1.2 新機能

1.2.1 ドライバの機能

  • [Platform Logon (プラットフォームログオン)]はドライバシム環境設定パラメータです。このパラメータにより、シムのローカルログオンが有効になります。ローカルログオンを有効にすると、購読者チャネルのパスワードの設定やパスワードの変更では、SSL暗号化LDAPセッションを必要としないプラットフォームパスワード管理APIが使用されます。

    CDOEXMを使用したExchange操作では、認証にスレッドIDが使用され、LDAPチャネル外での操作の失敗の可能性が低減します。詳細については、Section 4.0, Active Directoryドライバの設定を参照してください。

  • ドライバシム環境設定パラメータが更新されています。ドライバパラメータには、パラメータの優れた分類とパラメータに格納される値の効率的な管理を行うことができる、柔軟性の高いプロンプト表示が採用されています。既知の値セットに制約されているパラメータはドロップダウンリストで制御され、整数値を必要とするパラメータは無効な文字がないか確認されます。
  • 2つのドライバシム環境設定パラメータが、Microsoft Exchangeメールボックスの移動や削除を制御するために追加されています。CDOEXMとExchangeメールボックスの移動が有効にされている場合に、すでにExchangeメールボックスを保持しているユーザオブジェクトのhomeMDB属性の値を設定すると、そのメールボックスは、新しいExchangeメッセージデータベースに移動されます。シムは、ドメイン内の移動だけをサポートします。したがって、新しいメッセージデータベースをホストするExchangeサーバは、シムで管理されるドメイン内に存在する必要があります。
  • ユーザアプリケーションまたはポリシーを介した役割ベースエンタイトルメントのサポートが拡大されました。『Novell Identity Manager 3.0管理ガイド』の「エンタイトルメントの作成と使用」を参照してください。
  • ドライバシムは、拡張クエリ(query-ex)をサポートします。拡張クエリでは、LDAP検索のページ区切りの結果が有効になります。この機能により、シムでは大規模なデータセットをActive Directoryからアイデンティティボールトに移行できます。Active Directoryからの移行の詳細については、Section 8.0, トラブルシューティングを参照してください。

1.2.2 Identity Managerの機能

Identity Managerの新機能については、『Identity Manager 3.0インストールガイド』の「Identity Manager 3の新機能」を参照してください。