iManagerは、フェールオーバー機能なしで出荷されるセッションベースのツールですが、iManagerをクラスタ化された環境で実行できます。クラスタ化の詳細については、OES クラスタ化のマニュアルを参照してください。
仮想IPの移動先であるクラスタ(つまり、アクティブ/アクティブクラスタ)内のノード上にあるiManagerを、インストールして設定します。
iManagerを実行するノードで障害が発生した場合、Novell Cluster Services®は、障害のあるノードを検出し、クラスタ内の別のノード上にある仮想IPアドレスを移動(再ロード)します。
Novell Cluster Servicesに付属しているGeneric_IP_Serviceテンプレートを使って、iManagerという新しいクラスタリソースを作成します。
このクラスタリソースは、クラスタ内のノード間を移動する仮想IPアドレスを使用します。新しいクラスタリソースを作成する場合、ウィザードに従って、ロードスクリプトとアンロードスクリプトを作成します。
ロードスクリプトとアンロードスクリプトを検証します。
ロードスクリプトは、次の行のみを含むようにする必要があります(それ以外の行はコメント化する必要があります)。
. /opt/novell/ncs/lib/ncsfuncs
exit_on_error add_secondary_ipaddress xxx.xxx.xxx.xxx
exit 0
アンロードスクリプトは、次の行のみを含むようにする必要があります(それ以外の行はコメント化する必要があります)。
. /opt/novell/ncs/lib/ncsfuncs
ignore_error del_secondary_ipaddress xxx.xxx.xxx.xxx
exit 0
iManager URLを参照します。
これで、iManagerサービスの可用性が高まりました。ただし、実行中のセッションはフェールオーバーしません。ユーザ操作の途中でサービスで障害が発生した場合、ユーザは中断された操作を再認証して、再開する必要があります。
iManager、およびTomcatは別のノードですでに実行されているため(アクティブ/アクティブ)、Novell Cluster Servicesが仮想IPを別のノードに移行(移動)する場合、これらのアプリケーションをロードする時間はありません。
アクティブ/パッシブクラスタは、多くの設定が必要になり、フェールオーバーのたびにロードしている間待たされることになるため、使用する利点がほどんどありません。それでも、iManagerをアクティブ/パッシブクラスタ化されたリソースとして設定する場合は、iManagerとその依存関係(Tomcatなど)をロードおよびアンロードするクラスタリソースを作成する必要があります。iManagerの可用性を高めたいすべてのノードで、以上のようにiManagerを設定する必要があります。