしようとしていることを示します。このタイプのプロセスを開始するには、整合性管理者は[SoD違反検証の要求プロセス]アクションを使用する必要があります。

      役割割り当て

      このプロセスが、選択した各役割が正しいユーザ割り当てを持っていることを確認することによって、ユーザがリソース、情報、またはシステムに対して正しいアクセス権を持っていることを確実にしようとしていることを示します。このタイプのプロセスを開始するには、整合性管理者は[役割割り当て検証の要求プロセス]アクションを使用する必要があります。

      ユーザ割り当て

      このプロセスが、選択した各ユーザが正しい役割割り当てを持っていることを確認することによって、ユーザがリソース、情報、またはシステムに対して正しいアクセス権を持っていることを確実にしようとしていることを示します。このタイプのプロセスを開始するには、整合性管理者は[ユーザ割り当て検証の要求プロセス]アクションを使用する必要があります。

    • ステータス]カラムには、要求のステータスおよびステータスのビジュアルインジケータを示すアイコンが表示されます。[ステータス]ドロップダウンリストからステータスを選択し、特定のステータスを持つ要求を検索するときには、[フィルタ]をクリックして結果を絞り込みます。

      ステータス

      説明

      初期化中

      開始されたばかりの新規要求であることを示します。

      稼働中

      要求が処理中であることを示します。

      完了

      すべての検証者が応答した(または個々のプロセスが整合性管理者によって撤回された)こと、および要求の処理が完了したことを示します。

      エラー

      処理中にエラーが発生したことを示します。

      エラーの正確なエラーメッセージは、トレースまたは監査ログ(いずれかがアクティブな場合)に書き込まれます。エラーが発生した場合、トレースまたは監査ログをチェックし、エラーメッセージが修復が必要な深刻なメッセージを示していないかを確認します。

    • 要求日]カラムには、要求が行われた日付が表示されます。

    • 締切]カラムは、この要求に関連付けられているすべてのプロセスが完了していなければならない日付を示します。 カラムが空白の場合、要求に締切はありません。

  2. 要求リストを以下のようにフィルタできます。

    1. 特定の文字列で始まる要求のみを表示する場合、[表示ラベル]ボックスに入力する内容については、データのフィルタを参照してください。

    2. 特定のタイプを持つ要求のみを表示するには、[検証タイプ]ドロップダウンリストでタイプを選択します。

    3. 特別なステータスを持つ役割要求を表示するには、[ステータス]ドロップダウンリストからステータスを選択します。

      ステータス

      説明

      すべて

      すべての要求を含みます。

      初期化中

      開始されたばかりの要求を含みます。

      稼働中

      開始され現在処理中の要求を含みます。

      完了

      すべての検証者が応答した(または個々のプロセスが整合性管理者によって撤回された)要求を含み、処理が完了したことを示します。

      エラー

      結果がエラーになった要求を含みます。

    4. 表示するよう指定したフィルタ基準を適用するには、[フィルタ]をクリックします。

    5. 現在指定しているフィルタ基準をクリアするには、[リセット]をクリックします。

  3. 要求が最初に送信されたときに生成された確認番号によって検索するには、[確認番号]フィールドに番号を入力し、[検索]をクリックします。

    [確認番号]フィールドは、確認番号に使用可能な、最大長(255文字)をサポートします。

  4. ページごとに表示される要求の最大数を設定するには、[ページ当たりの最大行数]ドロップダウンリストから数を選択します。

  5. 要求のリストをソートするには、ソート対象のデータを含むカラムヘッダをクリックします。

  6. 特定の要求の詳細を表示するには、[表示ラベル]カラムにある名前をクリックし、[要求の詳細]グループボックスが表示されるまで下にスクロールします。

    メモ:ステータスが初期化中の場合、[表示ラベル]はクリックできません。これは、初期化中の要求の詳細を参照することができないためです。

    [要求の詳細]グループボックスの[検証者]カラムには、検証者がユーザ、グループ、または役割かを示すアイコンが各検証者の隣に表示されます。概要にすでに表示されている情報を表示するのに加えて、[要求詳細]グループボックスは、要求に関連しているすべてのプロセスのステータス情報を表示します。

