6.8 iPrint

iPrintには次の実装に関する注意事項があります。

6.8.1 混合プラットフォーム間でのクラスタフェールオーバはサポートされていない

クラスタ化されたiPrintサービスは、同じOES 2プラットフォーム(LinuxまたはNetWare®)にのみフェールオーバできます。

6.8.2 OES 2 LinuxでのプリンタドライバのアップロードにはCUPS管理者資格情報が必要

PPDは、Windowsのプリンタドライバに相当する、Linuxのドライバです。

iPrintクライアントには、高セキュリティおよび低セキュリティという2種類のバージョンがあります。デフォルトでは、エンドユーザおよび管理者は、Webの[iPrint Printer List]ページを使って高セキュリティクライアントをインストールします。

つまり、管理者はPPDをアップロードする際、CUPS管理者資格情報を送信するよう要求されます。ただし、「CUPS管理者資格情報が必要であり、rootユーザ資格情報は機能しない」ということは示されません。

6.8.3 iManagerプラグインはプラットフォーム特定

iManagerプラグインは、各サーバプラットフォームで違います。そのため、OES 2 LinuxサーバおよびOES 2 NetWareサーバの両方でiPrintサービスを実行している場合は、iPrintを管理するためにiManagerの2つのインスタンスが必要です。各プラットフォームに1つずつです。

6.8.4 LinuxのiPrintクライアントは自動的にインストールしない

Windows版iPrintクライアントをインストールしていたユーザは、[開く]オプションを選択して、クライアントを自動インストールしたいと考えるはずです。ただし、iPrintクライアントをLinuxワークステーションにインストールする際に、パッケージマネージャがまだNovell Linux Desktop内にあるためにインストールおよび設定されていない場合、RPMパッケージを保存してからiPrintクライアントを手動でインストールする必要があります。詳細については、 OES 2: iPrint for Linux Administration Guide Linux: iPrint Client を参照してください。

6.8.5 iPrintはOES 2 LinuxサーバのCUPSプリントを無効にする

iPrintを利用する場合、CUPSによってプリントジョブが作成されてから、そのプリントジョブがプリントマネージャに送信されます。OESにiPrintをインストールしている場合、サーバから直接印刷する処理は無効になります。これは、性能と拡張性を確保するためです。

6.8.6 プリンタドライバのアップロードのサポート

LinuxワークステーションからのPPDプリンタドライバのアップロードには、Mozilla*ベースのブラウザが必要です。[Add Form System]ボタンのみが、ドライバのアップロードで使用できます。KonquerorのようなMozillaベースではないブラウザは、ドライバのアップロードには使用できません。

WindowsワークステーションからのPPDプリンタドライバのアップロードには、Internet Explorer 5.5以降が必要です。他のWindowsのブラウザは、ドライバのアップロードに使用できません。

Windowsのプリンタドライバをアップロードできるのは、次の場合だけです。

  • Windowsワークステーションから。

  • Internet Explorer 5.5以降を使用する。

プラットフォームに関係なく、WindowsプリンタドライバをMozillaベースまたはその他のブラウザを使ってアップロードすることはできません。