IP検出では、次の環境設定を使用します。これらの設定は、必要に応じて変更できます。
同時に処理できる検出数(デフォルトは5)
検出から除外するIPサブネットまたはIPアドレス範囲
使用するディカバリテクノロジ(デフォルトは、LDAP、MACアドレス、WinAPI、ZENworks、SSH)
ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。[管理ゾーンの設定]パネルで、[
]をクリックし、次に[ ]オプションをクリックします。[検出プロセス設定]パネルで、必要に応じて次の設定を変更します。
最大同時検出: 1つの検出タスクは、1つ以上の検出リクエストで構成されます。IPベースの検出タスクでは、各検出技術と特定の範囲にあるIPアドレスごとにリクエストが作成されます。そのため、10のIPアドレスを検出するために6つの技術を使用する場合、60のリクエストが作成されます。LDAPベースの検出タスクでは、検出対象のコンテキストまたはグループごとにリクエストが作成されます。
このフィールドを使用して、ZENworksサーバが同時に処理できる検出リクエストの最大数を指定します。値を小さくすると、ネットワーク上のトラフィックの負荷が軽減されますが、検出タスクを完了するまでの時間が長くなります。ネットワーク負荷がピークの時間帯に検出タスクをスケジュールする場合は、値を小さくする必要があります。値を大きくすると、反対の効果があります。つまりトラフィックの負荷は増大しますが、タスクの完了が速くなります。
検出技術: 検出プロセスにはさまざまな検出技術を使用できます。複数の技術が使用される場合、検出プロセスがその技術ごとに検出リクエストを開始し、すべての技術のリクエストは同時に実行されます。これは、それぞれのターゲットIPアドレスに対して行われます。たとえば、MAC Address、SNMP、およびWMIを使用する場合、検出プロセスにより各ターゲットIPアドレスに対して3つのリクエストが作成されます。リクエストはキューに入り、[
]設定に従い実行されます。検出されたデバイスに関する情報を複数の技術が返信する場合、情報はマージされます。情報が競合する場合は、検出プロセスが「最善」の情報を選択します。
使用する検出技術が少なければ、検出タスクが完了するまでにかかる時間は短くなりますが、受け取る情報の量も減少することがあります。
各技術の詳細については、セクション 1.3, IP検出技術を参照してください。
[除外するアドレス]パネルでは、IP検出から除外するIPサブネットまたはIPアドレス範囲を指定できます。
メモ:すべてのディカバリタスクは、管理ゾーンレベルで指定されたIPアドレス範囲を継承します。IPアドレス範囲がタスクレベルで指定されている場合、管理ゾーンとディカバリタスクとを組み合わせた範囲が検出から除外されます。
除外するIPアドレスは、手動で追加したり、CSVファイルからインポートできます。
除外するIPアドレスを手動で追加するには、次の手順に従います。
[
]フィールドで、次の形式のいずれかを使用してIPアドレスを入力します。xxx.xxx.xxx.xxx: 1つのアドレス向けの標準のドット区切り表記です。たとえば、「123.45.167.100」と入力します。
xxx.xxx.xxx.xxx - xxx.xxx.xxx.xxx: アドレスの範囲を示す標準のドット区切り表記です。たとえば、「123.45.167.100 - 123.45.167.125」と入力します。
xxx.xxx.xxx.xxx/n: 標準のCIDR (Classless Inter-Domain Routing)表記法です。CIDRを使用すると、IPアドレスのドット付きの10進数の部分が、8ビットずつの4つのバイトから構成される32ビットの2進数に変換されます。スラッシュの後に続く数字(/n)は、プレフィックスの長さを表わし、アドレスの左側から数えた共有初期ビットの数です。/nの数は0~32のいずれかで、8、16、24、および32が通常使われる数です。たとえば、123.45.167.100/24は、123.45.167で始まるすべてのIPアドレスと一致します。IPアドレスの範囲を[ ]リストに追加すると(次の手順を参照)、リストが自動的に展開され、ドット付き10進数表記法でアドレスの範囲が表示されます。
[
]リストにIPアドレスの範囲を追加するには、[ ]をクリックします。CSVリストを使用して除外するIPアドレスをインポートするには、次の手順に従います。
[
]リストで、[ ]をクリックします。[CSVファイルのインポート]ダイアログボックスが表示されます。
[
]をクリックして、IPアドレスのカンマ区切りまたはカラム形式のリストを含むファイルを参照して選択します。[
]をクリックします。[ネットワーク検出設定]パネルで、必要に応じて次の設定を変更します。
IP設定: これらの設定は、WMIおよびSNMP検出技術を使用するときに適用されます。
最初のpingタイムアウト: 検出技術がICMPクエリ(ping)への応答を待つ時間を指定します。
pingの最大再試行回数: 中止する前にpingを繰り返す回数を指定します。
再試行ごとのpingのタイムアウトの増分: 各再試行に指定した時間が追加されます。たとえば、最初のpingタイムアウトが200 ms、pingの最大再試行回数が3、増分が200 msの場合、最初の再試行のタイムアウトは400、2度目の再試行のタイムアウトは600、3度目の再試行のタイムアウトは800になります。
名前の検索を実行する: リバース検索を使用して、ターゲットIPアドレスとDNS名を関連付けます。DNS名を検出したくない場合は、このオプションの選択を解除します。
SNMP設定: これらの設定は、SNMP検出技術を使用するときに適用されます。
最初のSNMPタイムアウト: パケットが失われたと仮定する前に、検出技術がSNMPクエリへの応答を待つ時間を指定します。
SNMPの最大再試行回数: 中止する前にSNMPクエリを繰り返す回数を指定します。
再試行ごとのSNMPのタイムアウトの増分: 各再試行に指定した時間が追加されます。たとえば、最初のSNMPタイムアウトが 500 ms、SNMPの最大再試行回数が 3、増分が 1000 msの場合、最初の再試行のタイムアウトは1500、2度目の再試行のタイムアウトは2500、3度目の再試行のタイムアウトは3500になります。
[
]をクリックし、変更を保存します。