14.2 eDirectory

Novell® eDirectoryは、Novell OES (Open Enterprise Serverの主要コンポーネントで、次の機能を備えています。

このセクションでは、次のタスクについて説明します。

14.2.1 eDirectoryの管理

iManagerはOES eDirectory管理ツールであり、eDirectoryのすべての管理タスク、およびOESコンポーネントのほとんどの管理タスクで使用します。たとえば、次のタスクがあります。

  • ユーザおよびグループオブジェクトを含むeDirectoryオブジェクトの作成

  • eDirectoryオブジェクトの管理

  • eDirectory内にあるOESサービスコンポーネントのコントロールの設定および管理

  • その他のOESコンポーネント管理ツールへのアクセス

iManagerの使用方法の詳細については、『Novell iManager 2.7 Administration Guide』を参照してください。

14.2.2 eDirectoryツリーの計画

eDirectoryがネットワークにインストールされていない場合は、OESをインストールする前に、eDirectoryツリーについて慎重に検討し、計画を立てることが重要です。

OES 2: Lab Guide for Linux』および『Lab Guide for OES NetWare』の両方のマニュアルで、eDirectoryを使い始めるために有益な、eDirectoryの計画を紹介しています。

eDirectoryを使い始めるための詳細については、『Novell eDirectory 8.8 Installation Guide』のDesigning Your Novell eDirectory Networkを参照してください。

eDirectory 8.8での新機能については、『Novell eDirectory 8.8 What's New Guide』を参照してください。

14.2.3 eDirectoryの共存とマイグレーション

Novell Directory Services® (NDS®)はNetWare 4.0で導入されました。NDSの後継であるNovell eDirectoryは、Microsoft Windows、Red Hat *、およびSUSE® Linuxバージョン、ならびに、さまざまなUNIX*の変種(Solaris *、AIX *、および HP-UX *)でも使用可能です。

eDirectoryの発展に伴い、後方互換性の問題が起こりました。たとえば、NetWare 4.xから5.xへの移行は、NDSのアップグレードのみならず、IPX™からTCP/IPへの移行も絡みます。 この移行は、共通スキーマおよびセキュリティ関連コンポーネントに、多大な影響をもたらしました。Novellは、新しいeDirectoryのバージョンへの移行に必要な移行ツールおよびサポートを、常に提供してきました。

OES 2 LinuxではeDirectory 8.8が導入されています。既存のOES 1 SP2 NetWare (NetWare 6.5 SP6)サーバ、eDirectory 8.7.3のアップグレードが引き続き使用できます。新しくNetWareをインストールする場合は、eDirectoryバージョン8.8が必要です。

完全な共存とマイグレーションの情報および処理手順については、『Novell eDirectory 8.8 Installation Guide』のMigrating to eDirectory 8.8 SP2を参照してください。