NSSストレージプールおよびボリュームの再構築

ストレージプールおよび論理ボリュームを修復する場合、NSSはVERIFYおよびREBUILDユーティリティを使用します。

VERIFYは、データブロックの不整合やその他のエラーを検索することにより、NSSプールでのファイルシステムの完全性を検査します。このユーティリティにより、ファイルシステムの問題の有無が明確になります。

REBUILDはオブジェクトツリーの既存のリーフを検証および使用して、システム内のその他のすべてのツリーを再構築します。再構築中のボリュームにユーザがアクセスできないようにするため、REBUILDを実行する前にプール(およびそのプール内のすべてのボリューム)を非アクティブにする必要があります。ストレージプールを非アクティブにすると、プール内のすべてのボリュームは自動的に非アクティブになります。

REBUILDは、サーバのDOSドライブのルートにあるvolume_name.rlfと呼ばれるエラーファイルに、エラーおよびトランザクションをコピーします。特定のNSSボリュームを再構築するたびに、以前のエラーファイルは上書きされます。古いエラーファイルを残す必要がある場合は、それらを他の場所に移動してください。再構築後、NSSボリュームがアクティブモードになっていないときには、エラーファイルを調べることができます。

REBUILDは、VREPAIRと同じではありません。REBUILDは、ファイルシステムを回復するための最終的な手段としてのみ使用します。REBUILDを使用してデータの破損から回復する場合、処理中にデータの一部が失われることがあります。

REBUILDおよびVERIFYを使用すると、DOSドライブのルートにログファイルが生成されます。

  1. REBUILDを実行するには、サーバコンソールで次のコマンドを入力します。

    nss/poolrebuild=<poolname>

    これにより、システムのブロックがすべて検証および分析されます。ボリュームにエラーがあれば、そのエラーが画面に表示されます。このときNSSボリュームは保守モードを維持します。エラーがない場合は、アクティブな状態に戻ります。この後で、ボリュームを再度マウントする必要があります。

    また、「nss /verify」と入力してプール名のリストを取得し、プールを選択することにより、プールを検証することもできます。検証では、プールは読み込み専用で評価されます。



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