オブジェクトビューは、ディレクトリ内のオブジェクトを参照して特定できるように設計されています。作業対象のオブジェクトを選択すると、それらのオブジェクトに対して実行するタスクを指定できます。ヘッダフレームの[オブジェクトの表示]アイコンをクリックすると、オブジェクトビューが開きます。
オブジェクトビューのナビゲーションフレームには、次に示すタブがあります。それぞれのタブでは、ディレクトリオブジェクトを異なる方法で参照し、特定することができます。
ツリータブでは、ConsoleOne™に似た外観のディレクトリツリーを参照できます。ツリービューでは、ナビゲーションフレームとコンテンツフレームの両方を使用してその機能を実現します。
図 4-1 iManagerのオブジェクトビューのツリータブ
ツリービューのナビゲーションフレームには、見慣れたConsoleOneのフォーマットでディレクトリ構造が表示されます。ナビゲーションフレームには、ボリューム(ファイルシステム)、オブジェクトを含むコンテナが表示されます。プラスアイコンとマイナスアイコンをクリックして、コンテナオブジェクトを展開または折りたたんで、ディレクトリツリーを参照できます。
デフォルトでは、ツリービューには、1コンテナあたり最大100個の従属オブジェクトが表示されますが、この設定は、オブジェクトビューの初期設定で変更できます。
ナビゲーションフレームでコンテナオブジェクトの1つを選択すると、そのコンテナに含まれるすべてのオブジェクトがコンテンツフレームに表示されます。コンテンツフレームは、ディレクトリオブジェクトを実際に操作するフレームです。コンテンツフレームには、いくつかのアクションを選択できるヘッダが表示されます。
ブレッドクラム: コンテンツフレームの最上部にあるツリービューでは、現在のコンテキスト内のコンテナに沿ってナビゲートできる、ブレッドクラム機能を使用できます。
タイトルバー: コンテンツフレームのタイトルバーには、現在選択されているコンテナオブジェクトの名前が表示されます。鉛筆アイコンをクリックすると、該当するコンテナのプロパティを編集できます。
オブジェクトリストヘッダ: オブジェクトリストヘッダでは、次のような操作ができます。
メニューバー: コンテンツフレームのメニューバーでは、オブジェクトに関連するアクションを選択できます。指定できる値は、次のとおりです。
新規: 「作成」タスクのドロップダウンメニューが開きます。
編集: 選択したオブジェクトのプロパティブックが開き、その属性を変更することができます。同じタイプのオブジェクトを複数選択すると、すべてのオブジェクトの属性を同じ値に設定できます。
メモ:オブジェクトリストでリーフオブジェクトのプロパティブックを選択して、開くこともできます。オブジェクトリストでコンテナオブジェクトを選択すると、選択されたコンテナが開き、そのコンテナの従属がすべて表示されます。コンテナオブジェクトの属性を編集するには、その属性のチェックボックスを選択して
をクリックします。削除: 選択したオブジェクトを削除します。編集するオブジェクトを選択するには、オブジェクトリストで、そのオブジェクトのチェックボックスを選択します。
アクション: 選択したオブジェクトについてサポートされているタスクのドロップダウンメニューが開きます。タスクを実行するには、ドロップダウンメニューからタスクを選択して、必要な情報を入力します。
メモ:RBSを構成している場合は、割り当てられた役割のタスクのみが[アクション]メニューに表示されます。
オブジェクト数: ツリービューのメニューバーの右側に、現在のページのオブジェクト数と、選択したコンテナ内のオブジェクトの合計数が表示されます。
すべて選択: ヘッダのチェックボックスは、表示されているオブジェクトのページの[すべて選択]チェックボックスとして機能します。
ソート: オブジェクトリストのすぐ上には、[名前]カラムのヘッダとソートアイコンが表示されています。 これらのいずれかをクリックすると、オブジェクトのソート方法が、アルファベットの昇順と降順とで切り替わります。
フィルタ定義: ヘッダの右端のオブジェクト数の下には、オブジェクトのフィルタアイコンが表示されています。. このアイコンを選択すると、オブジェクトリストに表示されるオブジェクト数を制限するフィルタを作成できます。必要に応じて、オブジェクトタイプおよびオブジェクト名をフィルタすることができます。
定義したフィルタに関係なくオブジェクトリストにコンテナオブジェクトを表示するには、
を選択します。ほとんどすべてのオブジェクト属性を使用してフィルタを作成できる、[高度なフィルタ]ダイアログを開くには、[高度なフィルタ]を選択します。詳細については、高度な選択を参照してください。
メモ:フィルタをアクティブにすると、フィルタアイコンが色付きのアイコンに変わり、アイコンの横にフィルタ設定が表示されます。高度なフィルタを設定すると、iManagerではフィルタアイコンの横にチェックマークアイコンが表示されます。
オブジェクトリスト: コンテンツフレームのオブジェクトリストには、ナビゲーションフレームで現在選択されているコンテナ内のすべてのオブジェクトが表示されます。デフォルトでは、オブジェクトリストには、1ページに100個のオブジェクトが表示されますが、この設定は、オブジェクトビューの初期設定で変更できます。
あるオブジェクトに対するアクションを実行するには、オブジェクトのチェックボックスをオンにし、オブジェクトリストヘッダからアクションを選択します。現在参照中のコンテナでアクションを実行するには、(現在レベルの)オブジェクトを選択します。
あるレベルから親コンテナに移動するには、二重ピリオドのオブジェクトを選択します。
重要:ツリービューでは、オブジェクトリスト内の複数ページにわたってオブジェクトを選択することはできません。複数ページにわたってオブジェクトを選択するには、オブジェクトビューの[参照]タブで、複数のオブジェクトに対するアクションを実行します。詳細については、参照を参照してください。
