ZENworks Configuration Managementは、デバイスをリモートで管理できるリモート管理機能を提供します。リモート管理では、次の操作をサポートします。
リモートコントロール: 管理コンソールから管理対象デバイスをリモートコントロールできます。これにより、ユーザをサポートし、問題の解決を支援できます。 ユーザがデバイスで実行できるすべての操作を実行できます。
リモートビュー: 管理対象デバイスをコントロールするのではなく、管理対象デバイスに接続して管理対象デバイスを表示できるようにします。これは、ユーザのワークステーションで発生している問題を解決する際に役立ちます。たとえば、管理対象デバイスのユーザが特定の操作を実行している様子を監視し、その実行方法が間違っていないかどうかを確認できます。
リモート実行: 管理コンソールから管理対象デバイスですべての実行可能ファイルを実行できます。リモートでアプリケーションを実行するには、[リモート実行]ダイアログボックスで実行名を指定します。アプリケーションが管理対象デバイス上のシステムパスにない場合は、アプリケーションの完全なパスを指定します。たとえば、regeditコマンドを実行して、管理対象デバイスでレジストリエディタを開くことができます。 [リモート実行]ダイアログボックスには、コマンド実行のステータスが表示されます。
リモート診断: 管理対象デバイス上の問題を診断し、分析できます。 これにより、問題の解決に要する時間が短縮されると共に、問題の発生しているデバイスまで技術者が出向くことなく、問題を抱えているユーザを支援できるようになります。デスクトップを稼動させたまま診断を実行できるため、ユーザ側の生産性も向上します。
ファイル転送: 管理コンソールと管理対象デバイス間でファイルを転送できます。
次の項では、リモート管理の設定および各操作の実行方法について説明します。
デフォルトでは、デバイス上でZENworks Adaptive Agentがリモート管理コンポーネントと共に展開されている場合は、管理対象デバイス上にセキュアリモート管理ポリシーが作成されます。デフォルトポリシーを使用してデバイスをリモートで管理できます。デフォルトポリシーを使用すると、デバイスに対するすべてのリモート管理操作を実行できます。デフォルトポリシーを上書きするには、デバイスに明示的にリモート管理ポリシーを作成します。
リモート管理ポリシーは、デバイスまたはユーザに対して割り当てることができます。
リモート管理ポリシーを作成する
ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。[ポリシー]パネルで、[
]>[ ]をクリックして、新規ポリシーの作成ウィザードを起動します。プロンプトに従って、リモート管理ポリシーの作成、割り当て、およびスケジュールを行います。
ウィザードの各ページで[
]ボタンをクリックすると、そのページの詳細情報が表示されます。 ウィザードを完了すると、ポリシーが[ポリシー]パネルに追加されます。 ポリシーをクリックすると、ポリシーの詳細の表示および割り当ての変更、スケジュールなどを行うことができます。[設定]ページのリモート管理設定では、リモート管理ポート、セッションパフォーマンス、および使用可能な診断アプリケーションなどを指定できます。
設定は事前定義されており、最も一般的な設定が提供されています。設定を変更するには、次の手順を実行します。
ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。[管理ゾーンの設定]パネルで、[
]>[ ]の順にクリックします。必要に応じて、設定を変更します。
各ページで[
]ボタンをクリックすると、そのページの詳細情報が表示されます。設定の変更が終わったら、[
]または[ ]をクリックして変更を保存します。ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。管理するデバイスが見つかるまでServersまたはWorkstationsフォルダをナビゲートします。
デバイスの前にあるチェックボックスをクリックしてデバイスを選択します。
左ナビゲーションパネルにあるタスクリストで、[
]または[ ]をクリックして、[リモート管理]ダイアログボックスを表示します。[リモート管理]ダイアログボックスで、次のフィールドに入力します:
デバイス: リモートで管理するデバイスの名前またはIPアドレスを指定します。
説明: 管理対象デバイスで実行するリモート操作のタイプ(リモートコントロール、リモートビュー、またはリモート実行)を選択します。
認証: 管理対象デバイスを認証するために使用するモードを選択します。オプションには次の2つがあります。
パスワード: パスワードベース認証を提供して、リモートコントロール操作を実行します。パスワードは、管理対象デバイスのユーザにより設定されているように、またはリモート管理ポリシーのセキュリティ設定で管理者により設定されているように正しく入力する必要があります。ユーザにより設定されるパスワードは、管理者により設定されるパスワードより優先されます。
権利: このオプションは、リモート操作を実行する管理対象デバイスを選択した場合のみ使用できます。 選択した管理対象デバイスで目的のリモート操作を実行するリモート管理権が管理者より割り当てられている場合、セッション開始時に自動的にアクセス権を取得します。
ポート: リモート管理エージェントがリスンするポート番号を指定します。 デフォルトのポート番号は5950です。
セッションモード: 次のいずれかのセッションモードを選択します。
コラボレート: コラボレーションモードでリモートコントロールセッションとリモート表示セッションを起動できます。ただし、管理対象デバイスで、最初にリモートビューセッションを起動することはできません。リモートコントロールセッションを管理対象デバイスで最初に起動した場合、次に示すマスタリモートオペレータのすべての権限が得られます。
他のリモートオペレータにリモートセッションに参加するように呼びかける
リモートコントロール権をリモートオペレータに委任する
コントロールをリモートオペレータから再取得する
リモートセッションを終了する
コラボレーションモードで管理対象デバイスのリモートコントロールセッションが確立すると、管理対象デバイスのその他のリモートセッションはリモートビューセッションになります。
共有: 複数のリモートオペレータで同時に管理対象デバイスをコントロールできます。
排他的: 管理対象デバイスに対する排他的なリモートセッションを持つことができます。セッションが排他モードで開始されると、他のリモートセッションは、管理対象デバイスで開始できなくなります。
