最新のソフトウェアとハードウェア技術をサポートするために、ZENworks 2017では、ZENcollectorという新しいインベントリコレクタが導入されています。ZENcollectorにより、最新および将来のデバイス、ソフトウェア、およびテクノロジが確実にサポートされます。この機能を使用すると、スキャン時間を大幅に短縮して、より優れたハードウェアおよびソフトウェアのインベントリデータを取得できます。ZENcollectorは、Windows環境上のすべての操作モード(管理対象、インベントリのみ、およびポータブルコレクタ)で使用できます。
詳細については、『ZENworks Asset Inventoryリファレンス』の「ポータブルコレクタの使用」を参照してください。
ソフトウェアライセンスを効率的に管理し、組織にインストールされているソフトウェア製品のコンプライアンスを表示するために、ZENworks 2017では、アセット管理モジュールの下に新しいライセンスコンプライアンスダッシュボードが導入されています。ダッシュボードには次のタブが含まれます。
[License Compliance (ライセンスコンプライアンス)]タブには、ライセンスされているすべてのソフトウェア製品(ライセンスに準拠しているもの、ライセンス不足のもの、ライセンス過剰のもの)の簡単な概要が表示されます。この情報に加えて、最上位のライセンス製品が、そのライセンスの不足数、過剰数、およびバランス数とともに示されます。
[ライセンス製品]タブには、ライセンスされた製品とそのエンタイトルメント、検出製品およびカタログ製品が、使用可能なライセンス数および使用されたライセンス数とともにまとめて表示されます。
[ライセンス製品]タブを使用して、使用可能な検出製品のリストから新しいライセンス製品を作成することもできます。この新しいウィザードを使用すると、ライセンス製品およびそれに関連付けられたライセンスエンタイトルメント、購入記録およびカタログ製品の作成が、簡単な手順で大幅に簡素化されます。
詳細については、「Asset Management Dashboard」を参照してください。
ZENworks 2017は、Chrome、Firefox、Internet Explorer、Edgeなど一般的なすべてのWebブラウザで、Webアプリの使用状況の追跡をサポートしています。
ZENworks 2017は、マシンごとのマルチバージョンと呼ばれる新しいタイプのライセンスエンタイトルメントモデルをサポートしています。このライセンスモデルでは、カバレッジの下に追加された古いバージョンや新しいバージョンなどの複数の検出製品がある場合、古いバージョンと新しいバージョンの両方が同じマシンにインストールされていてもライセンス使用数は1になります。
マシンごとのエンタイトルメントカバレッジにダイナミックグループとフォルダを割り当てることができます。このような割り当てでは、選択したソフトウェアがデバイスにインストールされており、そのデバイスがグループまたはフォルダの一部であることをZENworksが識別すると、そのデバイスがマシンごとのエンタイトルメントによってカバーされると推定して、ライセンス使用とコンプライアンスを自動的に計算します。
ZENworks 2017では、デバイス上で完全なインベントリスキャンを実行するための新しいクイックタスクが導入されています。この新しいクイックタスクはZENworksコントロールセンターから実行でき、スキャンしたインベントリデータは、管理者が設定したスケジュールに基づいてサーバにアップロードされます。このクイックタスクは、Windows、Linux、およびMacの各デバイス上で実行される古いバージョンのZENworks (11.4.x)エージェントでも動作します。