    • 関連プロセスの数]セクションは、プロセスの合計数ご、稼動中、完了、および終了プロセスの数を示します。

    • 検証結果]セクションは、検証者が応答した方法に関するデータを示します。

      データ

      説明

      ‘はい’応答

      検証質問に肯定の回答を指定した検証者の合計数を示します。

      メモ:肯定の回答のデフォルトテキストは、[はい]です。 ただし、このテキストは変更できます。このテキストを変更した場合、フィールドラベルも変更されます。

      ‘いいえ’応答

      検証質問に否定の回答を指定した検証者の合計数を示します。

      メモ:否定の回答のデフォルトテキストは、[いいえ]です。 ただし、このテキストは変更できます。このテキストを変更した場合、フィールドラベルも変更されます。

      アクションなし

      検証プロセスにまだ回答していない検証者の合計数を示します。 アクションなしの合計は、何も応答しない各検証者およびタイムアウトしたために完了したプロセス、または整合性管理者によって撤回されたプロセスも含みます。

    1. 特定の検証フォームの詳細を表示するには、[検証フォームの詳細の表示]をクリックします。

      検証プロセスのフォーム詳細は、検証者がレビューを予期している情報を表示します。フォーム詳細は、検証タイプがユーザプロファイル、SoD違反、または役割割り当てのいずれかによって異なります。

      フォームの詳細を非表示するには、詳細グループボックスの上部にある[検証フォームの詳細]をクリックします。

      検証者がワークフロータスクを引き受けるときにレビューする必要があるフォーム詳細に関する情報は、セクション 10.1.4, タスクの引き受けを参照してください。

    2. プロセスリストを以下のようにフィルタできます。

      1. 特定の結果を持つプロセスのみを表示するには、[検証結果]ドロップダウンリストで結果を選択します。

        結果

        説明

        すべて

        すべてのプロセスを含みます。

        はい

        検証者が肯定の応答をしたプロセスのみを含みます。

        いいえ

        検証者が否定の応答をしたプロセスのみを含みます。

        不明

        アクションが行なわれなかったプロセスのみを含みます。不明フィルタは、検証者が何も応答しなかったプロセスおよびタイムアウトしたために完了したプロセス、または整合性管理者によって撤回されたプロセスも含みます。

      2. 特定のステータスを持つプロセスを表示するには、[プロセスステータス]ドロップダウンリストからステータスを選択します。

        ステータス

        説明

        すべて

        すべてのプロセスを含みます。

        稼働中

        開始され現在処理中のプロセスを含みます。

        終了

        撤回または終了されたプロセスを含みます。

        完了

        検証者が応答したまたはタイムアウトしたために完了したプロセスを含みます。

      3. 表示するよう指定したフィルタ基準を適用するには、[フィルタ]をクリックします。

      4. 現在指定しているフィルタ基準をクリアするには、[リセット]をクリックします。

    3. ページごとに表示されるプロセスの最大数を設定するには、[ページ当たりの最大行数]ドロップダウンリストから数を選択します。

    4. 特定の検証者のステータスを確認するには、その検証者の[プロセスステータス]カラムを参照します。

      プロセスステータス]フィールドには、プロセスのステータスおよびステータスアイコンが表示されます。アイコンは、ステータスを簡単に確認できる仕組みを提供します。次の表は、ステータスコードを示しています。

      ステータス

      説明

      稼働中

      プロセスが開始され現在処理中です。

      終了

      [検証要求ステータスの表示]ページでプロセスが撤回されたか、またはiManager内で終了されました。

      完了

      すべての検証者が応答し、検証者に割り当てられたそれぞれのワークフロープロセスに対する処理が完了しました。

      完了ステータスは、検証者が応答したプロセス、とタイムアウトしたために完了したプロセスを含みます。

    5. 1つまたは複数のプロセスを撤回するには、検証者を選択して、[選択したプロセスの撤回]をクリックします。すべてのプロセスを撤回する場合が、[すべて]をクリックします。 選択を消去するには、[なし]をクリックします。

      選択したプロセスの撤回]チェックボックスは、プロセスが完了または終了した場合には無効になります。[選択したプロセスの撤回]ボタンは、高レベルな要求ステータスが完了またはエラーの場合には表示されません。