セッションの暗号化: SSL暗号化(TLSv1プロトコル)を使用してリモートセッションのセキュリティを保持します。
キャッシング有効: リモート管理セッションデータのキャッシングを有効にしてパフォーマンスを向上させます。このオプションは、リモート管理操作に対してのみ利用できます。このオプションは、現在Windowsでのみサポートされています。
帯域幅の動的な最適化の有効化: 使用可能なネットワーク帯域幅の検出を有効にし、それに従ってセッション設定を調整してパフォーマンスを強化します。このオプションは、リモート管理操作に対してのみ利用できます。
ログインの有効化: セッションおよびデバッグ情報をnovell-zenworks-vncviewer.txtファイルに記録します。ファイルのデフォルトの保存場所は、Internet ExplorerからZENworksコントロールセンターを起動した場合はデスクトップで、Mozilla FireFox*からZENworksコントロールセンターを起動した場合はMozillaのインストールディレクトリです。
リモート管理ビューアのインストール: [
]リンクをクリックして、リモート管理ビューアをインストールします。このリンクが表示されるのは、管理対象デバイスで初めてリモート管理セッションを実行している場合、またはリモート管理ビューアが管理対象デバイスにインストールされていない場合だけです。[
]をクリックして、セッションを起動します。ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。管理するデバイスが見つかるまでServersまたはWorkstationsフォルダをナビゲートします。
デバイスの前にあるチェックボックスをクリックしてデバイスを選択します。
左側のナビゲーションウィンドウのタスクリストで、[
]をクリックして[リモート診断]ダイアログボックスを表示します。[リモート診断]ダイアログボックスで、次のフィールドに入力します:
デバイス: リモートで診断するデバイスの名前またはIPアドレスを指定します。
アプリケーション: リモートで診断するデバイスで起動するアプリケーションを選択します。
認証: 管理対象デバイスを認証するために使用するモードを選択します。オプションには次の2つがあります。
パスワード: パスワードベース認証を提供して、リモート診断操作を実行します。 パスワードは、管理対象デバイスのユーザにより設定されているように、またはリモート管理ポリシーのセキュリティ設定で管理者により設定されているように正しく入力する必要があります。ユーザにより設定されるパスワードは、管理者により設定されるパスワードより優先されます。
権利: このオプションは、リモート操作を実行する管理対象デバイスを選択した場合のみ使用できます。 選択した管理対象デバイスで目的のリモート操作を実行するリモート管理権が管理者より割り当てられている場合、セッション開始時に自動的にアクセス権を取得します。
ポート: リモート管理エージェントがリスンするポート番号を指定します。 デフォルトのポート番号は5950です。
セッションモード: リモート診断操作には適用されません。
セッションの暗号化: SSL暗号化(TLSv1プロトコル)を使用してリモートセッションのセキュリティを保持します。
キャッシング有効: リモート管理セッションデータのキャッシングを有効にしてパフォーマンスを向上させます。このオプションは、現在Windowsでのみサポートされています。
帯域幅の動的な最適化の有効化: 使用可能なネットワーク帯域幅の検出を有効にし、それに従ってセッション設定を調整してパフォーマンスを強化します。
ログインの有効化: セッションおよびデバッグ情報をnovell-zenworks-vncviewer.txtファイルに記録します。ファイルのデフォルトの保存場所は、Internet ExplorerからZENworksコントロールセンターを起動した場合はデスクトップで、Mozilla FireFoxからZENworksコントロールセンターを起動した場合はMozillaのインストールディレクトリです。
[
]をクリックして、セッションを起動します。ZENworksコントロールセンターで、[
]タブをクリックします。管理するデバイスが見つかるまでServersまたはWorkstationsフォルダをナビゲートします。
デバイスの前にあるチェックボックスをクリックしてデバイスを選択します。
左側のナビゲーションウィンドウのタスクリストで、[
]をクリックして[ファイル転送]ダイアログボックスを表示します。[ファイル転送]ダイアログボックスで、次のフィールドに入力します:
デバイス: アクセスするデバイスの名前またはIPアドレスを指定します。
認証: 管理対象デバイスを認証するために使用するモードを選択します。オプションには次の2つがあります。
パスワード: パスワードベース認証を提供して、操作を実行します。 パスワードは、管理対象デバイスのユーザにより設定されているように、またはリモート管理ポリシーのセキュリティ設定で管理者により設定されているように正しく入力する必要があります。ユーザにより設定されるパスワードは、管理者により設定されるパスワードより優先されます。
権利: このオプションは、リモート操作を実行する管理対象デバイスを選択した場合のみ使用できます。 選択した管理対象デバイスで目的のリモート操作を実行するリモート管理権が管理者より割り当てられている場合、セッション開始時に自動的にアクセス権を取得します。
ポート: リモート管理エージェントがリスンするポート番号を指定します。 デフォルトのポート番号は5950です。
セッションモード: ファイル転送操作には適用されません。
セッションの暗号化: SSL暗号化(TLSv1プロトコル)を使用してリモートセッションのセキュリティを保持します。
ログインの有効化: セッションおよびデバッグ情報をnovell-zenworks-vncviewer.txtファイルに記録します。ファイルのデフォルトの保存場所は、Internet ExplorerからZENworksコントロールセンターを起動した場合はデスクトップで、Mozilla FireFoxからZENworksコントロールセンターを起動した場合はMozillaのインストールディレクトリです。
[
]をクリックして、セッションを起動します。デバイスをリモートで管理する詳細については、『ZENworks 10 Configuration Managementリモート管理リファレンス』を参照してください。