デバイスのインベントリを行うとき、ZENworks Asset Managementはデバイスからソフトウェアおよびハードウェアの情報を収集します。ZENworksコントロールセンターを使用すると、個別のデバイス向けのインベントリを表示したり、特定の基準に基づいて複数のデバイス向けのレポートを生成したりすることができます。
ソフトウェアインベントリは、特定のアプリケーションの使用状況を追跡したり、使用しているアプリケーションのすべてのコピーについて十分なライセンスがあることを確認するなど、いろいろな目的に使用できます。たとえば、会社でワープロソフトウェアのライセンスを50所有するとします。ソフトウェアインベントリを行い、60個のデバイスにインストールされていることが判明しました。つまり、ライセンス契約に準拠していないことになります。ところが、過去6カ月間のソフトウェアに関する使用状況レポートを確認すると、実際には45個のデバイスしか使用していないことがわかりました。ソフトウェアを使用していない15個のデバイスからソフトウェアをアンインストールして、ライセンス契約に準拠するようにします。
ハードウェアインベントリは、特定のソフトウェアを実行するための要件をハードウェアが満たすことを確認するなど、いろいろな目的に使用できます。たとえば、経理部で会計ソフトウェアを新しいバージョンにするとします。新しいソフトウェアでは、プロセッサ、メモリ、ディスク容量などの要件が強化されています。デバイスから収集されるハードウェアインベントリを使用して、2つのレポート、すなわち、要件を満たすすべてのデバイスのリストを表示するレポートと、要件を満たさないデバイスのリストを表示するレポートを作成できます。レポートに基づいて、ソフトウェアを準拠デバイスに配布し、非準拠デバイスにアップグレード計画を作成します。
デフォルトでは、デバイスは毎月1日のAM1:00に自動的にスキャンされます。スケジュールおよびその他多くのインベントリ環境設定をZENworksコントロールセンターの環境設定タブで変更することができます。
次のセクションでは、デバイススキャンの開始と収集したインベントリの使用について説明します。
デバイスのスキャンはいつでも開始できます。
ZENworksコントロールセンターで、デバイスタブをクリックします。
スキャンするデバイスが見つかるまでServersまたはWorkstationsフォルダを移動します。
デバイスをクリックして詳細を表示します。
左ナビゲーションパネルにあるタスクリストで、サーバインベントリスキャンまたはワークステーションインベントリスキャンをクリックしてスキャンを開始します。
［クイックタスクステータス］ダイアログボックスにはタスクの状態が表示されます。タスクが完了したら、インベントリタブをクリックしてスキャンの結果を表示します。
同時に複数のデバイスをスキャンするには、デバイスがあるフォルダを開き、デバイスの横のチェックボックスをオンにして、クイックタスク>インベントリスキャンをクリックします。
zmanユーティリティでinventory-scan-nowコマンドを使用してデバイスをスキャンすることもできます。詳細については、『ZENworks コマンドラインユーティリティリファレンス』のインベントリコマンド
を参照してください。
ZENworksコントロールセンターで、デバイスタブをクリックします。
インベントリを表示したいデバイスが見つかるまでServersまたはWorkstationsフォルダを移動します。
デバイスをクリックして詳細を表示します。
インベントリタブをクリックします。
［インベントリ］ページには、ハードウェアインベントリの概要が表示されます。インベントリ情報の詳細を表示するには、ハードウェア/ソフトウェアのインベントリの詳細をクリックします。
ZENworks Asset Managementhaは、いくつかの標準レポートを含んでいます。また、インベントリ情報の異なるビューを提供するためにカスタムレポートを作成することができます。
ZENworksコントロールセンターで、レポートタブをクリックします。
［インベントリ標準レポート］パネルで、ソフトウェアアプリケーションをクリックします。
オペレーティングシステムレポートをクリックしてレポートを生成します。
レポートの下部にあるオプションを使用して、生成されたレポートをMicrosoft Excelスプレッドシート、CSV (カンマ区切り値)ファイル、PDFファイル、またはPDF Graphファイルとして保存できます。
インベントリの詳細については、『ZENworks Asset Inventoryリファレンス』を参照してください。