[参照]タブは、オブジェクトセレクタと同様のユーザインタフェースと機能を持つ、ディレクトリ参照ツールです。 [参照]ユーザインタフェースのナビゲーションについては、オブジェクトセレクタの使用を参照してください。
図 4-2 iManagerのオブジェクトビューの[参照]タブ
[参照]タブでは、ナビゲーションフレームだけですべての機能を使用できます。次のような主要なコンポーネントがあります。
オブジェクトフィルタ: ナビゲーションフレームの最上部にあるオブジェクトフィルタでは、オブジェクトリストに表示されるオブジェクト数を制限できます。条件を定義して
をクリックすると、フィルタが適用されます。重要:[参照]タブのオブジェクトフィルタは、ディレクトリオブジェクトにのみ適用されます。ファイルシステムのオブジェクトは、[参照]タブに表示されている場合でも、フィルタ処理されません。
オブジェクトフィルタでは次のフィールドを使用します。
コンテキスト: 指定したコンテキスト内のオブジェクトだけが表示されます。オブジェクトリストからコンテナを開く方法と同じ結果が得られます。
名前: 指定した名前フィルタに適合するオブジェクトだけが表示されます。 名前の一部を指定するには、アスタリスク(*)ワイルドカードを使用します。たとえば、ldap*、*cert、*server*のように指定します。
タイプ: 指定したタイプのオブジェクトだけが表示されます。
メモ:特定のオブジェクトタイプを選択すると表示されるプラスアイコン[+]をクリックすると、[高度な選択]ツールが開きます。このツールで属性レベルのフィルタ設定を指定できます。詳細については、高度な選択を参照してください。
ロード/保存: これら2つのリンクでは、以前定義したフィルタ定義をロードし、また現在のフィルタを再利用できるように保存できます。
複数選択/単一選択: これはオブジェクトリストの右上にあるリンクで、タスクを実行するオブジェクトの単一選択と複数選択を切り換えることができます。デフォルトのオプションは[単一選択]です。詳細については、オブジェクトの選択とフィルタリングを参照してください。
オブジェクトリスト: オブジェクトフィルタの条件による定義に従って、ディレクトリオブジェクトのリストが表示されます。デフォルトでは、オブジェクトリストには、1ページに100個のオブジェクトが表示されますが、この値は、オブジェクトビューの初期設定で変更できます。[前]ボタンと[次へ]ボタンを使用すると、オブジェクトページ間をナビゲートできます。 オブジェクトリスト内のオブジェクト間をナビゲートするには、次を実行します。
コンテナオブジェクトの横にある下矢印アイコンをクリックするとコンテナが開き、コンテナ内のオブジェクトがオブジェクトリストに表示されます。
オブジェクトリストの最上部にある上矢印アイコンをクリックすると、現在のコンテナのペアレントレベルのコンテンツが表示されます。これにより、ディレクトリツリーで1つ上のレベルに移動します。
コンテナまたはリーフのオブジェクトを選択すると、該当するタイプのオブジェクトに対するタスクが表示されたウィンドウが開きます。タスクを選択すると、コンテンツフレームにそのタスクのUIが表示されます。
[検索]タブは[参照]タブに似ていますが、ナビゲーションフレームにツリー構造が表示されるのではなく、指定した検索条件に適合するオブジェクトだけが表示されます。
図 4-3 iManagerのオブジェクトビューの[検索]タブ
[検索]タブでは、ナビゲーションフレームだけですべての機能を使用できます。次のような主要なコンポーネントがあります。
オブジェクト検索: ナビゲーションフレームの最上部にあるオブジェクト検索では、検索条件を定義できます。 検索条件を定義して
をクリックすると、指定された検索操作を実行できます。重要:[検索]タブのオブジェクトフィルタは、ディレクトリオブジェクトにのみ適用されます。ファイルシステムのオブジェクトは、[検索]タブに表示されている場合でも、フィルタ処理されません。
検索条件は、次のフィールドを使用して定義できます。
コンテキスト: 検索操作を開始するコンテナを指定します。従属コンテナを含めて検索するには、[
]を選択します。名前: 検索に使用するオブジェクト名フィルタを定義します。名前の一部を指定するには、アスタリスクワイルドカードを使用します。たとえば、ldap*、*cert、*server*のように指定します。
タイプ: 検索に使用するオブジェクトタイプフィルタを定義します。指定したタイプのオブジェクトだけがiManagerに表示されます。
メモ:特定のオブジェクトタイプを選択すると表示されるプラスアイコン[+]をクリックすると、[高度な選択]ツールが開きます。このツールで属性レベルのフィルタ設定を指定できます。詳細については、高度な選択を参照してください。
ロード/保存: これらのリンクでは、以前定義した検索条件をロードし、また現在の検索条件を再利用できるように保存できます。
複数選択/単一選択: これは結果リストの右上にあるリンクで、タスクを実行するオブジェクトの単一選択と複数選択を切り換えることができます。デフォルトのオプションは[単一選択]です。詳細については、オブジェクトの選択とフィルタリングを参照してください。
結果リスト: 検索結果が表示されます。デフォルトでは、オブジェクトリストには、1ページに100個のオブジェクトが表示されますが、この値は、オブジェクトビューの初期設定で変更できます。[前]ボタンと[次へ]ボタンを使用すると、結果ページ間をナビゲートできます。 コンテナまたはリーフのオブジェクトを選択すると、該当するタイプのオブジェクトに対するタスクが表示されたウィンドウが開きます。タスクを選択すると、コンテンツフレームにそのタスクのUIが表示されます。
メモ:[検索]タブでは、コンテナオブジェクトを開くなど、結果リストでオブジェクトをナビゲートすることはできません。移動するには、[ツリー]タブまたは[参照]タブを使用します。