OESをインストールする前に、次の各項に記載されている情報について、理解しておく必要があります。
OES 2 Linuxをインストールする際に必要な、ソフトウェアとネットワークの準備作業について、図 3-1に示します。
メモ:セクション 4.0, OES 2ソフトウェアの入手と準備では、次の図に示されているISOイメージファイルとネットワークインストールスクリプトを入手する方法について、説明しています。
図 3-1 OES 2 Linuxのインストールの準備
詳しい手順については、 OES 2: Linux Installation Guide
の Setting Up an Installation Source を参照してください。
OES 2 NetWareをインストールする際に必要な、ソフトウェアとネットワークの準備作業について、図 3-2に示します。この図に示されている各ステップについては、後続の項で説明します。
メモ:セクション 4.0, OES 2ソフトウェアの入手と準備では、次の図に示されているISOイメージファイルを入手する方法について、説明しています。
図 3-2 OES 2 NetWareのインストールの準備
詳細説明については、 OES 2: NetWare Installation Guide
の Installing OES 2 NetWare (Physical) を参照してください。
前述の「OES 2 Linuxのインストール作業の概要」および「OES 2 NetWareのインストール作業の概要」で説明したように、OES 2 LinuxおよびOES 2 NetWareは、物理メディアを使ってインストールすることも、ネットワーク上のファイルを使ってインストールすることもできます。
OES 2 Linuxの様々なインストール方式について、『OES 2: Linux Installation Guideで説明しています。
CD/DVDからのインストール: SLES 10 SP1は、CDまたはDVDからインストールできます。インストール後に、OES 2 LinuxをCDからインストールします。これらのCDまたDVDは、すべてNovell認定リセラーから入手できます。また、ダウンロードしたISOイメージファイルから作成することもできます。
OES 2: Linux Installation Guide
の Preparing Physical Media for a New Server Installation or Upgrade を参照してください。
ネットワークを使ったインストール: NFS、FTP、またはHTTPプロトコルを使用して、ネットワークからインストールできます。
ネットワークからのインストールを使用した場合、インストール時にサーバ上でCDを何度も入れ替える必要がありません。
OES 2: Linux Installation Guide
の Preparing a Network Installation Source を参照してください。
自動インストール: Auto YaSTファイルを使用して、ネットワークからインストールできます。
この方法のインストールでは、インストール処理中の入力作業は発生しません。この方法は、同じような設定の複数サーバをインストールするときに特に便利です。
OES 2: Linux Installation Guide
の「Using AutoYaST to Install and Configure Multiple OES 2 Linux Servers」を参照してください。
OES Netwareには2種類のインストール方式があります。どちらの方式も『OES NetWare Installation Guide』に記載されています。
CD/DVDからのインストール: Novell認定リセラーから入手したCDまたはDVDを使ってインストールする方法と、ダウンロードしたISOイメージファイルからCDまたはDVDを作成する方法があります。
OES 2: NetWare Installation Guide
の Accessing the Installation Files を参照してください。
ネットワークを使ったインストール: ネットワークを使ってインストールできるのは、Novell Clientソフトウェアを使用してDOSパーティションをあらかじめ作成し、CDまたはDVD内のファイルをネットワークにコピーしている場合です。
このインストール方式を使用した場合、インストール時にサーバ上でCDを何度も入れ替える必要がありません。
OES 2: NetWare Installation Guide
の Accessing the Installation Files を参照してください。
OES 2 LinuxおよびOES 2 NetWareの両方に、事前定義のサーバインストール方式があります。これを使用すると、ネットワークサービスの特定セットの提供に必要なコンポーネントのみをインストールできます。OES 2では、このサーバタイプをパターンと呼んでいます。
たとえば、エンタープライズレベルのプリントサービスを提供するOES 2サーバをインストールする場合、インストール作業中に
パターンを選択します。インストールするサーバの目的に合致するタイプが存在する場合は、常に事前定義サーバタイプを使ったインストールを行ってください。インストールするサーバの目的に合致するタイプが存在しない場合は、必要なサービスコンポーネントのみを指定して、カスタマイズされたOES 2サーバをインストールすることができます。
サーバパターンの詳細については、インストールガイドを参照してください。
OES 2 Linux:
OES 2: Linux Installation Guide
の OES Services Pattern Descriptions を参照
OES 2 NetWare:
OES 2: NetWare Installation Guide
の Choosing a Server Pattern を参照
一般に企業がソフトウェア製品を導入する際、「まず小規模サーバ環境に導入して動作をテストし、その後全面的に導入する」という方法を採ります。『OES 2: Lab Guide for Linux』では、すべての基本OES 2サービスのインストール方法および試用手順について説明しています。
多くの企業が、Linux上でNovell Storage Services (NSS)を実行することに関心を持っています。ドライブが1台しかないサーバ上でNSSを使ってみたい場合は、 OES 2: Linux Installation Guide
の Installing Linux with EVMS as the Volume Manager of the System Device の手順に確実に従ってください。