eDirectoryは、OESの強力なネットワークサービスとセキュリティ機能の根幹を成すものです。
既存のeDirectoryツリーにOESをインストールする場合は、セクション 14.2.3, eDirectoryの共存とマイグレーションの内容を理解しておく必要があります。
ネットワーク上にeDirectoryツリーを新規に作成する場合は、1台目のサーバをeDirectoryツリーにインストールする前に、いくつかの作業を計画に追加する必要があります。1台目のサーバが重要である理由は、次の2つです。
初回のインストール時に、eDirectoryツリーの基本構造を作成するため。
1台目のサーバによって常設の社内認証局がホストされるため。
eDirectoryツリーが自社のニーズを満たすようにするには、次の点に関してじっくり計画を立てる必要があります。
eDirectoryツリーの構造:
ツリーを適切に設計すれば、サーバ、ユーザ、プリンタなどに対するコンテナを作成できます。また、地理的に分散した場所どうしでデータを効率的に転送できます。詳細については、 Novell eDirectory 8.8 Administration Guide
の Designing Your Novell eDirectory Network を参照してください。
時刻の同期: eDirectoryを利用する場合、すべてのOES 2サーバ(NetWareサーバとLinuxサーバ)の間で時刻が同期している必要があります。詳細については、セクション 12.3, [時刻同期]を参照してください。
パーティションとレプリカ:
eDirectoryでは、ツリーをパーティション分割することにより、拡張性を確保できます。また、パーティションのレプリカ(コピー)を作成すれば、ツリー内の耐障害性を確保できます。eDirectoryツリーにインストールされた1~3台目のサーバには、ツリーのルートパーティションのレプリカが自動生成されます。パーティションとレプリカは、必要に応じて追加作成できます。詳細については、 Novell eDirectory 8.8 Administration Guide
の Managing Partitions and Replicas を参照してください。
これらの計画作業およびeDirectoryに関するその他の計画作業については、『Novell eDirectory 8.8 Administration Guide』を参照してください。
また、OESの各種Lab Guideには、eDirectory内でのコンテナオブジェクトの作成、およびグループオブジェクトやユーザオブジェクトの作成作業に関する、基本的な情報が記載されています。