Novell® OES 2には、いくつかの管理ユーティリティが備わり、これらを使用して、eDirectory™の設定および管理からネットワークサービスやオープンソースソフトウェアの設定に至るまで、ネットワーク内のすべてを管理できます。この節では、よく使用されるユーティリティを一覧にし、それらを概説します。
すべてのOES管理は可能な限りブラウザベースのツールで実施することをお勧めします。ブラウザベースのツールを使用すると、さまざまなタスクの実行に必要なすべてのシステムコマンドを見落とすことなく、正しい順序で確実に実行できます。
「表 11-1」は、OES管理ツールに関する情報へアクセスするためのクイックリファレンスです。一覧表示されている各タスクの処理手順は、管理ガイド、または各ツールで管理するサービスのマニュアルで説明します。
表 11-1 OES管理ツールのクイックリファレンス
ツール |
仕事 |
アクセス方法またはURL/ユーザ名 |
メモ |
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Apache Manager |
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初期ページからApache Managerにアクセスする
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NetWareからしか実行できませんが、複数のプラットフォーム上のApache Webサーバを設定できます。 Apache Managerの使用方法については、『Apache Web Server for NetWare Administration Guide for OES』を参照してください。 |
bash (Linux) |
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Linuxサーバでコマンドプロンプトにアクセスします。 |
bashの概要や使用方法などの詳細については、Webを検索してください。シェルの使用方法に関する多くの記事やチュートリアルが見つかります。 |
BASH (NetWare) |
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NetWareのコンソールプロンプトでシェルを開始するには、次のように入力します。 bash.nlm |
NetWare上でのBASHコマンドの詳細な使用方法については、マニュアルページを参照してください。シェルプロンプトで次のように入力します。 man bash 詳細については、『OES 2: Utilities Reference』の このバージョンのNetWare用BASHのソースファイルは、forge.novell.comから入手できます。 |
ConsoleOne® (NetWare) |
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重要:iManager 2.7を実行しているサーバでConsoleOneを実行している場合は、ConsoleOne 1.3.6h以降をインストールする必要があります。それ以前のバージョンでは、iManagerでJClientエラーが起こります。 ConsoleOneの詳細については、『ConsoleOne 1.3.x User Guide』を参照してください。 |
Health Monitoring Services |
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いずれのプラットフォームでも、管理者以外またはroot以外のユーザは機能が限定されます。 Linux上のNRMでは、NetWare上のNRMに含まれる機能の一部が含まれていません。 詳細については、『OES 2: Novell Remote Manager for NetWare Administration Guide』または『OES 2: Novell Remote Manager Administration Guide for Linux』を参照してください。 OES 2 LinuxのHealth Monitoring Servicesは、WBEM (Web-Based Enterprise Management)イニシアチブが提供するCIM (Common Information Model)を使用します。WBEMの詳細については、「DMTF Webサイト」を参照してください。 |
iManager 2.7 |
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SSL接続(HTTPS)が必要です。 HTTPとHTTPSの両方の要求でSSL接続が確立されます。 iManagerの使用方法の詳細については、『Novell iManager 2.7 Administration Guide』を参照してください。 「iManager Workstation」も参照してください。 |
iManagerワークステーション(旧Mobile iManager) |
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Linuxワークステーションでは、次の処理を実行します。
Windowsワークステーションでは、次の処理を実行します。
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SSL接続(HTTPS)が必要です。 HTTPとHTTPSの両方の要求でSSL接続が確立されます。 iManagerワークステーションの使用方法の詳細については、『Novell iManager 2.7 Administration Guide』の iManagerも参照してください。 |
iMonitor |
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iMonitorは、DSBrowse、DSTrace、DSDiagなどのツール、およびDSRepairで使用可能な診断機能に代わるWebベースの機能を提供します。 そのため、iMonitorの機能はサーバに重点を置いています。つまり、eDirectoryツリー全体ではなく、各eDirectoryエージェント(ディレクトリサービスの実行中のインスタンス)のヘルス状態をレポートします。 詳細については、『Novell eDirectory 8.8 Administration Guide』の |
INETCFG (NetWare) |
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詳細については、『OES 2: Utilities Reference』の |
IPアドレスマネージャ(NetWare) |
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詳細については、『OES 2: Novell IP Address Management for NetWare Administration Guide』を参照してください。 |
iPrint Map Designer |
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OES 2 Linuxサーバの処理手順については、『OES 2: iPrint for Linux Administration Guide』の OES 2 NetWareサーバの処理手順については、『OES 2: iPrint Administration Guide for NetWare』の |
MySQL 4.0 (phpMyAdmin) (NetWare) |
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詳細については、『OES 2: Novell MySQL for NetWare Administration Guide』を参照してください。 |
NetStorageのWebインタフェース |
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NetStorageのWebインタフェースを使用します。 |
管理者ユーザ(または同等のユーザ)は、NSSデータボリュームのディレクトリおよびユーザ割り当てを設定できます。また、NSSボリューム上のディレクトリとファイルのファイルシステムトラスティ、トラスティ権、および属性も設定できます。さらに、削除したファイルをサルベージしたりパージしたりできます。 詳細については、次のどちらかの文書を参照してください。 |
NetWareコマンドラインユーティリティ |
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サーバコンソールまたはリモート接続を使用してコマンドを入力します。 |
詳細については、『OES 2: Utilities Reference』を参照してください。 |
Novell Client |
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NovellのNアイコンを使用して、これらのタスクやその他のタスクにアクセスします。 |
