1.3 ドライバに対する4つのJavaインタフェース
区切りテキスト用のドライバには、次の4つのJava*インタフェースが含まれています。
- InputSorter
- InputSource
- PreProcessor
- PostProcessor
これらのインタフェースにより、オプションで拡張機能を追加できます。拡張機能を使用しない場合も、以前と同様、ドライバは機能します。ただし、ドライバの動作を直接変更したくても、スタイルシートまたはDirXMLスクリプトからこの変更を行うことができなかった場合は、区切りテキスト用のドライバの機能を拡張すると便利です。
管理者が作成するJavaクラスを使用すれば、そのインタフェースを使用して、発行と購読のプロセスを次のようにカスタマイズできます。
Table 1-2 発行と購読のプロセスのカスタマイズ
発行 |
InputSorter |
複数の入力ファイルの処理順序を定義します。
ドライバがインストールされるシステムによって、デフォルトの処理順序が決まります。たとえば、NTシステムのファイルは、アルファベット順に処理されます。InputSorterを使用して、必要な処理順序を強制することができます。 |
発行 |
InputSource |
デフォルトの場所以外にあるデータを、ドライバが処理できるように提供します。
たとえば、FTPサーバをチェックして入力ファイルの有無を確認し、入力ファイルがあればローカルファイルシステムに転送して処理する、ということが考えられます。 |
発行 |
PreProcessor |
ドライバ処理用の入力ファイルを準備するために必要なデータ操作をドライバに直接結び付けます。
このインタフェースが使用可能になる以前、前処理はドライバとは無関係でした。監視アプリケーションを作成して別のディレクトリを監視させ、入力ファイルがあれば何らかの方法で前処理をした後、ドライバの入力ディレクトリにコピーすることが必要でした。PreProcessorを実装するクラスを作成すると、この種の前処理をより直接的に行うことができます。 |
購読 |
PostProcessor |
アイデンティティボールト出力を使用するアプリケーションで必要なデータ操作をドライバに直接結び付けます。 |
ドライバに対するこの機能拡張には、Javaプログラミングが必要です。詳細については、Javaインタフェースを使用したファイル処理のカスタマイズを参照してください。