管理者ユーザ(または同等のユーザ)は、NSSデータボリュームのディレクトリおよびユーザ割り当てを設定できます。また、NSSボリューム上のディレクトリとファイルのファイルシステムトラスティ、トラスティ権、および属性も設定できます。さらに、削除したファイルをサルベージしたりパージしたりできます。 詳細については、『Novell Client 4.91 for Windows XP/2003 Installation and Administration Guide』の |
Novell iFolder® 3.6 |
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iFolder 3.6の管理の詳細については、『Novell iFolder 3.6 Administration Guide』の次の章を参照してください。 |
NRM (Novell Remote Manager) |
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どちらのプラットフォームでも、管理者以外またはルート以外のユーザは機能が限定されます。 Linux上のNRMでは、NetWare上のNRMに含まれる機能の一部が含まれていません。 詳細については、『OES 2: Novell Remote Manager for NetWare Administration Guide』または『OES 2: Novell Remote Manager Administration Guide for Linux』を参照してください。 |
NSSMU (NSS Management Utility) |
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NetWareシステムコンソールのプロンプトで、次の処理を実行します。
Linuxのコマンドプロンプトで、次の処理を実行します。
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NSSMU (NSS Management Utility)は、NSS (Novell Storage System)の論理ファイルシステムを管理するためのサーバコンソールアプリケーションです。 LinuxのNSSMUのスナップショット機能は、NetWareのNSSMUでは使用できません。LinuxのNetWareのスナップショットを作成するためには、iManagerを使用します。 詳細については、『OES 2: NSS File System Administration Guide』の |
OpenSSH (クライアントアクセス) |
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好みのSSHクライアントを使用してサーバに接続します。 |
Linuxでは、OpenSSHはデフォルトでインストールされ、LUM対応サービスとしてeDirectoryユーザによってアクセスされます。詳細については、セクション 11.4, OES 2 Linux上のSSHサービスを参照してください。 OES 2 NetWareでは、サーバコンソールでsshd.nlmをロードします。 ネットワーク上のワークステーションからOpenSSHを使用するには、PuTTyなどのサードパーティ製のSSHユーティリティをダウンロードしてください。詳細については、『OpenSSH Administration Guide 』の |
OpenSSH (Linux) |
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要件:
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OpenSSH拡張管理(NetWare) |
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詳細については、『OpenSSH Administration Guide』の |
OpenSSH簡易管理(NetWare) |
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詳細については、『OpenSSH Administration Guide』の |
OpenWBEM |
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NetWareでは、「sys\system\cimom\etc\openwbem\openwbem.conf」にアクセスします。 Linuxでは、/etc/openwbemにアクセスします。 |
詳細については、『OES 2: OpenWBEM Services Administration Guide』を参照してください。 |
Perl |
Larry Wallが開発したプログラミング言語で、次の特長があります。
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Linuxでは、関連RPMファイルをインストールします。 NetWareの場合は、Novell Developer Webサイトの手順を参照にしてください。 |
Perlの概要や使用方法などの詳細については、Webを検索してください。この強力で汎用性の高いプログラミング言語の使用方法に関する多くの記事やチュートリアルが見つかります。 |
QuickFinder™サーバマネージャ |
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Linuxへのアクセス(LUM)に対応したローカルユーザおよび任意のeDirectoryユーザには、QuickFinderの管理権限を割り当てることができます。 詳細については、『QuickFinder 5.0 Server Administration Guide』を参照してください。 |
RConsoleJ (NetWare) |
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詳細については、『OES 2: Remote Server Management for NetWare Administration Guide』の |
Remote Manager |
Novell Remote Managerを参照してください。 |
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eDirectory対応のSNMP |
標準のSNMPツールを使用して次の処理を実行できます。
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SNMPのサポートはeDirectoryと共にインストールされます。 eDirectory対応のSNMPの詳細については、『Novell eDirectory 8.8 Administration Guide』の |
SUSE® Linuxの監視ユーティリティ |
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コマンドプロンプトでコマンドを入力します。 |
詳細については、『SLES 10 SP1 Installation and Administration Guide』の |
TCP/IPの環境設定(NetWare - NRM) |
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詳細については、『OES 2: Novell TCP/ IP for NetWare Administration Guide』の |
TCP/IPプロトコル情報(NetWare - NRM) |
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詳細については、『OES 2: Novell TCP/ IP for NetWare Administration Guide』の |
Tomcat管理(NetWare) |
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詳細については、『Tomcat for NetWare Administration Guide for OES』の |
Tomcatマネージャ(NetWare) |
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詳細については、『Tomcat for NetWare Administration Guide for OES』の |
YaST (SUSE Linux) |
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GNOMEインタフェースからYaSTにアクセスするためには、[ ]をクリックして[ ]を選択し、YaSTコントロールセンタを開始します。コマンドプロンプトでYaSTにアクセスするためには、yastと入力します。 |
詳細については、『SLES 10 SP1 Installation and Administration Guide』の |